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【性感染症】這いよる混沌、梅毒さん

ニャル子さんならぬ梅毒さんが這いよってます!

国立感染症研究所は2019年までのグラフしかなかったので、いろいろ探してみました。2022年2がつ14日読売新聞オンラインにグラフが載っています。やっぱり増えています。

梅毒とは?

梅毒は、梅毒トレポネーマというくねくねした細菌が性交渉をきっかけに体内に入り、いろいろな症状を呈します。

症状が発症するまでの期間を潜伏期間と言います。
潜伏期間は3-90日と長い! 忘れたころに梅毒がやってきます。

梅毒の症状は?

梅毒の症状は1期、2期、3期、神経梅毒という枠組みで語られます。今回は1期と2期のことを中心に書きます。

1期梅毒は、痛みのない潰瘍や局所のリンパ節が腫脹する症状がでます。

痛みのない潰瘍は、外陰部や肛門部、口腔内に見られます。医療用語で「下疳」と言います。痛みがないこと、出現する部位が普段気にしない場所であることから、なかなか気づきません。正直、気づかない方が多いです。もし、気づいたとしても様子見てたら自然に治ります。

潜伏期間が長いことは、それだけいろいろな人にうつしてしまう期間が長い、ということ。良くも悪くもSNSが発達し、いろいろな人との交流ができる世の中になりました。ノーヘルメットで突っ込む輩もいるでしょう。だまってノーヘルで突入する輩もいるでしょう。
(ノーヘル、ダメ、ゼッタイ)

それが、やばい。

初めに感染したら40%は中枢神経浸潤するという脅威。
頭の中に入り込みます。眼の中、耳の神経に蔓延ることになります。

1期梅毒に気づかずにいると、2期梅毒に移行します。
感染して1-2か月後の時期。

バラ疹という赤い斑点のような皮疹が手掌、足底、体幹部などいろいろなところに出現します。全身のリンパ節も腫脹します。発熱、咽頭痛、関節痛、食欲低下、倦怠感などさまざまな症状が出現します。

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この状況でやっと病院に受診してくれます。
検査で診断され治療に移行できます。

梅毒の検査と治療はどうするの?

梅毒は、基本的に血液検査で診断がつきます。
感染早期では診断がつかないことがありますので、1か月後くらいに再度血液検査で判断します。

抗菌薬を使えば治療は可能です。

あなたに伝えたい!

性感染症は、梅毒だけではありません。クラミジア、肝炎ウイルス、HIVなど様々。一緒にうつります。這いよる混沌はいろいろいます。

自分の身を守り、相手のことを気遣い、最低限ヘルメット装着をしましょう。コロナ禍でなかなか病院受診もしにくいかもしれません。ちょっとでも心配なら、病院受診をしましょう。検査をしてほしいと伝えてください。

保健所でも検査はできます。検査できる場所を調べていた時に、一番にヒットした東京都性感染症ナビのHPを下に貼ってます。

少しでも梅毒が減ることを期待しています。


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