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ばくわら世代のハロヲタがZARDについて語る

サムネはこちらから

まえがき

皆様ごきげんよう。

突然ですが、ZARDという音楽ユニットをご存知でしょうか?まあ今年26歳になる僕の世代では、知ってる人とそうでない人はまちまちなんじゃないかなと思います。

ハロヲタになって約1年8カ月。カラオケで歌う曲もハロプロばかりになっているし、なおかつ普段Apple Musicで聴く音楽もハロプロがメインです。

にもかかわらず、なぜいきなりZARDについて語り始めているのか?理由はズバリこちらの動画です。

元つばきファクトリー・浅倉樹々の歌う「揺れる想い」。サムネを見た瞬間、これは素晴らしいものだと確信しました。ZARDでは個人的にダントツナンバーワンである曲を、初めて好きになったアイドルが歌っているからね。素晴らしいはずだ(支離滅裂)。

実は、ZARDの曲はハロプロより先に聴くようになったんですよね。今回はそんなZARDについてあれこれと語っていきたいなと思います。


坂井泉水について

公式サイトによれば、ボーカルである坂井泉水(さかいいずみ)を中心とした音楽ユニットのこと。ですがソロプロジェクトと解釈しても差し支えないかと思います。

以前はバンドメンバーがクレジットされていた時期もありましたが、基本的に記載されていたのは泉水さんのみです。

まずは彼女がどんな人か簡単に紹介しておきます。

公式サイトより引用

ボーカルを務めていた泉水さんは大学卒業後、20代前半まではモデルやレースクイーンとして活動。その後、B.B.クィーンズのオーディションを機にプロデューサー・長戸大幸さんに才能を見出され、ZARDの結成準備に入りました。

活動を開始してからはヒット曲を連発。現在に至るまでシングル売り上げは1773.3万枚、アルバム売り上げ1990.0万枚を誇ります。基本的には泉水さん自身が作詞し、他の人が作曲・編曲するパターンが主流です。

2007年に不慮の事故で逝去されてからも、泉水さんの歌は多くの人が歌い継ぎ、親しまれています。2021年には、ライブツアーが全国の映画館で上映されました。

また先述の浅倉樹々だったり、トリビュートバンドであるSARD UNDERGROUNDも精力的に活動。「負けないで」は応援ソングとして頻繫に使用され、2014年には英語の教科書にも採用されました。

このように、現在に至るまでその系譜が脈々とつながっていることが分かります。

ちなみに生涯を通じてメディア露出は少なく、最後の番組出演は1993年のMステ。僕が生まれてからはその姿を見られなかったので、その分悔しい気持ちもあります。


知ったきっかけ

僕がZARDを知ったのは、やっぱり名探偵コナンです。中学や高校のころ、実家でケーブルテレビの放送を見ていたときに出会いました。一番最初は「運命のルーレット廻して」だったかな。

ZARDはコナンとも数多くタイアップしています。
どんなものがあるかというと…

運命のルーレット廻して→アニメ
少女の頃に戻ったみたいに→映画
明日を夢見て→アニメ
星のかがやきよ→アニメ
夏を待つ帆(セイル)のように→映画
グロリアス マインド→アニメ
翼を広げて→映画
愛は暗闇の中で→アニメ

改めてみるとめちゃくちゃ多いな(笑)

元々コナンは好きな方だったんですけど、主題歌を聴いていたらいつの間にか好きになっていたんですよね。辛くてしんどい時期も、その歌に何度も救われてきました。


好きなところ

ではどんなところが好きなのか?
3点に分けて語っていきたいと思います。


①メッセージ性

ZARDの歌からは、曲にこめられたメッセージ性がダイレクトに伝わってきます。

歌詞には手垢がついておらず、小難しいものは一切なし。誰にでも理解しやすいフレーズで、言葉どうしのつながりも自然なものとなっています。

今の時代で用いられてもおかしくない表現ですし、決して使い古されたものではありません。違和感なくスッと心の中に入ってきます。いまだに歌い継がれている理由はここにあるんじゃないでしょうか。

また、全ての曲ではないものの、サビの歌い出しに曲名が入ることが多くなっています。サビといったら、楽曲における一番印象的な部分だし、一番盛り上がるメインパート。重要な部分に入ることで、聴き手が世界観に入りやすくなっているのも大きな特長です。


② 声の素晴らしさ

先に述べたように、泉水さんやZARDはメディア露出が少ないことで有名でした。所属事務所であるビーイングの方針もそうですが、プロデューサーの長戸さんによれば、泉水さん自身があがり症だったことも影響していたそうです。

また喋ることが苦手で、録音を重視したいという本人の意向もありました。その分、抜群の歌声をじっくり堪能することができます。

ピッチの安定感、正確性は見過ごせないですね。ピッチとは、ある1つの音の高さのこと。声帯の振動数を変化させることで、音の高低を操りピッチを作っています。

正確にピッチをとらえ、狂いなくバッチリと合わせる技術に関しては、一朝一夕にできるもんじゃない。曲の展開に合わせ、明るい雰囲気も暗い雰囲気もしっかりと表現されています。

一音一音丁寧に発音されたその歌声は、“強い”というより“美しい”という表現が似合います。聴いていて癒しを得られるし、透明感がありながらもはっきりとした輪郭が備わっている。“坂井泉水ならでは”というしかありません。


③今でも触れる機会が多い

ZARDの楽曲はサブスクでも聴くことができます。Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Musicなどなど…大半のシングル曲とアルバム曲が聴けます。

わざわざ円盤を買わなくてもいい。iTunesなどでDL版を落とし込む必要もない。手の届く距離に音楽があるというのは、今の時代にピッタリではないでしょうか。

この他にも、楽曲を知るチャンスにあふれています。ZARDはコナン以外にも、「揺れる想い」がスラムダンク、「Don’t you see!」がドラゴンボールGTのエンディングに採用。どちらもいまだに人気作品です。

現在はU-NEXT、アマプラ、Huluなどアニメのサブスクも充実。サイトで検索すれば、主題歌にも触れるチャンスが生まれます。出会いやすい環境が整っているといえるでしょう。


オススメ曲

幾多の名曲がそろうZARDですが、その中からぜひ聴いてほしいものを3つ厳選しました。


揺れる想い

8作目のシングルであり、139万枚の大ヒットを記録。個人的にはダントツでナンバーワンの曲です。歌詞、メロディーともに文句のつけようがない傑作だと思います。

「青く澄んだ青空のような」君と出会うまで、なかなか自分に自信がもてなかった。そんな彼が優しくしてくれたことで、徐々に素を出せるようになっていく。そうして「このままずっとそばにいたい」と心から思えるようになった。

乙女の心情変化が繊細かつリアリティに描かれています。それが噓偽りない本心だというのを、体じゅうという言葉で表しているのも乙なものですね。


あの微笑みを忘れないで

3rdアルバムに収録された曲であり、シングル化はされていません。ですがファンの人気は非常に高い曲です。

一言でいうなら、彼女から叶えたい夢を抱く彼へ送るエールになります。2人であれこれ語る何気ない時間が楽しい。“心の冬”という不安なんてあなたには似合わない。さよならして、前を向いて頑張っていこう。

そんな力強いメッセージがこめられています。


マイ フレンド

こちらは17枚目のシングル。負けないで、揺れる想いに続くヒット作です。スラムダンクのEDにも起用されています。

サビに使われているさりげない倒置法。これによって“my friend”への思いがより強調されています。

辛いこともたくさん乗り越えたあなたを見ると、自分も元気をもらえる。夢に向かって、自分の道を信じて突っ走れ。

春は出会いと別れが入り混じる季節。そんな今だからこそ聴いてほしい。この曲には大切な人への愛と感謝が存分に詰まっています。


あとがき

いかがでしたでしょうか。

本格的に聴き始めたとき、すでに泉水さんは世を去っていました。にもかかわらず、ここまで惹きつけられたのは、遺したものが大きかった証でしょう。

ZARDというユニットがあったこと。そして坂井泉水という類まれなシンガーがこの世に存在したこと。その事実を決して風化させてはいけない。

今後もZARDの歌を大切にしながら、前を向いて頑張って生きていきます。

それではまた。


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