活動報告vol.55

更新日:2023年12月23日

ハゼ釣り 2020

「笑顔の連鎖反応」

11月1日(日) 天候 晴れ 気温 20 ℃ フィールド 長良川河口
毎年恒例、秋のハゼ釣りです。 年に一回のプログラム。

毎年恒例と言えば、この企画にもうひとつありまして。それは、エサ屋のおばさんとのバトルです。(笑)

「そんなとこ、全然釣れんよ!」 「もっと上流でやらなー!」 「そこなら、トイレもあるし!」 「そんな軽い重りではダメダメ!

間違いなくご厚意なんですが。 何と言いますか。 難しいですね。 その場ではハイハイと返事して、ガン無視です。

その時、私はその場にいなかったのですが、全員が口を揃えて「監督が居ったら、絶対揉めとったわー」と。 よくできた部員です。 私の性格を理解し、その場を遠ざけ、平穏無事に事を進めて行ってくれます。

無風。 釣り場は、記憶にない程の無風とポカポカ陽気。 "凪の根魚"と言われるので、期待大です。 12:30にスタートして、15:00に終了。 エサ屋のおばさんのお節介、いや心配をよそに豊漁でした。マハゼ、ウロハゼ、セイゴ、牡蠣の殻、など。

子どもたちは。 魚釣りと全く同等に、牡蠣の殻から獲れるカニに大興奮してました。このへんが、遊びの天才たるゆえんですよね。

わが部は、キャッチ&イートが基本でして、釣った魚を最後には食べます。天ぷらにして。 ですから、大人の感覚ではカニは外道なのですが、彼らはそんなクソみたいな事にこだわりません。 楽しいか否か、それが全てです。 大人に媚びない、大人の都合に合わせない、大人に忖度しない、健全な人たちです。

釣果の方は、激アツでした。 激しいトップ争いが最後の最後まで繰り広げられ、成人女性と小学六年生が、デッドヒート。 トップが17匹、次点が16匹で、女性が勝者となりました。この女性、大人げ無いほど真剣で、貪欲で、情熱的で。もーほんとオモロイんです。

天ぷらは、もちろん完食。 サイコーですね。

プログラム終了時。 これまた恒例の締めのあいさつ。 めずらしく私がしました。年に一回あるなしの。 どうしても話したい事ありまして。

この釣り企画にて、ちょうど入部1周年の家族がいました。この家族は、それまで野外あそびというものを全くした事がなくて。遊ぶ度に、 「もー楽しい。ほんと楽しい!」 「次はいつ?何月何日何曜日?」 「楽しすぎて、写真1枚も撮ってません!」 などの数々の名言を残してくれて。

僕は、ほんとに何ちゃって監督なんですが。 たまには、監督らしい事を言わせて下さい。 「だから、頑張れるんだと」 誰かが喜んでくれるから、人は頑張れるんだと。

野外で遊ぶことは、リスクが伴います。 ボランティアのスタッフとはいえ、責任をともないます。そして、企画・告知・準備・現場の安全管理・片づけ・活動記録・動画編集などとやる事は多岐に渡ります。

ハードです。仕事よりはるかに。
ではなぜ、無償でできるのか?

人を幸せにできるって自分も幸せにできるんです。 ほんとにほんとなんです。

それは、上記したような家族が増えて。 あぁーー!!個人でも全然ありで。 その人たちが、経験を積み重ね、今度は喜ばせる側にまわり。また新たな未経験家族・個人を招き入れる。そのまたその人たちが、と。

"笑顔の連鎖反応"

そんな夢が、僕にはありまして。 あー、全然。 みんな、こだわらなくていいんですが。 個人的には、あるだけで。

というような話を簡単にしました。

今年度も、残すは後ひと企画。 「焚き火会」です。 またたくさんの笑顔に会えるかなと。 頑張りましょう。

「スタッフーーー!」by狩野英孝

おしまい

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