星を星座に、言葉を文章に

小説を書いている。しかし満足のいくものがなかなか仕上がらない。いざ書いても満足どころかクオリティが低いようにしか思えないのである。そして圧倒的に文章量が少ない。
文章量を増やすにはどうすればいいのだろう。書きたいシーンはたくさん思いつくのに、物語を最初から書けないのがもどかしい。今の書き方は、まず書きたいシーンを書きため、テーマを決めて、構成を決めて、結末を決めて、ざっと話のあらすじを決めてから書いている。これではなんとなく話の膨らみが足りない。どうして物語を最初から書いていきたいのかというと、途中で最初に決めた展開とは違う展開を思いついても変更できるからだ。書き進めるうちに途中でひらめきが生まれるからだ。
小説を書くひとはどうしているのだろうと思い、調べてみた。書きたいところを書ききってから調べ物をして辻褄をあわせるやりかたがあるらしい。書いている途中で最初に決めた展開から外れるのはもどかしい。調べ物をしたくて仕方なくなる。ついでに誤字脱字のミスがないかも気になってしまう。調べ物も誤字脱字のチェックも後回しにしていいらしい。書く時間は書くだけ。調べ物は調べ物、誤字脱字のチェックは誤字脱字のチェックとして時間をとる。
思った事、考えた事、感じた事を打ち込んで、読み返してまた手を加える。テーマは何か、それはうまく読者に伝わるような表現にできているのか。言葉に余分はないか、不足はないか。そして最後に、面白いのか。最初に完成形を目指さなくていい。すぐに完成させたくなってしまうのでどうしてももどかしい。はやる気持ちと向き合いながら文字を打ち込んでは読み返す。これでいいのか、まだ足りないのか、うまく伝えたいものを表現できているだろうか。
もの書きは楽しい。思いを伝えるのは難しいけど楽しくて人生には必要なことだと特に実感している。私は表現を続けていきたい。
夜空に輝く星々を見上げて繋いで星座にしたのは私たちだ。星はただそこにあるだけ。言葉を尽くして意味をのせ、文章を生み、思いを伝える人間でありたい。


この文章は上記の方法を意識して書いてみた。いつもより文章量が増えたし、書きやすく感じてとても嬉しい。模索を続けよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?