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もしMBTIの各タイプだけが住む国があったら

MBTIの各タイプだけが住む国があったら、どんな感じになりそうでしょうか。


ESTJ

ESTJの国は、仕事だけでなく、全てにおいて効率化されています。
例えば、道を歩く際は、歩くスピードから歩幅、立ち止まって周囲の様子を眺めてよい秒数など、すべてがルールによって統制されています。
また、業務上の会話も監視カメラで管理され、雑談内容ですら内容が不適格であれば、より正確で効率の良い雑談ができるよう指導が入ります。
まるで国民全員が「一番周りの人たちを管理するのが上手い人コンテスト」にずっと出場しつづけているかのように振る舞っており、少しでも他人がミスをすると大量の自称管理者たちが登場し、ミスを減らすための改善点を指摘してくるため、場には常に張り詰めた空気が流れ、全く息の休まる暇がありません。この国では規格化された工業製品の製造を得意とし、その堅牢な作りには海外でも定評があります。観光客はいまだかつて訪れたことがありません。

ESTJの国で売れている本のタイトル「この宇宙の全てを管理する方法」

ENTJ

ENTJの国では、道端で議論をしている人たちをよく見かけます。
すれ違いざまに耳にした相手の人生観や社会観、仕事観、事業計画など、少しでも納得いかない理屈があれば、口をはさまずにいられないからです。
また、子供ですらスーツに似た私服を着ており、大人になる前からすでに社会を担う気満々という気概が感じられます。
この国では、とにかく社会に大きな影響を与えられる人物に賞賛が集まる傾向があり、ワークライフバランスや早期リタイヤといったゆるい概念はあまり注目を浴びることがありません。
ホームレスですら道端で自分の事業構想を声高に訴えており、しかも誰かと論争になってもお互いに譲る気が一切ないので、街を歩いているだけで言い争いをしている光景を多く見かけることができます。その光景を物珍しそうに見ている人たちが観光客です。
この国には独自の視点で起業し、成功をつかんだ経営者が数多く存在します。そのため、国としての規模は小さいながらもGDPが高く、国としての存在感は非常に強いものがあります。

ENTJの国で売れている本のタイトル「成功するために必要なたった一つの信念(帯に筆者の経歴や著名人の推薦文がデカデカと書かれている)」

ESTP

ESTPの国の特徴は、法律がゆるい事です。
法律が厳しいと、例えば街中で大規模なサバイバルゲーム行うといった、刺激的で楽しいことができないからです。
この国では役職ごとに勤務時間が決まっていることが多く、低い役職の人間ほど早く帰途につくことができます。そのため、街中ではビアガーデンが繁盛しており、夕方からすでに同僚と飲み明かしている若いサラリーマンや肉体労働者の姿が多く見られます。(逆に役職の高い人間は、かなりのハードワーカーです)
また、街中で開催されているイベントが多く、参加者もたくさん集まるため、常に何か楽しいことが起こっています。
この国で発達しているのは観光、ギャンブル、製造業、映画などであり、特に映画産業は最も稼げる仕事だと言われています。
非常に刺激的な国であり、少し治安が悪いにも関わらず、世界中から観光客が訪れます。

ESTPの国で売れている本のタイトル「考える前にまずやれ!(建国者の著作であり、全国民の家に必ず一冊は置かれている)」

ENTP

ENTPの国は一見、わりと普通な感じがします。
国としての発展具合もそれなりに保たれており、楽しげな人たちが多いです。
基本的には良い人たちなのですが、突然、変な問いかけや謎のクイズを出してきたりして、こちらの反応を楽しむ不思議なところがあったり、議論好きで、答えの出ないようなことを延々と話し合うのが好きだったりします。そこが好みの別れるところではあります。
この国では非常にマーケティングが発達しており、魅力的な広告が多く、それにつられて商品を購入してしまうと、思ったほど中身が魅力的ではなかった、ということがよくあります。何も知らない観光客ほど、その手法に引っかかりがちです。
またITに適性のある人材が多いためか、SNS、ユーザー投稿型のwebサイトのような「ネット界のエンタメ全般」に強く、今後もそういったジャンルを国の強みにしていくことが予想されます。
色々と個性的ではあるものの、他の国々と比較すると、ほどほどに住みやすい国だと言えるかもしれません。

ENTPの国で売れている本のタイトル「怠け者のための最強ライフハック術を一冊の本にまとめてみた」

ESFJ

ESFJの国で暮らしていく上では、周囲からの評判が非常に重要です。
国民全体が人間関係に対する関心が高く、一度悪い評判が立ってしまうと、あっという間にその噂が広まってしまうためです。
特に気を付けてほしいのが「ESFJ国の住人に何かをしてもらった際に、他の国にいる時より大げさに感謝の気持ちを表現するようにする」という事です。
これはこの国で他人から助けてもらった際の必須マナーとされており、その礼節を欠くと、大抵の場合、後々になって問題が発生します。
サービス業全般や医療が発達した国であり、礼節さえ欠かなければ、非常に暮らしやすい国だと言えるでしょう。

ESFJの国で売れている本のタイトル「常に笑顔で感謝の気持ちを声に出すための100のレッスン」

ENFJ

ENFJの国は、一言でいうならクリーンです。
公共施設を汚さずに使うマナーの良い人が多く、またボランティアの清掃員も多いため、外国から来た人は、街の美しさに感動します。また、風力発電や太陽光発電といったクリーンエネルギーにも力を入れており、環境面でも意識が高い国としても知られています。住民たちも環境に対する意識の高い人が多く、この国ではそういう問題意識を持つことが常識とされています。しかしその代償として、先進国について行けるほどの経済発展はできていません。経済的な強さではなく、環境に対する意識面で他の国をリードする。そんな国だと言えます。

ENFJの国で売れている本のタイトル「ロハス・ライフ」

ESFP

ESFPの国の住民は、生き方がオシャレです。
国自体が海に面しており、海辺では住民たちが地元の仲間と共にサーフィンに興じています。
その近辺には海の家やサーフショップ、アパレルブランドなどが立ち並んでおり、そこから少し離れた場所にそれなりの規模の繁華街もあるため、そのコンパクトな街中だけで生活を完結させて暮らしていくことができます。また海辺の近くには有名なサンゴ礁があり、そのサンゴを使ったアクセサリーが一時期流行し、今でもそれなりの高値がついて取引きされています。この国の住民のライフスタイルに憧れた若者や、青春時代にここでよく遊んでいた大人、観光客などが集まって来ることで、さらに国は発展し、一つの文化圏を形成しつつあります。

ESFPの国で売れている本のタイトル「Feel breeze-海と生きる-」

ENFP

ENFPの国は、ファンタジー世界のような街並みで有名です。
中世のお城や、石造りの街並み、魔女の棲むとされる森などが今も残っており、国全体に幻想的な雰囲気が漂っています。
また、国民たちは魔女のローブや王族のドレス、宮廷貴族の服装など、まるで中世のような服装で暮らしており、絶好のインスタ映えスポットとして訪れる観光客が多いです。国内産業としては幻想的な雰囲気のあるファッションブランドや、おしゃれなインテリア・アウトドアブランドなどが人気です。
中世の生活様式を部分的に取り入れているため、住むには色々と不便があります。
しかし、熱狂的な愛好家が一定数おり、そういう人たちは永住権を取得して他国から移り住んできます。

ENFPの国で売れている本のタイトル「ふわふわわたあめもふもふ(わたあめが主人公の絵本)」

ISTJ

ISTJの国は、他の尖った特徴を持つ国々と比べると、そこまで目立った特徴がありません。
ビジネスマンもいれば、文化やスポーツも栄えています。
様々な産業が発達しており、国としての総合力が高いです。
しかし、これまでのどの国々にも存在したものが一つだけありません。
それは意外性です。
街中を歩いてみても、どこかで見たことのあるような風景ばかりが目立ち、全体的に炭酸の抜けたコーラみたいな雰囲気です。
観光には力を入れていないため、あまり観光客はいません。
近年、憧れる国ランキングで16位に選ばれてしまいましたが、同時に暮らしやすい国ランキングで1位に選ばれました。

ISTJの国で売れている本のタイトル「人として生きる道-決定版-」

INTJ

INTJの国は、驚くほど街中に人がいません。
あらゆる店舗が完全キャッシュレスの無人型になっているだけでなく、タクシーも無人化が完了しており、街中を出歩く理由があまりないからです。
この国の住人はとにかく無駄を嫌うことで有名であり、賃貸マンションも寝ることだけに特化したカプセルホテルのような小部屋が多いです。
住民は黒いローブを着て生活しており、常に何かを沈思黙考しています。
また国民全体がITに強く、外資系企業などに就職して高給を得た後に、IT分野で起業したり、FIREを目指して株式のネット運用で生きていく人が多いです。

INTJの国で売れている本のタイトル「覇権国家の地政学」

ISTP

ISTPの国の住民はみんな、職人気質です。
自分の趣味に没頭しており、それ以外にはあまり興味がありません。
なので、街中でもDIYをしている人がいたり、ひたすら走っている人がいたり、アウトドアの料理をしている人がいたりと、かなり個性的な面々が目立ちます。
また、街中には様々な工房や体験教室が立ち並んでおり、陶器作りやレザークラフト、そば打ちなどが体験できます。
観光業にもあまり力を入れていないため、活気のある街ではありませんが、住人の満足度は高く、非日常の深い体験を求める観光客にはディープな人気がある国です。

ISTPの国で売れている本のタイトル「大好きなモノに囲まれた上質な暮らし」

INTP

INTPの国は、科学と自然が共生した国と言われています。
というのも、科学リテラシーが高いことで有名なのですが、そういったテクノロジーが自然の中で活かされているからです。
有名な事例だと、養殖不可能とされていた魚を学問的知見を活かして養殖したり、海のプラスチックごみを回収する専用の機械を開発したりといったものが挙げられます。
そういった科学と自然の共生を目指す方向性は、世界が抱える環境問題の解決にもつながるため、国内製品の輸出も好況で、貿易黒字も徐々に増えてきています。
この国の住民は総じて好奇心が強いため、観光によく出かける傾向があり、他の国でヒョロっとしたメガネ姿で地味な服装の人間を見かけた場合、この国から来た観光客である可能性が高いです。何か質問してみた時に長文で答えが返ってくるなら、この国の住民で確定です。

INTPの国で売れている本のタイトル「オタクとバレない方法を探していたら、異世界に迷い込んで勇者になってしまった」

ISFP

ISFPの国は、ジーンズで有名です。
とにかく履き心地を追求したジーンズは、この国のブランドの特徴であり、ジーンズ発祥の地アメリカでも品切れになるほどの人気を誇ります。普通のジーンズはブランド名がパッチで貼られたり、後ろポケットのステッチに描かれたりすることが多いですが、謙虚なISFPの国らしく、あえてそういったブランド名を目立つ位置に入れず、純粋な品質で勝負することを美徳としています。国内で安く買える高品質なジーンズ目当てに訪れる観光客も多く、ゆるやかな経済発展が期待されています。

ISFPの国で売れている本のタイトル「のんびり、ゆったり、スローライフ」

INFP

INFPの国は、観光客に人気があります。
というのも、ほどほどに安く旅行できて、住民たちも優しく、経済や文化もそれなりに発達した、旅行しやすい国だからです。
古代遺跡や妖精の棲む森、願いの叶う泉など観光スポットも多く、治安も悪くないため、はじめての海外旅行にピッタリの国と言われています。
しかしなぜか、国民の満足度は常に低く、他の国の人たちからいつも不思議がられています。

INFPの国で売れている本のタイトル「読むだけで心のモヤモヤがスーッと晴れる本」

INFJ

INFJの国は、一言で言い表すのが難しい国です。
国内で大規模な宗教的対立が起きている反面、経済的には他国との協調路線をとってうまくやっていけており、中長期的にどうなっていくのかが非常に読みにくい国だと言えます。国民性は勤勉かつ親切、真面目ではあるものの、国内の宗教争いにおける異なる派閥に対しては好戦的な一面もあります。宗教的対立さえ収まれば、先進国の一員として成長していけますが、対立が悪い方に転べば、国として危機に瀕する可能性もあります。

INFJの国で売れている本のタイトル「マインドフルネス入門」

ISFJ

ISFJの国は、東に浮かぶ島国です。
他の国と地続きではないことに加えて、人種も統一されており、自己主張する必要がなかったためか、控えめな人が多く、和を大事にする国民性で知られています。
地の利や堅実なモノづくりを生かして経済的にも豊かな生活を享受しており、この国の暮らしに憧れる外人も多いです。あえて課題点を挙げるとするなら、空気を読んで行動する人が多いため、集団の同調圧力が強くなりやすく、それゆえに未曽有の危機が起こった際、抜本的な解決策が生まれにくいところにあるのかもしれません。

ISFJの国で売れている本のタイトル「1億総中流社会の崩壊」

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