イエローの冒険『リリィと闇の魔法使い』(2)

 4

 深夜の子の刻。

 多くの文民が寝静まる世界で、影の町を蠢いているものがいる。

 ――知っている。

 そう、僕はこの感覚を知っているんだ。

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