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カシオペア ライブ

広島チチヤスオールナイトジャズフェスティバル  
就職したての夏の土曜日
参加は79年から82年頃までの複数回
何年と何年に参加したかは憶えていない
のうが高原から始まったフェスはチチヤスハイパークに移転したあと何年かして消滅してしまった

野音の芝生で阿川泰子さんや渡辺貞夫さん
山下洋輔さんなどのバンドを一晩中聴いた
タバコとビール缶が転がるどろどろの微睡みのオールナイト
思い思いに芝生の上に寝転んで
聴いているのやらないのやら

明け方のステージ
野呂一生さんのイントロギターリフが流れ始めると
いっせいにチチヤスハイパークで芝生雑魚寝のオーディエンスは目覚める
ステージの奥には広島湾と厳島神社と瀬戸の島々が朝焼けに染まる
ベースとドラムが段階的に弾み
野呂一生さんのギターソロが始まる

朝焼けがアサヤケのメロディなのか 
アサヤケが朝焼けの景色なのか
付近の景色と一体化した早朝のステージは
早くも最高潮‼️

約40年ぶりのカシオペアライブ参加
そんな,若い頃の景色が目の前に蘇った

ブルーライブ広島は500人MAXのライブハウス
ほぼ満員の会場は多くはオジサンだが、若い男の子も1割以上はいるようだ
おそらく多くはギター少年とギターおじさん

オールナイトジャズの頃見たメンバーは野呂一生さん以外全員入れ替わっている
音楽の方向性の問題やスポンサーがらみ、著作権問題などさまざまな問題は大人の世界なら仕方ない

第一期オリジナルメンバーのカシオペアの頃はリズム隊が完璧
あんなに速い演奏なのにプレイヤーのリズムが狂うことなくグルーブが一致
恐ろしいほどの才能と練習量のバンドだったに違いない

ベースの桜井さんのポジションにはスタジオミュージシャン成瀬喜博さん
キーボードの向谷実さんのポジションには大高清美さん
ドラムの神保さんのところには若い今井義頼さん
ほかのバンドやスタジオでも一流のミュージシャンが野呂一生さんをサポートしている

ギターにどんなエフェクトが掛かっているのかわからないけれど、45年たってもすぐに野呂一成さんの音とわかる音質とメロディラインでありながら何十年も飽きさせない
野呂一生さんの音がひとつのレガシーなのだ
しかも今回は至近距離からそのプレイを間近に観ることができる!
40年前の野音では豆粒ほどにも見えなかった

キーボードはハモンドの音がここちよかった
若い人に言わせれば古いのかもしれない
けども、古いからダメということもけしてない
ベースは最初のフレットレスベースあたりはアンプが歪んでいて狙いなのか事故なのかわからなかったが三曲目あたりからクリアになった なんらかのトラブルだったのだろう
成瀬さんは殆ど知らないプレイヤーなのだが、ナルチョと聞いてあのナルチョさんだったのか!と驚いた
チョッパー代名詞のナルチョさん
今回の演奏では意外にもチョッパーは多用をされなかった
ステージを下りて歩き回りながらのプレイも最高

今井さんのバスドラム
16連の大迫力
シンバルの音だけはペカペカして不思議な音
ヤマハのセットのようだけど他社のドラムセットでは聞いたことがない

新曲もニューアルバム曲から演奏された
個人的には7曲目と9曲目が気に入っている
ラストにはアサヤケ他馴染みの数曲!

ちなみにアサヤケのイントロ部分は野呂一生さんのギター運指もよく見えた
6.5.4弦を、5フレット上で親指小セーハでミュートされていた
帰って真似してみたがとても親指がそんなふうに届かない
使われていたヤマハのギターが余程指板が薄いのか親指がとてつもなく長いのか?

2時間と少しのライブは素晴らしいインストゥルメンタルで溢れた
アサヤケ演奏の頃には総立ちで最高潮!
カシオペアP -4を堪能

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