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1月6日どようびのぼやき

 パン屋に行った。地元の小さなパン屋。初売りということでとても混んでいた。混んでるお店を見ると、日本の景気って言うほど悪くないんじゃね?クソデカ主語というやつの発動である。私のよくないクセの1つだ。

 少し並んでやっと入店すると、パンを取るためのトングがなかった。私は困った。狭い店内、店員さんも近くにいるのだが一生懸命レジを打っている。私は一段落つくことを願って少し待つことにした。しかしそう簡単に一段落つくことなんてない。しかもトングがなくトレーしか持っていない私はただパンを眺めることしかできない。それにどうせすぐに次のお客さんが来る。仕方がない。レジの店員さんに声をかけよう。

 ってなるじゃん。「すみません」って声を発するじゃん。数回か繰り返しても店員さんには届かずレジに並んでるご婦人の注意を引くだけになるじゃん。(それぞれのお客さんが楽しくおしゃべりしてるしね。)多分5,6回目で気づいてくれて、「あっ!トングがないのか!」って言ってらしたのよ。私がすみませんの続きを言う前に。これさあ、私が最初から「すみません、トングがありません」まで一気に言うべきだったよね。すみませんだけじゃ耳に入っても自分に言ってるのか他の人に言ってるのかわかんないけど、トングって言葉まで耳に入れば自分に関係あるかもって脳みそが反応してアンテナ向けてくれたかもしれないよね。気づいてくれたご婦人(私より店員さんに近いお方)も、店員さんにその旨を伝えてくれたかもしれないし。本当に私って気が利かないよなあ。と猛反省しました。

 と、私は色々考えるわけだけど、多分今頃その場に居合わせた人はほとんどこの出来事を忘れているでしょう。もしかしたら店員さんは超真面目に「もう二度とトングを切らさないように気をつけなきゃ」なんて反省をしているかもしれないか。まあそれにしても私の顔も声も覚えてはいないでしょう。ということで私が気にしてもそれはただの自意識過剰である。この機会にすっきり忘れられますように。

 それにね、私が多少お店の方に迷惑をかけてしまったとしても、私よりヤバい人はいっぱいいる。大丈夫。きっと世の中の買い物客の中では中の上くらいの対応ができた。
パンにむやみやたらに近づいたり荷物をぶつけたりしてないし、ちゃんとお会計のときはお願いしますって言いながらパンを差し出したし、お金もちゃんと払った。購入者としてすべきことはしている。

 私には完璧主義っぽいところがある。数年前から自覚して、「ベストよりベター」ということを生活の中でも心がけているが、まだまだ抜けられないみたい。無意識のうちに完璧を求める。無理なのにね。ま、やたらと自信満々で向上心がないなんて状態よりは、できもしない完璧を求める方が向上心があって良いと思う。よしよし。

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