12年前の自分が教えてくれたこと

僕は今年の誕生日を迎えると35歳になる。
大学を卒業してちょうど丸12年が経ち、社会人としては13年目だ。今年の新卒社会人の方々は、僕とちょうどひと回り年齢が違うことになる。
今まで、ひと回り上の人やふた回り上の人と仕事をしてきたことはたくさんあるが、ひと回り下の人達と仕事をするのは初めてだ。そう思うと、自分もそれなりに歳を重ねてきたなーと思う。
まだまだ若者の気持ちでいるのは当然だけど。。。

昨日、久しぶりに実家に立ち寄った。
初めて北海道でお仕事の機会をいただき、その合間に宿的な感じで一瞬の帰省だった。

夜寝る前に、なんとなく自分の部屋の押し入れの中にある段ボールを出すと、昔の写真や卒業アルバムなどがたくさん出てきた。
その中に混ざって、大学の卒業時に書いた、卒業論文が出てきたので、読んでみた。

タイトルは「生きる。」

僕は一応、文学部の卒業なんだけど、卒業論文なのに参考文献は1冊もない。
よくこれを当時の先生は許してくれたなーと思うけど、とにかく自分の生き様について思うことをツラツラと書いたような熱苦しい卒業論文だった。

だが、読むと中々に面白くて、普通に学ぶことがたくさんあった。

「大学4年間で学んだこと。それは、人生は思い通りにいかないということ」
「病気になってみて初めて、親の愛情に気づくことができた」

などなど、自分の経験から得た学びを書き留めていた。僕は大学1年生の時に「バージャー病」という血行障害の病気になり、野球の第一線を退いた経験があり、そのことについて主に書かれていた感じだった。

そして、この論文の最後には次のように書かれて締めくくられていた。

私は大学野球を通じてたくさんのことを学んだ。野球以外の場でも色々な出来事や人たちとの出会いがあり、学ぶことが非常にたくさんあった。しかし、大学野球の結末は優勝できずに「まずい酒を飲む」というものであった。私は今、山にいるか谷にいるかといえば、間違いなく谷にいると思う。谷底にいるのだ。しかし、目の前が真っ暗なわけではない。山に登るために、今谷底にいるのだ。目の前にはしっかりと、山頂に続く道が見えている。これから社会人になっていろいろなことを経験しながら、なんとか山頂へと登りつきたいと思う。もちろん、一つの山を登ったからと言って、終わりではない。周りを見渡し、さらなる高い山を見つけ、目指していくのだ。一度登った山を降りなければ、次の山に登ることはできない。だから私は降りることを恐れず、現状に満足しないで常に新しい山へと挑戦していきたい。その中で、たくさんの苦しい経験と出会い、素敵な経験と出会い、人と出会い、どんどん自分を大きくさせながら、何歳になっても熱く生きていきたい。それが私の生きる道である。

いやいや、カッコつけすぎだろう笑
ただ22歳の小僧にしては中々良いこと言うし、なかなか熱い文章だ。

そして感じたのは、12年前に誓ったことをちゃんと今でもやれているということへの嬉しさだった。
全く意識したことなんか無かったけど、当時「俺はこうやって生きていくぞ!!」と誓った通りに、今生きれている自信はある。あの頃の自分をガッカリはさせていないと思う。

そっか、俺はこのまま突っ走れば良いんだ!と、12年前の自分に背中を押された気がした。

頑張ろう。

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