なんとかプレーオフ出場権は手にした!

記事の初公開日:2015年 11月 24日

朝7時出発の応援バスに乗る。
5時起きか!最近の私の生活にはこんな早起きを要求する出来事がないので、寝る前に緊張してしまう。アナログの目覚まし時計が壊れてて、スマホのアラームを使うけど、初めて使うのでそれも安心できない。おかげでアラームの前に起きてしまう現実。
雨じゃなくてよかった!それでも雨具をいれているので大荷物。

応援バスというのに初めて乗った。
前日、マリノスと対戦した松本山雅が応援バス43台で横浜に乗り込んできたという情報がその中継で流れてきた。画面の中の山雅の緑はすばらしかった。(それ以上にマリノスのトリコロールは素晴らしいんだけど…これは言ってしまうけどね)
Vファーレン長崎も長崎発の応援バスは5台、諫早やその他で3台以上あるらしく、それに自走の人たちを合わせると3000人くらいとのこと。アウエー応援者の数ではクラブ創設以来じゃないのかしら。
とにかく本城のスタジアムの半分近くが青とオレンジに染まっている感じだった。
ヴィヴィくんも行っているとのことで、ヴィヴィくん、ギランさんのマスコットのふれあいも楽しみだったが、さすがにこの日は、ヴィヴィくんに集中できなかった。
とにかくこの最終戦は、戦う選手たちの一部始終を応援したいという気持ちでいたので、まずはアウエーに入ってくる選手バスを迎えたかった。
選手バスが入ってくるところの確認もしなくちゃ。
親切な警備員さんのおかげでバスが入ってくるルートと止まる場所を知り、そこに移動。ヴィヴィサポさんたちにも情報を送ろうとするが、場所をどう表現したらいいのかわからず、手間取り送った直後にバスが入ってきた。
こちらに向かってくるバスを迎えるとき、いつもこのチームに託すよという気持ちになる。バスの中の選手たちに入り待ちの情景はどううつるのだろう。選手たちは集中しているのでサポの姿は意識の中にないのかもしれない。それでも君たちにここで気持ちを託したよというメッセージになっていると思っている。

応援もこの日はゴール裏のバンデーラの中。
四六時中歌って飛んでいる自信はおばさんにはない。そこで後ろの方に陣取らせてもらった。
ヨンジェくんがメンバーにいない。故障か。始まって感じたことはVファーレンのプレッシングが少し甘いなという感じ。それだけ北九州側が勢いがあったのだろう。攻め込まれることが多かった。本城のゴール裏は傾斜がないので試合がよく見えない。とにかく応援するのみ。試合は帰ってからオンデマンドだ。
試合結果は北九州のホーム最終戦の意地に勝てなかった。
それでもVファーレンの一年間のがんばりを神様は見捨てなかった。
なんとか、プレーオフ出場権は手にすることができた。
次の試合に向けてまた選手たちを応援したい。「次も勝ちましょう、がんばって」と声をかけたくて選手バスのところに。応援バスの出発があるので、選手バスの出発は見送れないかなと諦めていたら、選手バスが私たちのバスの横を通った。バスの中のサポさんたちといっしょに窓から精一杯応援の声を届けて、バスは一路長崎に向かった。

この応援バスの経験は私の中ですばらしい特別のものとなった。
それは、高木監督からの思いがけないプレゼントのおかげだ。
行きのバスの中で、高木監督が届けてくださった映像を見た。
選手たちと同じ気持ちになって欲しいからとの監督の希望で、選手がこの試合に向けて見た映像と同じものを私たちも見せていただけるという。
10分から15分くらいの映像だったが、すばらしいものだった。
最初は2013年のVファーレン長崎の戦い。京都と戦ったブレーオフの映像。編集がすばらしい。あのときの悔しさ、あれだけがんばったのに手に届かなかったJ1への夢。
次の映像は、なんと2005年5月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の映像。リバプールとミランの決勝。あの「イスタンブールの奇跡」だ。前半戦にミランが3点先取で、リバプールは絶望的だったが、後半リバプールが追い上げて同点になり、PK戦でリバプールが逆転した試合の流れがなんの解説もなく得点時間だけが刻まれているシビレる映像。一喜一憂するサポーターの顔、歓喜するジェラードやシャビアロンソ。最後まで諦めなかった選手たちとサポーターが喜びに浸れるんだ。
そして最後の映像は…
音楽の最初のフレーズでこみ上げてきてしまった。
ついいっしょに歌ってしまった。
「You'll never walk alone」だった。
リバプールのサポーターソングとモノクロで映し出されるサポーターのポートレート。
これにぐっとこない人はいないはず。
セルティックファンの私は、このシーンをセルティックサポの「You'll never walk alone」に重ねてしまうので更に更にぐっときてしまう。

どんなときも君はひとりじゃない。と歌って選手を支えるサポーターとサポーターのために喜びを届けようと精魂込めて戦う選手たち。
このつながりをお互い信じよう、そして最後に喜びを分かち合おうという高木監督のメッセージなのだ。

高木監督、すばらしいメッセージをありがとうございます。
やっぱりこのチームはすばらしいチームなんだと改めて思うし、あらためてこのチームを1秒でも長く応援していたいと思った。

朝寝坊の今朝、やかんをコンロにかけながら、アビスパ福岡とのプレーオフの応援バスの申し込みを済ませた。

⚫︎昔「You'll never walk alone」について書いた記事があったっけと自分のブログの中をあさったら、2007年、セルティックVSミランの対戦前に書いていた。ちょっと懐かしい記事だ。

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