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1/2成人式と聞いて、思い出すこと。


SNSを見ていたら
「1/2成人式」という言葉を見つけた。
そういえば、そんなものもあったな、と昔の記憶が蘇る。

わたしにとってそれは忘れたくて、
だから記憶から抹消しようとして、その時もらったものも全て処分した。

あの頃、友だちなんて言える人は
クラスにはひとりもいなくて
記念にもらった冊子も
全員が書かされたメッセージカードは
無理矢理スペースを埋めたのが、誰の目にも明らかだった。

その中にひとつ、
今でも時々思い出してしまうものがある。

「死ね」「きもい」

もう全ては覚えていないけど
それらの、汚くて鋭い言葉がいくつも書かれていたカード。
僅かばかり消しゴムで消した跡はあったけれど
それでも
はっきりと読むことができた。

嫌われていても別に構わなかった。
悪口だって、言われ慣れていた。

でも、
教師(担任)も一度は目を通して確認をするそのメッセージカード。
なのになぜ、こんな言葉で溢れたものが、
書き直しもさせられず、そのままわたしの手元にあるのだろう、と思った。
そのことに、とても絶望した。

そのカードだけ破り捨てて、残りを両親に見せたことをいまでも覚えている。

あのころは、諦めて、仕方ないよどうにもならないよ、って思っていたけど
教育というのは、こんな風に生徒を傷つけ、絶望させていいのだろうか、と今になって思う。
1/2成人式なんて、祝う必要あったのだろうか。


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