Vファーレン長崎、シーズン終了

記事の初公開日:2016年 11月 21日

Vファーレン長崎は京都に0−2で負けて今シーズンを終了した。
山瀬のヘッドでのループシュートは秀逸だった。
ヨンジェはFWとしてさらに力強くなっていた。
京都は体格もプレーも力強かった。

長崎は相変わらず、よくもわるくも初々しいチームのままシーズンを終わった感じがする。
その初々しさは嫌いじゃなかったが覚醒するなにかも欲しかった。
足りないものいっぱいのチームががんばりとおして、最後の1試合で奇跡の化学変化が起きないかと密かに漫画のような展開を期待していたが、叶わず。

勝った京都サポさんたち、大人だった。長崎のセレモニーを邪魔しないように、喜びを一瞬爆発させてから、さっさと静かに撤収してくれた。かつてアウエーで勝って相手チームのチャントを横取りして喜んだり、アウエーでこれ見よがしにお得意のダンスを長々と踊るチームとサポーターもいたが、個人的にはこの日の京都サポのようにアウエーの礼儀をわきまえたサポーター集団が好きだ。

セレモニーは、監督とキャプテンのあいさつは、心に沁みた。
それぞれが精いっぱいやったが成せなかったものが多かった心残りと悔しさを押し殺しながらきちんと大人の言葉で伝えるあいさつ。言葉が途切れたときに滲み出てくる本心が見えて心に沁みた。
社長のあいさつには、気持ちに引っかき傷を残すような言葉が幾つかあった。はっきり言おう、あなた個人の気持ちを聞かせてほしいわけではない。この結果について「負けず嫌いの僕は悔しい」というが、君はどう戦ったというのか、選手やサポと一緒に戦った証をみせられるのかい? 失礼を承知で言わしていただければ社長が人間的も経営者的にも幼いことが明らかになった挨拶に落胆した。

スタジアムを一周してファンサポーターにあいさつする選手たち。私の中には歓喜はなかった。一人一人の表情をしっかりと見た。見させてもらった。この顔を記憶しておこう。
泣いている神崎選手、溢れる想いを出したくても抑えているようなヨンジ選手、とても気になる表情だった。ついもしかして…が頭をよぎってしまう。

いつものアフターバーに乗り込んで気分転換楽しく終わろうと思っていたら、いつもの方々はよその場所でのパーティらしく肩透かし。それでもそこにいる人たちとVTRで京都戦をしっかりと見たことで、冷静に今年のVファーレン長崎とそれを中心にした自分の関わりを振り返り、今後も含めて考えることができた。
今日から長崎ばかりでなく各チームで監督や選手の去就がどんどん明らかになっていくだろう。また一喜一憂の日々だが、そうこうしていると二か月後には新しいチームが始動する。新しいチームを応援する人もいれば、去ったいく選手とともにチームを離れるファンもいるだろう。でもそれぞれがサッカーで繋がっているならまたどこかで会える。選手たちも同じ。

それより来シーズンはJリーグとダゾーンの提携でろいろなものが大きく変わるのではないだろうか。
ダゾーンの影響は単にお金の問題だけじゃない。それよりも大きな変化がファンやゴール裏にも求められてくると思う。
Jリーグの本格的なグローバル化は田舎のチームのファンやサポもイングランドプレミアリーグやリーガやセリエのサポたちと同じ礼儀や人権意識などサポーターの成熟を求めてくると思っておきたい。
シーズンオフは新しい波を勉強する時間でもある。

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