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【ハロ曲の教科書】OCHA NORMA・ヨリドリME DREAMの章

サムネはこちらから


まえがき

皆様ごきげんよう。

ついに明日、OCHA NORMAが1stアルバム「CHAnnel#1」を発売します。

いや~きましたね~
僕は今回久々に円盤を購入し、早速聴きまくっています。

両ディスクとも様々な曲が入ってるわけですが、僕がその中で一番聴くべきだと思っている曲は何か?

デビュー曲の恋のクラウチングスタート?
素肌は熱帯夜?
この間公開されたGood Luckの胸騒ぎ?


いいえ、違います。


ヨリドリ ME DRAEAMです。


いやなぜ?と思った方が多いかもしれません。

ファーストインパクトは正直薄かったんですが、かみしめればかみしめるほど良さが分かってきました。そして本当に好きな曲になっていったんです。

今回は、そんなヨリドリ ME DRAEAMについてあれこれと喋っていきたいなと思います。どうか最後までお気楽にお付き合いください。


曲について

・2023年7月26日リリース、グループ3枚目のシングル
・「ちょっと情緒不安定?…夏/オチャノマ マホロバ イコイノバ~昭和も令和もワッチャワチャ~/シェケナーレ」とのクアトロA面シングル
・作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ 編曲:板垣祐介


OCHA NORMAが歌う意味

これはまさに、“OCHA NORMAが歌うに相応しい曲”です。

曲制作にあたっては、事務所から“フルーツ×フォークダンス”という明確なお題が提示されました。メロディーに関しては星部さんがこの動画でめちゃくちゃ分かりやすく語っているので、そちらをご覧ください(他力本願)。

詞から制作がスタート。児玉雨子さんは「夢、自分らしさ、無限の可能性、フレッシュさ」を意識して作詞をされました。なんと1コーラスをほぼ1日で書き上げたんだそう。とんでもないスピードですね。

フルーツを意識した作詞にもなっているわけですが、OCHA NORMAとの親和性が半端ないです。

当たり前ですが、バナナやリンゴなど、フルーツには様々な種類があります。そして産地もバラバラだし、“フレッシュ”というイメージもよく当てはまるでしょう。

OCHA NORMAはメンバー10人の出身地が全員異なります。そんでもって、当時はデビューして約1年であり、まだまだ“フレッシュ”なグループです。

先に挙げたフルーツの特徴とマッチしている部分が数多くあります。共通点の多いOCHA NORMAだからこそできる曲だし、OCHA NORMAがやることに意味のある曲です。


“これぞ児玉雨子”な歌詞

初めて曲を生で聴いたのは5月15日。BEYOOOOONDSの日本武道館公演でした。第一印象としては、一言でいうと“らしいな”という感じ。ただものすごく響いたって感じではなかったんですよね。

ただ発売後、じっくり聴けば聴くほど“雨子さんがいかに素晴らしいか”が理解できるようになってきました。作曲ももちろんよかったけど、それ以上に歌詞が素晴らしい。

メジャーデビューからはもう1年半。メンバーそれぞれ叶えたい夢があるでしょう。グループとしてああなりたいとか、個人としてこうなりたいとか、そこには不安な気持ちもあるかもしれません。

ただそこで“できない”と思うのではなく、“全部できる”と信じてやっていこう。決して自分を否定せず、勇気を出して一歩をふみだせば、明るい未来がやってくる。前向きで強い気持ちが込められています。

フォークダンスのポップでノリのいいメロディー。それとは裏腹に、中身は野心にあふれ情熱的。この見た目と中身のギャップが何度聴いてもクセになります。

そして何より“フルーツ”がカギになっています。歌詞のいたるところにちりばめられています。どんなものかというと…

のように甘い夢の源
一会(一期一会)の人生だもの
一度だけでも…いや!た~くさくらんぼ
立ちたいよね 葡萄館(武道館)

”いつか単独で日本武道館に立つ”という壮大な夢が描かれています。乙女が秘めている、繊細な心情が鮮明に描き出されています。

マスカッと爽快 妥協は
私のた枇杷(びわ)長くても
いちじいっく(いちじく) 柚子れないもん!

叶うべき夢へ、妥協なく取り組んでいく。
誰に何と言われようと、絶対にそれはぶれない。

未来へ示した決意の中に、OCHA NORMAらしさを表すフルーツが盛り込まれています。言葉自体も小難しいものはなし。全体としても違和感がないし、きちんとメッセージが伝わるものとなっています。

この曲では、児玉雨子の作詞の良さを存分に堪能できるんです。言葉の響きや言葉どうしのつながりを重視し、そこに洗練されたロジックをそっと組み込む。もうさすがとしか言いようがありません。

音楽ナタリー公式Xより

米村姫良々が主役

先日公開された“Good Luckの胸騒ぎ”でも感じたんですが、やっぱりきららが主役であり主人公なんだなと。らせん階段を駆け上る後ろ姿、落ちサビでの存在感。堂々としたところは本当にカッコいいな。

ハロプロ研修生の期間は約5年11カ月。現役メンバーの中では最長です。酸いも甘いも数多くの経験を積んできたはず。その分“合わせる力”はずば抜けているなと思います。

番組では周りの様子を見ながらテンポよくその場を回し、雰囲気作りに一役買っています。他にはギャルになって電子工作をしたり、美容雑誌で大人っぽいメイクに挑戦。様々なキャラを違和感なくこなすことができます。

ここまでのOCHA NORMAとしての物語をけん引しているのは、彼女の功績によるものも大きいでしょう。“米村姫良々”という唯一無二のキャラがバチっとハマり、方向性がしっかりと示されています。

PVより(下も同様)

ヨリドリME DREAMの中では、1番終わりのラップが印象的。思えば「運命 CHACHACHACHA~N」でも完璧にこなしていました。曲と曲をつなぐ重要な場面において、このピースがきちんと組まれることで完成度の高いものとなっています。

また声質がハッキリとしたミックスボイスも特徴的。歌詞におけるメッセージがしっかりと相手に伝わるものとなっています。


あとがき

いかがでしたでしょうか。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。この曲への興味が少しでもわけば、それ以上にうれしいことはありません。

MVでは予算がどうこうとか言われてたけど、それ以上に魅力が詰まっています。なかなか脚光を浴びることは少ないかもしれない。でもこれを聴くと“OCHA NORMAは応援したくなるグループ”と思わせてくれる。そんなナンバーです。

いつかこの曲を単独の武道館で歌った時、どんな思いになるんだろう。きっと感慨深くなって涙するんだろうな。そのときが訪れるまで、精一杯愛を注いで応援していくのみです。

それではまた。

グループ公式Xより

p.s.読みは”よりどりみどり”である。

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