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【木曽】舒達さん滞在〜制作・野焼き編〜

NAGANO ORGANIC AIR木曽では、公募により選出された劇作家・演出家の私道かぴさんと美術家の舒達さんが木曽郡6町村をめぐりながら、各地域に伝わる盆踊りや神楽、民謡などの伝統芸能、食文化、歴史や自然をリサーチし、これをもとに滞在制作を行ってきます。

9/25-9/29の5日間に舒達さんの制作も兼ねた滞在を行いましたのでレポートいたします!

まずは、大桑村で大桑の土を使い野焼きをして「大桑焼」を制作している奥野宏さん(木曽AIRネットワークのなかのお一人)にご協力をいただき舒達さんも大桑焼を制作。

木曽の滞在の中で出会った石仏にヒントを得て、数点の作品を制作した舒達さん。これを丸1日乾かしていよいよ野焼きです。

乾かした作品
野焼き用の窯
火入れをしていく

野焼き用の窯は、奥野さんのアトリエの庭にある登り窯を意識した溝状の窯です。ここに藁や解体などで出てきた木片を燃やし、ここに乾燥させた作品を投入!

舒達さんの作品を自ら窯へ!
奥野さんの作品も手慣れた様子で投入!
以前に焼いた奥野さんの作品 一つの作品の中でも場所によって色がちがう

作品を焼き始めてから約3-4時間程度で焼き上がり、酸素の入り具合や火の当たり具合で色がまったく違ってくるということで、完成するまではどうなるのかわからないワクワクがあるところは焼き物の醍醐味ですね。どのような作品が完成したのか、是非10/23-11/7開催木曽ペインティングス「僕らの美術室」での展示でご覧ください!

また、大桑焼の制作の合間に木曽郡の中に数多く点在している道祖神などの石仏を3Dスキャンしてまわりました。

木曽町黒川郷道祖神を3Dスキャンする舒達さん
王滝村にある石仏もスキャン

舒達さんが使用している3Dスキャンは、スマートフォンの顔認証機能を使ったもので、とても簡単に撮影することができます。3Dプリントで出力する際、勝手に補正がかかって出現する造形に着目。木曽町〜王滝村など次から次へとスキャンデータをとっていきました。

いよいよ今週末10/23から始まる芸術祭・木曽ペインティングスvol.6「僕らの美術室」!ホストである岩熊さん、近藤太郎さん、奥野宏さんの作品を見ることができたり、NAGANO ORGANIC AIR以外の素敵なアーティストさんの作品が木曽郡の各地に展示されますので是非とも足を運んでみてくださいね!
(文:佐久間圭子)

木曽ペインティングスvol.6「僕らの美術室」木祖村小木曽向畑 舒達展示会場


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