「意味のあることをやる」―サイバースポーツチャンネルをはじめた訳
「サイバースポーツチャンネル」というYouTubeチャンネルをやっている。
スタートして一年以上経つが、未だチャンネル登録数は伸びる気配もない。
「コレ何をやっているのですか!?
こんなんじゃ、マーケティングが分かってない会社だと思われますよ。」
「YouTube動画は、再生数が稼げるキーワードをリサーチして、それに沿って企画をするのです。そして、コンバージョンをみて、内容を改善して。」
懇々と教えてくれた。
おかげでその後鬱状態になった。
彼はよかれと思って言ってくれているのだが、それ「普通じゃん」と思う。
YouTubeコンサルタント、動画マーケティングコンサルタントとかいう人にアドバイスを求めるとみんな同じことを言う。
そのYouTubeチャンネルに予算を使い続けているのはある志しがあるからだ。
「意味のあることやる。」
サイバースポーツのCEOとスタッフが、アスリートに直接声を聞いていく。
これは誰にも真似できないこと。
有名なスポーツ選手、SNSのフォロワー数をたくさん持っている人に出てもらえば、もっとチャンネル登録を増やす方法もあるのかとは思うが、いわゆるマイナーと言われる競技のスポーツの選手、まだまだ名前の通っていないスポーツ選手が、このような形でインタビューをしてもらえるのは嬉しい、ありがたい、と言ってくれる。
それがとても貴重で尊いことだと思っている。
そして、本来は考えていなかったパラアスリート、デフアスリートとの出会いもあった。
今まで知らなかったマイナースポーツ同様、彼ら彼女らの活躍を今まで知らなかったことはもったいなかったことだと思うし、彼らの課題を聞く度に、我々は何が出来るのか、何をすべきなのかを問い続けている。
このコロナ禍のおかげでzoomインタビューという形で動画を作成出来ているのは、ある意味サイバースポーツチャンネルにとってはラッキーなことだった。
本来なら、インタビュー場所を設定して、機材をしっかり用意して、という必要があったから。
2021年10月末、インタビューの出演アスリートは120人を超えた。
アスリートのことをより知ってもらうためのアスリートのためのPR動画「アスリートPV」も100本になった。
実は昨年、この企画をスタートしてすぐに、出演選手が100名を超えることは3ヶ月で達成出来る数字だと実感した。
その数を超えれば、次はその選手らとの縁を深めていくだけで、次のやるべきことがみえてくる。そんな確信を得ていた。
サイバースポーツとして、そこから何が出来るのか、何をするのか、それが分かるはず。
しかし、その計画は大きく遅れた。
遅々として進まない状況にかなりイライラした。声を荒げそうになったこともある。
ただ、そこにも意味があった。
動画編集をしたこともない、アナリティクスの見方も知らない、そして、選手や所属先への交渉の仕方も分からない。
そんなスタッフが、ただ「選手の魅力を伝えたい」その思いだけで試行錯誤しながら進んできた。
その時間は、会社にとってスタッフにとって、必要な時間だった。
ただ、
ちょっと正念場です。
「意味のあることをやる」
それをやり続けられたことで、新しい世界がみえて来た。
やりやいことやれることがいくつもみえて来た。
「アスリートとのご縁」この最高の財産を持っている我々が今後何を成せるのか!
宝の山を前に立ち止まっている場合ではない。