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「週刊金曜日」2022年10月7日号に周見信・游珮芸『台湾の少年』(倉本知明訳、岩波書店)の書評を書きました。

一人の児童雑誌の編集者の生涯を描くことで、台湾の近現代史に響き渡る「痛み」を抉り出すグラフィックノベルです。現在、台湾の民主主義が何を回復しようとしているのかがわかる傑作です。

戦争、あるいは戦後の記憶を継承するために描かれたグラフィック・ノベルとして、スピーゲルマン『マウス』とキム・ジェンドリ・グムスク『草 日本軍「慰安婦」のリビング・ヒストリー』と、本書は並べて読まれるべきだと思ってます。

それぐらい大事な世界文学クラスのグラフィックノベル3冊。ぜひお読みください。

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