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藤のお花

5月が近くなると、あたたかい日が増えてきて
どこかに出かけたくなるような、春の陽気を感じます。

桜が散って心なしか寂しくなる、そんな時、藤のお花は満開を迎えます。

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うっとりするほど美しくて、幻想的な藤のお花。
どの時間、どんな時に見ても美しい藤を
Novelizeではこの3年かけて表現してまいりました。

一旦、今年でシリーズとした藤のお花を完結させていただきます。
折角ですので、Novelizeの藤のお花をひとつずつ紹介させていただけたらと思います。

一、朝霞の藤

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朝、陽が昇って間もない頃
霞のように、淡く淡く見える藤のお花。

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すり硝子のような質感のガラスビーズを添えて
霞のような藤を表現しました。
ざらりとした質感ながらも、光が入ると微かに透け
耳たぶから藤棚のように揺れるビーズがとっても上品です。

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こちらを作ったとき、私はまだイベントでしかほとんど販売をしておらず、作品数もまだまだ少ない時期でした。
96Lab*さんの「浴衣まつり」に出店する際、浴衣に合う和のお花を作った、その中のひとつでした。
(椿、あさがお、藤の3つを作りました)
藤はあっという間に完売してしまい
私は、実は初めてその時に「新作を待ってくださっている方がいる」と知ったのです。

それまでは新作はほとんど作っておらず、同じく96Lab*さんの「さくら展」に桜しか出品できないと出店が確定してから気付き、慌てて桜の種類を幾つか作ったのが初めての個数限定の作品でした。

それから、意識して作ったのは和のお花が初めて。
藤のお花はウェブショップで販売した際、3分で売り切れてしまいました。
それで初めて「もしかして、ファンの方がいる…!?」と興奮してしまった次第です。(お恥ずかしい)

その後、このフロストビーズは廃番となり、様々なお店に問い合わせて全国から在庫をかき集めて頂き、それも全て完売となりました。

人生初めての「廃番」と「完売」です。
藤は、Novelizeの作品を作っていく中で、本当に思い出深いものとなりました。

そして、季節は巡り、また藤の季節がやってきます。
私の中で「お花のイメージ」はいつも固く鮮やかで、藤はもう販売しないつもりでおりました。

二、昼下がりの藤

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陽に透けた藤の、なんて美しいこと。
藤ほど、時間によって表情を変えてくれるお花は少ないのではないでしょうか。

あきらめきれず、なんどもパーツ屋さんに行くたびにガラスビーズのコーナーを見つめていました。
すると、今まで見たことのない、とろけるような色合いのビーズがいたのです。

昼下がりの藤2

そっと置くと、青の強い藤色に変わり
持ち上げると薄桃色の混じった藤色に変わる。

昼下がり、雲の満ち欠けで表情を変える藤のようだな、と思いました。
そして、同じお花でもニュアンスの違うデザインを作ってもいいんだ、と気付きました。

そして販売したのが「昼下がりの藤」でした。

昼下がりの藤

折角写真がアップで分かりやすいので。
実は、藤は枝もののお花ですので、チェーンの先に余りを作っています。
チェーンが枝をイメージしてお作りしているので、ほんのちょっぴりですがこだわりです。
(他のお花でも、枝ものは大体チェーンの先が少しだけ出ていると思います。バランスによって変える時もありますが)

三、宵闇の藤

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朝、昼、ときて今年は夜をイメージした藤をお作りしました。
実際、ぴったりのビーズを見つけるまではお作りしないつもりだったのですが、いつもはいかないビーズ屋さんでぴったりのものに出会い、こちらも販売終了だという最後のビーズをかき集めて参りました。

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夜を思わせる群青が、藤色を覆うように色付いています。
見る角度によって群青は深さを増し、ガラスの中に閉じ込めた「夜」のようです。

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淡いお花と合わさると、浮いてしまうかと思ったのですが、実際にはしっとりと深みを増してくれる組み合わせとなりました。

小さなモーヴ色のガラスも大変美しく、夜を纏う様な藤になったのではと思います。

晴れて、光がすっと差し込むと、どこか優しく答えてくれます。

四、月夜の藤


気付きましたか?
宵闇は、月が出るまでの時間。
Novelizeの藤のこのデザインは、こちらで最後となります。
これで最後?宵闇なのに?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

是非、皆様の手で宵闇を「月夜」に変えてください。
お出掛けをして、もしくは窓際で。
陽の光でも、月の光でも、夜の照明でも。
そっと光を差しこんで、皆様の「月夜の藤」になりますよう。

番外、雨の日の藤

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晴れの日も勿論美しいけど、雨の日は?

勿論、美しいです!
金箔と絵具を落としたかのような色彩が美しい、すり硝子のような質感の雨のしずく。
Novelizeでは定番のテグスで吊ったデザインでお作りします。

藤の花が映ったようなしずくが滴り落ちる瞬間をとらえた「藤の雨」
こちらもビーズがもう手に入りませんので、今回の販売で終了となります。

藤のガラスビーズの重さが気になる方はこちらを。

さて、とっても長く書きました。
Novelizeの藤を愛して頂けますように。

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