［都議会第3回定例会］代表質問を傍聴しました。

共産党からは、とくとめ道信都議(板橋区選出)が質問に立ちました。

様々、質問と答弁がありましたが
その中でわたしが特に重要だなと思ったことについて書きます。

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◆体育館の冷房化について

これは、
とてもとても前向きな答弁がありました！！！

とくとめさんは次のように質問。

　知事は所信表明で、学校におけるさらなる暑さ対策に取り組むと表明しましたが、具体的にどう取り組むのですか。
　なかでも学校の体育館の冷房化は、待ったなしの課題です。知事はどう認識していますか。
　来年の夏に間に合わせるため、補正予算を組むことも含めて、直ちに取り組むことが必要です。知事いかがですか。

それに対して知事は、
体育館は安全に活動を行う場であり、また避難所となるところでもあるとし、

都立高校については
すみやかに、空調整備を進めること、
公立の小中学校については、補正予算を組んで市区町村を支援すること、
などを答弁しました。

すごい前進です。
聞いていて、とても驚きました。

この件については
すでに池川都議がブログに書いているので
そちらも合わせてお読みください。
⇒〔学校体育館へエアコン設置へ－都議会で知事が答弁〕

◆人権条例について

この人権条例は、わたしが第3回定例会の中で
特に注目していることです。

とくとめさんは、

　日本共産党都議団は、よりよい条例にするために、憲法を据えること、啓発だけでなく教育を位置づけること、都民参加による推進、差別禁止を明記する必要性、などを提案してきました。これらが条例案に反映されたことを、評価するものです。
　また第４条に、「都、都民及び事業者は、性自認、及び性的指向を理由とする不当な差別的取り扱いをしてはならない」と位置づけられたことも重要です。

としたうえで、
ヘイトスピーチ規制について質問。

ヘイトスピーチの規制は
表現の自由を守ったうえで、規制対象を明確にすべきではないかとの問いには、

規制の対象とするのは、
ヘイトスピーチ解消法第二条に倣うとしました。

ヘイトスピーチ解消法とは
「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」
のことで
その第二条とは、以下。

第二条　この法律において「本邦外出身者に対する不当な差別的言動」とは、専ら本邦の域外にある国若しくは地域の出身である者又はその子孫であって適法に居住するもの(以下この条において「本邦外出身者」という。)に対する差別的意識を助長し又は誘発する目的で公然とその生命、身体、自由、名誉、若くは財産に危害を加える旨を告知し又は本邦外出身者を著しく侮蔑するなど、本邦の域外にある国または地域の出身であることを理由として、本邦外出身者を地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動をいう。

こちらより引用。

第2回定例会、総務委員会での質疑では
明確にせず、慎重な姿勢であったのが
今回の答弁で明確になったことは、前進と受け止めて良いと思います。

また、公共施設の利用については、
集会の自由も踏まえて、慎重に検討するとの答弁。
こちらについては、10月2日の総務委員会で
また詳しく質問されるのではないかと思います。新しいことが分かったらまたお知らせします。

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◆学校給食について

義務教育が無償であることから
給食も無償化すべきではないか？との質問に

知事は、
給食は栄養バランスがとれていて
子供たちの健やかな成長を促すだけでなく
食育やマナーを学ぶ場でもあるとしましたが
あくまで給食は保護者負担。
市区町村が軽減策を、と答弁。

また、教育長も
学校給食法では、学校給食は保護者負担であり、市区町村が設置の判断をすると答弁。

東京都は一切関与しない、とでも言うかのような、切り捨てた答弁に、
とても悲しくなりました。

学校給食にそれだけの意義があるとするならば、なぜ、市区町村がやること、と切り捨ててしまうのでしょうか。

◆横田基地へのオスプレイ配備について

CV22オスプレイは
特殊作戦のための危険な訓練を繰り返し
事故率が非常に高い欠陥機です。
横田基地の周辺3㎞以内には学校が30校以上あり、もし住宅密集地で事故が起きたら取り返しのつかない事態になること、
そのようなオスプレイが横田基地に正式配備されることをどう認識しているか、
配備撤回を国及び米軍に強く求めるべきではないかと、知事に問いました。

それに対して知事は
オスプレイに関すること、安全保障に関わることは、国の専管事項であるとし
国が責任を持って行うことである、と答弁。
安全面に最大限配慮し、住民への負担は最小限であるよう求める、とは言いましたが
なぜ、「国の専管事項」と、都には何の責任もないかのように言うのでしょうか。
清瀬市では、市長が国に対して抗議を行っています。(詳しくはこちら)
周辺自治体からも抗議の声があがっているのに、なぜ都は自分事として捉えようとしないのでしょう。
横田基地は都内にある基地です。
そうであるなら、国だけの責任ではないはずです。

◆関東大震災における朝鮮人虐殺について

知事が、関東大震災における朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典への追悼文送付をとりやめたことから、
知事は関東大震災における朝鮮人虐殺は、歴史事実であり、重大な人権侵害であると認識しているかを問いました。

知事は、
さまざまな内容が史実としてあり、何が真実かは歴史家が紐解くもの、と答弁。
知事としては、亡くなられた全ての方に哀悼の意を表するとしました。

これは、質問に答えていないのも同じだと思いました。
さまざまな内容が史実としてある、とはどういうことでしょうか。現実に虐殺は起こったのに、なぜ“何が真実かは歴史家が紐解く”などと言うのでしょうか。
先ほど少し触れた人権条例、その内容は、わたしは支持したいですが、知事がこの関東大震災における朝鮮人虐殺についての認識を改め、追悼文の送付を行うと明言しない限り、
中身が伴わないと思います。
(※条例にこのことを盛り込んでほしいわけではなく、条例をつくっていく上での知事の姿勢を言いたい)

◆築地市場の豊洲移転について

豊洲市場の地盤沈下やひび割れなどについて、さまざま質問されていますが
わたしはその中の、
数日前に起こった6街区での、マンホールから水が噴き出した問題について書きます。

TwitterやInstagramでも、動画や写真が投稿されていますが、(気になる方は検索してみてください)

なぜ起こったのか、
その水に汚染物質は含まれていないのか
という点について質問。

市場長からの答弁は、
地下水管理システムの送水管の付着物が原因であるが
局所的、短時間で
対処は完了しており、同じことは起きない、というものでした。

でも、なぜ付着物によって水が噴き出したのか(そんな簡単に壊れるようなものなのか)
という疑問は当然残るし、
“汚染物質は含まれていないのか”という質問に対する答えになっていません。

地下水管理システムの送水管、というのは
処理前の水(汚染地下水)が流れているものです。
ということは、
溢れた水は、汚染されていたのではないか。
それなのに、なぜ調査もせず、矮小化するのか。
また、再び起こらないとは言い切れないとも思います。
このまま移転して良いとは、到底思えません。

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簡単ですが、大事だなと思ったポイントについて、書きました。

特に、公立学校のエアコン設置、人権条例、オスプレイ、豊洲市場については引き続き注目していきたいです。

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