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さよなら情報銀行

情報銀行Dprimeのサービス終了記事を日経新聞で見つけると同時に、Dprime運営事務局から昨日、サービス終了のお知らせメールをもらった(以下はサービス終了お知らせメールのスクリーンショット)。

情報銀行と言えば、もともとは東大の柴崎教授がその構想をTEDトークで発した後、瞬く間に広まった後、当時の安倍政権の下で具体化が進められた官主導のプロジェクトだ。

その具体的な成果の一つが三菱UFJ信託銀行が開始した冒頭の「Dprime」だった。

個人データの提供と引き換えに、ユーザーから同意を得た上で企業からお得なクーポンや特典を得ることができるサービスだった。

だが、実際にユーザーとして使ってみたものの、特に有用なサービスや特典も見つからなかった。

たまにお得な特典の中にハーゲンダッツがあると、「情報を提供する代わりにただでアイスがもらえるなら欲しいな」と思わされたが抽選50名様などと特典をもらえる人に限りがあった。

手間のかかる個人情報アンケートを入力しても、もらえるかもらえないかわからないようであればお得感も全く感じられず、むしろ面倒なのでアイスくらいであれば近くのスーパーに買い行く方が断然お得だと思わされた。

そうしているうちにいつしかこのDprimeを使わなくなった。

そう、何が言いたかったかというと、政府主導・官主導のビジネスはたいていうまくいかないことが多い、ということだけである。

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