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"熱い"夏になりそうです…

…毎日暑いですね。
長野県は6月27日(月)に梅雨が明けました。
関東甲信地方の梅雨明けとしてはこれまでで最も早いんだそうです。

県外の方からは「長野って、夏も涼しいんでしょ?冷房要らずでうらやましい!」と思われるかもしれませんが、今年は長野市も6月のうちから最高気温35度前後、カンカン照りの日が続いていました。
外を歩けば刺すような日差しに汗が止まらず、庁舎の中では上司の方や他の部署のみなさんからの「あれどうなった?」にこれまた冷や汗がどっと噴き出しながらも、なんとか毎日の仕事に励んでいます。

ひまわり(R3)


2か月ほど前にこのページを立ち上げ、少し間を空けてしまいましたが、
新たな行政・財政改革方針の策定のための準備作業を踏まえ、少しずつお話ができたらと思います。

さて、今回は何を…と考えていましたが、まずは長野県がこれまで策定し、取り組みを進めている「長野県行政経営理念」と、現行の「長野県行政経営方針」についてお話しします。

長野県では、県の行政経営に当たり、組織のミッション(使命・目的)ビジョン(目指す姿)を以下のとおりとし、これを達成するための職員の価値観・行動の指針であるバリュー(責任・協力・挑戦)を職員一人ひとりが日頃から意識して、業務に取り組むこととしています。
(県公式ホームページより)

行政経営理念とは、民間企業でいえば、企業理念や社訓のようなものですね。
「私は長野県職員として、この理念を片時も忘れず、職務に勤しんでいます!」と胸を張って言えたらいいな、長野県職員たる者、そうでなくちゃという思いはありつつ、正直なことを申すと、日々の様々な業務が次々とやってきて、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…」と考えていると、つい理念を忘れてしまうこともあるのではないかと。
また、特に入庁して日が浅い職員の皆さんは、自身が携わっている仕事が細分化され、全体像が見えないために、そもそもの意義、目的が分からなかったり、仕事の中でどのような動きをすることが、「責任・協力・挑戦」に結びつくのか難しく感じることもあるでしょう。私も若手のころ、そう思うことがありました。

毎日朝から夕方まで、職員みなPCに向かって一生懸命資料を作っていたり、幹部職員への説明に出ていたり、電話で話をしていたり…なかなか空いた時間も見つかりませんが、それでもなんとか上司にたずねてみても…

部下「係長、県職員の仕事で『責任を果たす』って、どういうことですか?」
係長「そんなの決まってるじゃないか。いくら時間がかかっても、任された資料をきっちり仕上げることだよ(ニッコリ)

部下(…え、もしかして、今日残業マストですか??早く帰りたい…)

…なんてやりとりになってしまえば、仕事へのやる気もいまひとつ上がらなくなってしまうのでは。

また、行政経営理念(県行政の目標)の実現に向けて、具体的にどうしたらいいか、どんなやり方で仕事したらいいかについて、意識すべきポイントを示したものが”方針”で、現在は「長野県行政経営方針」という名称です。

行政経営理念において掲げている私たちの組織の ミッション(使命・目的)と、 ビジョン(目指す姿)を実現し、行政サービスの質を向上させていくため、組織としての具体的な取組方針 をとりまとめたものです。
(県公式ホームページより)

“方針”とは、民間企業の経営戦略やコンセプトに近いもの。”理念”が表現しているあるべき姿を目指して、どのような手立てや道のりで進んでいくかを指し示すもの、といったところでしょうか。

現在の方針では、「3つの柱」を立てて、県組織の運営を進めていく上で必要な取組事項を年度ごとに定め、推進しています。

<3つの柱>
 Ⅰ.コンプライアンスの推進
 Ⅱ.共感と対話の県政の推進
 Ⅲ.行政サービスを支える基盤づくり

 このたび、この「行政経営方針」を新たなものにアップデートしていくのがわたしたちの仕事となりますが、誤解を恐れず言ってしまえば、この柱は新しく作る方針においても、ベースとなる考えとして継承されるものになると思います。

「だったらあえて作り直す必要ないじゃん!」とお感じの方もいらっしゃると思います。たしかに、現行の行政経営理念は、策定当時は期間を区切らず、ある程度の社会変化があっても、着実に進めていくことによって県政を前に進めていけるものを盛り込んだのだろう…と想像します。

しかし、ここ数年の社会変化、さらには「一寸先は闇」の時代の雰囲気をとらえて、
「これからの時代の県職員や県組織のあり方、仕事の仕方はどうあるべきか?」
ということを今一度考えてみる必要があるのでは、と考えました。

また、日本社会では近頃どの組織や企業でも認識されていることだと思いますが、「人を大事にする」とか、働く人の「やりがい」「モチベーション」を大事に、といったことが、これからの組織運営のキーワードになっていくと感じています。

昨年度には、職員のみなさんからアンケートをとってみたり、Zoomによるオンラインセッションを催して意見交換をしてみたりと初めての試みをしてきました。

先ほどの上司と部下のかけあいはやや冗談のように書いてしまいましたが、職員のみなさん、とりわけこれからの組織を担っていく若い世代のみなさんとのやりとりを通して、これからの時代、公務職場においても、わたしたち公務員が自身のモチベーションと向き合って、それをどのように組織や社会にとって良い結果をもたらす力に変えていけるか、このことを真剣に考えていかなければならないと感じています。

作り手の私たちコ行課、組織で働く長野県職員と、お読みいただいている皆さんからも、素朴な疑問もお聞きしながら、つくる過程や、作った後にも職員がすとんと腹に落ちて、自然と行動に置き換えられたり、仕事の中で困ったときに、ここに帰ってくればなにかヒントが浮かんでくる、そんな方針にしていきたいと思い、noteで少しずつ発信をしてみようと思い立ったところです。

 記事を読んでの率直な感想、素朴な疑問、忌憚のないご意見など、 どなたでもお寄せください。お待ちしています。


今回はこの辺で。次回もお楽しみに!

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