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[都議会第1回定例会]文教委員会を傍聴しました。


15日、
都議会文教委員会を傍聴してきました。

米倉春奈都議は
性教育・デートDV・学校でのLGBT対応・都立高校での制服の選択について、質問されました。
ここでは、
都立高校での制服の選択について、大事だと思ったことを書きます。


米倉都議は、
「学校にどんな服を着て通うかは、特に公立高校の場合、多様性が尊重されるものである必要がある」こと、
「各学校でどう多様性を尊重した対応をするかは、その学校の生徒、保護者、教員で議論を深めることが大切である」ことを指摘し、

今年4月から、世田谷区では、
制服カタログに「男子用」「女子用」という記載がされなくなり、制服が選べるようになったこと
中野区でも、スカートをはきたくないという小学6年生の女の子の声を受けて、区内の公立中学校で、好きな服を選べる仕組みを順次導入することになったことを紹介しました。

その上で、
「制服で男女に分けられることや、どちらかの制服を着ざるを得ないことを苦痛に感じ、都立高校に進学できなかったという声は、実際にあり、
制服を女子用、男子用という選び方ではなく、複数の選択肢から本人の希望で選べるような配慮が必要である」として
早期に学校と連携し、取り組むことを求めました。

それに対して
「各都立高校は、制服着用については、文科省通知“性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施等について”に基づき、生徒本人が自認する性別に十分配慮した対応を行なっている」
「自認する性に合う制服について、十分聞き取りをして、対応する」
という答弁がありました。

わたしは、この答弁を聞いて
愕然としました。
「十分聞き取りをする」というのは、いったいどういうことでしょうか?
自分の着たい制服を着るためには、その理由を説明しなければならない、というのでしょうか?

それは、
カミングアウトの強要ではないのですか?

米倉都議も
自分の気持ちに合う服を着るために、性別違和をカミングアウトしなくてはならない、ということになる。それが、本人に十分配慮していると言えるのか
と仰っていたけれど
本当にその通りだと思います。

でも、その時の委員会室の雰囲気は
それが全然伝わっている感じではなくて
ヤジや、笑う委員もいて
それが、とても悲しくて苦しかったです。

振り返れば、
昨年、総務委員会で人権条例の質疑が行われた時、
原のり子都議が大切にしていたことは
「カミングアウトが前提にならないこと」
でした。
そして成立した人権条例は、何度も答弁もあった通り、すべての人に関わる条例で、カミングアウトが前提になっていないものだと思います。

そういった趣旨の人権条例ができてもなお、
カミングアウトが前提になっている
という指摘すら伝わらない現状が
ただひたすら悲しいです。

自分のセクシュアリティをオープンにするか、というのは
本人が、自分で選ぶものです。
なにかと引き換えにカミングアウトしなければならなかったり、
まわりがカミングアウトを強要することなど、あってはならないことです。

米倉都議は質問の最後、
「制服の選択肢によって、子どもが学校から排除されるような状況とならないよう、取り組みを求める」
と結びましたが

自分の気持ちに合う制服を選ぶ、という過程でカミングアウトが強要されることがないよう
わたしからも強く求めたいです。

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