無知の無知の知の無知の知 ―2020年4月21日

・近所に「政府から配布される2枚の布マスクは不要ですのでポストに投函しないでください」という貼り紙をしている家があった。

・政治批判や対応策批判みたいなものは、別に個人の自由にやればいいと思う派ですが、それを見た時に「ああ、配達の人、判断に困るだろうな…」という気持ちになってしまった。

・自分だったら「受け取って捨ててくれよ……」と思うだろうな。そんで迷った挙げ句、投函せずに帰ったら上司から「は? なに勝手なことしてんの? そうやって横領する奴がいるかもしれないじゃん。お前に投函しない権利なんてないから」と言われて詰められる。投函したら投函したで、後日ものごっついクレームを入れられて、上司から「お前さあ、そういう時はまず相談しろよ。入れるなって書いてあるんだからさ。なに? 日本語読めないわけ? それとも俺を困らせようと思ってわざとやってんの?」と詰められる。

・最悪だ。かなり最悪。めっちゃ嫌~~~~。そういう想像をして勝手に嫌な気持ちになってしまった。


・ただ、これは「可哀想だからそんな貼り紙をするな」という話ではない。その家主が主張したいのは、単にマスクがいらないということじゃなく「この政策に反対です」だからだ。全国で同様の受取拒否が多発すれば、「この政策は失敗だった」と認識される、そういう効果を狙ったものだろう。

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