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フラッシュバックの対処法


わたしは数ヶ月前まで
頻繁にフラッシュバックを起こし
時に、病院で崩れ落ちて車椅子で運ばれたりもしていた。

そんなわたしが
フラッシュバックをコントロールできるようになり
いまでは
ほとんどフラッシュバックは起きていない。

なぜそうなったのか。


薬剤師さんの言葉

フラッシュバックに頻繁に悩まされていて
それが“死にたい”に繋がっているわたしに
薬剤師さんが教えてくれた。

「わたしはね
フラッシュバックが起きると
手を握ったり、周りにあるものを触ったりして
今を意識したの。
フラッシュバックは“今起きてることじゃない”って
自分に認識させたよ」

って。
はじめは、そんなことで良くなるなんて思えなかった。
そんな余裕が持てるとも思えなかった。


やってみて悪くなることはないから、やってみよう

でも、思考を変えてみた。
それをやることで
フラッシュバックが悪化することはないだろう
と思った。
だったら
変わらないか、良くなるかの二択だ。
変わらなければ、また別の方法を探せばいいし
良くなればそれに越したことはない。

だから
やってみよう、と思った。


やってみて
はじめはうまくいかなかった。
まず、そんな余裕もなくフラッシュバックの波に飲まれてしまうことが多かった。
でも、まずフラッシュバックの前兆がしたら
深呼吸をするようにした。
そしたらほんの少し余裕がうまれた。
だからわたしは
手を握ったり、薬剤師さんとお揃いのペンダントを握りしめたりしてみた。

初めの頃はそれでもうまくいかないことが多かった。
だけど
そんなすぐに無理だと放り投げたくなかった。
根気強く、わたしは
フラッシュバックのたびにそれを繰り返した。

そのうち変化が出てきた。
フラッシュバックが起きても
ちゃんと現実に帰ってこれるまでの時間が
短くなってきたのだ。

そして、そのうちに
手を握れば、ペンダントを握りしめれば
フラッシュバックの波に飲まれることはなくなり
気づけば
フラッシュバックを自分でコントロールできるようになっていた。

“今、起きてることじゃない”

って、ちゃんと認識できるようになっていた。


そして、気づいたら

フラッシュバックの対処法を見つけてから
格段に生きるのが楽になった。
フラッシュバックのたびに飲んでいた頓服も要らなくなった。

そして気づいたら
フラッシュバック自体が
ほとんど起こらなくなっていた。

過去を思い出すことはある。
でも
それはフラッシュバックではなく
ただ過去の記憶として思い出すだけ。
「ああ、そんなこともあったな」
と、冷静に客観視できている自分がいる。

複雑性PTSDを持っていても
その症状を軽くすることはできるんだな、と思った。
うれしかった。
真っ暗闇に光が差した気持ちだった。


フラッシュバックの対処法

対処法は
前兆がしたら深呼吸をすること
フラッシュバックが起きたら、とにかく身の回りにあるものを何でもいいから触ること
触ることで“いま”を認識すること
フラッシュバックは“いま、起きていることではない”と自分自身に理解させること

わたしはこれをやることで
フラッシュバックをコントロールできるようになった。

もちろん
誰にでも当てはまることではないかもしれない。
でも
ひとつの方法として
誰かの参考になったらうれしい。



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