見出し画像

雨の季節に、また会いましょう


まだ、信じられない気持ちでいる。

あの日、
寝ぼけながら開いたTwitterのトレンドトップにあった言葉。

「竹内結子」と「自殺」という言葉が
繋がらなすぎて混乱した。
嫌な夢を見ているのだと思った。
嫌な夢であってほしかった。

でも、夢じゃなかった。

結子さんが本当にそうしたいと思ってしたことだとは、どうしても思えなくて
ひたすら、「なんで?」「どうして?」という言葉が頭の中をぐるぐるとまわっていた。

大好きだった。
わたしにとって、心の支えだった。
彼女の笑顔に何度も救われてきた。

わたしが
「竹内結子」を、好きになったきっかけは
実は真田丸の総集編。
美しすぎるのに可愛い茶々を見て
なんで真田丸見なかったんだろう!!!と後悔したことを覚えている。
あのとき以来
わたしの中では「茶々=結子さん」になっている。
そのくらい、印象に残っている。


ストロベリーナイトという作品。
そのなかで結子さんが演じた姫川玲子は
性被害にあった過去をもつ。
映画の予告を見た時から
忘れられないセリフがある。

「わたしは一度死に、そして生まれた。血の涙と、憎しみを抱えながら」

姫川玲子の生きる姿に
わたしは何度もチカラをもらい
死にたい夜、よくストナイを観た。
姫川玲子を演じたのが結子さんでよかったと、ずっと思ってきた。

ミスシャのコピーは
「史上最も美しいシャーロック・ホームズ」
だった。
結子さんにぴったりだと思った。
美しくて、かっこよくて
そして
好奇心旺盛で、悪戯っぽい笑みを浮かべる
そんなシャーロックが大好きだった。

好きな作品を挙げたらキリがない。
そのくらい、大好きで、大切な人。

心にあいた穴は大きすぎて
1週間がたとうとしている今も
埋め方が分からずにいるし
ほんの少しでも気が緩むと、「どうして死んでしまったの」「生きていてほしかった」という言葉が溢れて止まらない。

もし、何かに苦しんだり悩んだりしていたなら
笑顔で居なくてもよかった。
無理に前向きにならなくたってよかった。

ただただ、生きていてほしかった。

わたしはきっとこの先も
結子さんの選択を全肯定はできない。
それを「正しい選択だった」とは絶対に思わない。
死ぬことを、問題解決のための手段にはしてほしくないし、この先誰にもそれを選んでほしくないから。
そして、生きてさえいれば
結子さんにだってこの先、女優竹内結子、としてだけじゃない、喜びや幸せが、あったはずだと信じたいから。

その選択を責めたり、否定したりはしない。
でもどうか「生きていてほしかった」とだけは、言わせてほしい。
結子さんのことが大好きだからこそ、そう言いたい。

そして
この先も、わたしにとって
大好きで、大切なひと。心の支えであることは、ずっとずっと変わらないから。


ねえ、
雨の季節になったら、戻ってきてよ。

「何で死んじゃったのよ!ばか!」
って言わせてよ。
そして「大好きだよ」って伝えさせて。

これから、毎年9月27日には
赤い薔薇を一本、買いたい。

また会いたいから
「さようなら」は言わないよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?