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「偽善者」ーある弁護士の起こした問題に思うことー


知っている人がそういった類のニュースに出ると
いつもドキッとする。
心臓がいつもより早く脈を打つ。

馬奈木厳太郎氏は
わたしが良く知る弁護士だった。
ある劇団に
わたしがよく出入りしていた時
彼もよく来ていて
お酒を一滴も飲まないのに
誰よりも元気に明け方まで話している姿が
印象的だった。
一緒に朝まで話をしていて、タクシーで一緒に帰ったこともある。

「弁護士」というだけで
すごいなあと尊敬していたし
劇団から離れるまでは
何かあったら頼りたい対象だった。

それが今回の事件。

あまりにも生々しくて
あまりにも酷い事件。
弁護士、という地位を利用した
相手の人権を踏み躙った「性暴力」
彼のいう「セクハラ」などとはとても言えないような
そんな酷いものだと思った。

人は誰でも
被害者にも加害者にもなる可能性を持っている。
だけど
これはあまりにも確信的で
代理人という、相手が拒否しづらい立場にあることを
意図的に利用していると思った。

性暴力はただでさえNOと言いづらい。
力関係がなくても
言えずに流されることは往々にしてある。
それをましてや、力関係の中でやるとは
あまりに傲慢で、あまりに許し難いと思った。

馬奈木氏はハラスメントに関する講演会なども
やっていたというが
本当の意味でハラスメントや性暴力について
分かっていなかったということだな、と思う。
それがとても悲しい。

「偽善者」という言葉があるけれど
いまの彼には
その言葉がとてもよく似合う。
こうなってしまった以上
彼のこれまでの言動は
自分を良く見せるためで
中身が伴っていなかった、と
言わざるを得ないから。

馬奈木氏に傷つけられた人は
少しでも早くその傷が癒えますように。
そして馬奈木氏には
相当の罰が下されてほしい。





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