怒りの化身 ―2020年2月23日

・家の近くに新しい居酒屋がオープンしていたので行ってみた。以前その場所には、某居酒屋チェーンが入っていたがどうやら閉店したらしい。

・新しくオープンした店は、最寄りの駅名と引っ掛けた感じの名前で、地域密着感があり好感が持てる。


・だが、入ってみるとメニューの感じとか、店員の感じとかが明らかにチェーン店のそれだ。

・「店名+バイト募集」で検索をかけ、運営会社を見てみる。運営元が「株式会社」だぁ…? 明らかに個人経営じゃない。

・その会社名で検索すると、どうやらやはりチェーン店らしい。前に入っていたチェーン店とはまた別のようだが、ここもれっきとしたチェーン店のようだ。

・特にその会社はフランチャイズの開業支援に力を入れているらしく、ホームページにも「〇〇〇万円からオーナーに!」「新規開店支援塾!」などそれっぽい言葉が並んでいる。

・試しにひとつクリックしてみると「あなたはなぜ焼き鳥屋を選びましたか? 小難しい料理を作らなくていいから? 楽だから? 儲かるから?」みたいな文言が踊り、その下にはデカデカと「はい! 私達にはそのノウハウがあります!」と書かれていた。

・店員が来る。目の前に焼鳥が運ばれる。ノウハウで焼かれた鳥が置かれる。儲けるために串に刺さっている。

ここから先は

1,868字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?