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三店方式とその謎

 みなさんは初めて行った店でこんな経験ありませんか?

「あれ?交換所どこだろう ?」
そこであなたは店員さんに聞きます。
「すみません、景品交換所ってどこですか?」
すると、店員さんは
「うーん、分からないです。」
と答えるわけです。

敷地内に必ずある交換所を店員さんに聞くと、分からないというパチ屋ミステリー。一体なぜこのようなことが起きるのでしょうか?それは三店方式というものがもたらしています。ホールは、出玉と特殊景品を交換します。それを景品交換所に持って行くと、現金に換えてもらうことができます。三店方式の要とも言えるのが、ホールと景品交換所の経営先が別であるということにあるのです。三店方式がなぜ生まれたのかというと、元々出玉は全て一般景品に換えられていました。一昔前、パチンコで勝って大量の日用品を持ち帰った姿も見受けられました。 

 ここに目をつけたのが、暴力団。この一般景品を買い取って現金化することで、暴力団の資金源になっていったのです。これを阻止するために交換所という存在が生まれました。ここに特殊景品を持っていけば、現金に変えてもらえるというウルトラC手法です。この三店方式、合法である上に警視庁はパチンコで「換金」という行為は認められないと公式に見解を示しているから驚きです。

景品交換所とホールの経営先が同じであると、検挙されてしまいます。先日、神奈川県のパチンコ店「アマテラス」で実際に“換金行為”が行われ、検挙されました。というのも、出玉をカウンターで直接現金に変えてしまったという事例です。ゆくゆくは、現金に変わるものだからという気持ちはわかるのですが、景品交換所という存在が無くなった瞬間、パチンコ・パチスロは「遊戯」ではなく、「ギャンブル」になってしまいます。一見全く意味のない行動でも意味があります。店員は交換所の存在を「知らない」のではなく、「言えない」のです。ですので、初めてのホールに行く際は、他の人についていく、もしくはなんとなく空気を読んで探してみるのがオススメです。なぜなら、あなたは出玉を“たまたま“特殊景品に変更し、“たまたま”それを古物商である交換所に持っていく、そしてそれを“たまたま“現金に交換しているに過ぎないのですから。

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