【非常時の社会学】 みなさん、間違っていますよ。日本円が流通しているのはなぜか?

まずは、日本円が流通している法的根拠を記載します。


日本円が流通している法的根拠
「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」
 昭和六十二年法律第四十二号
 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=362AC0000000042

これによると、通貨の製造及び発行の権限があるのは、政府とされている。
(貨幣の製造及び発行)第4条

日本円の発行、流通の法的根拠は、この法令であり、国民の信用でも金でもドルでもない。
Wikiでは、国債本位制度とも呼んでいる
過去には金本位制とかドルペッグとかもあった。


国債は日本政府が発行しているが、その根拠
 財政法 抄
 昭和二十二年法律第三十四号


日本円は管理通貨制度を取っている。
決して国民からの信用によって通貨が流通しているのではない。



日本円が日本国内で流通しているのは、


「政府による徴税が日本円でなされているから」



たぶん多くの日本人が間違っている通貨に関する勘違いがここにある。


税金の支払いが、日本円でしかできないため、納税者が必ず日本円を必要とする。
納税しないということは、国税庁のお世話になることであり、最悪の事態である。

納税は国民の義務です。

例えば日本政府が新日本円を創設し、、新日本円でしか納税を認めないとした場合、即座に国民は新日本円を入手する必要が生じてしまう。
その時に日本政府が新日本円を国民に配布しなければ、国民全員が国税庁のお世話になる。
逆に納税を日本円以外でも良いと認めれば、例えばお米とかとかになれば、納税者は日本円かお米を入手するために懸命となるだろう。

日本政府は、徴税するために国内に新日本円を流通させる必要がある。

この考えから導き出される結論は、最初の支出は日本政府がなさなければならないということであり、徴税は最後になるということである。

この辺を理解していないお偉いがたが多すぎるの、もしかして理解していながらだましているという可能性もあるが・・・。


日本政府が、徴税するためには、まず支出する必要がある。
財源があって支出計画があるのではなく、支出があって始めて次の支出の財源ができるのである。
ゆえに政府は、最初の年度は必ず財政赤字となる。
この単純な理論、少し考えればわかることだが、理解できない人がなんと多いことだろうか。

日本円の流通は、日本の通貨は日本円と法定され、納税が法で義務とされ、納税、義務を達成するためには日本円が必ず必要だから、絶対的に日本円が流通するのである。

決して使用者同士の信用とかではない。


最後に昭和22年、敗戦後まもなく作られた財政法は、80年近くたち、通貨の在り方も、金本位制からドルペッグを経て、今は通貨管理制度へと変遷している。
はっきり言って今の財政法は時代遅れである。

通貨管理制度にふさわしい財政法を策定しなおす必要がある、

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