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昭和50年男『テリー伊藤vs土屋敏男対談』観戦記 その2

来たね!第2弾!
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』でハイラルに入り浸っていたので気がつくの遅くなりました^^;
早速いってみましょう

アバン

すごくね?
「タレントいらないじゃん」
「タレントさんが面白いこと言うのは商売じゃん」
どひゃーでしょ?
●出演者はSNSのフォロワー数で判断
●企画はBUZZってる企画にまず乗っかる
これがヒットの法則の今、こんな事考えてる人が居たなんて訳わからないです
「あのテンションの高さはなんですか?」
「自分の中の弱さだね」
言えます?こんな事?
ボクの若い頃も伊藤輝夫といえば狂犬で手がつけられないってのは有名な話で、ある会議中電話をしっぱなしのスタッフに「そんなに大事な電話だったら、ずっとしてろ!」と、受話器を持つ手をガムテでぐるぐる巻にしたって噂話があって、オチとしてはその夜の編集所にそのスタッフは受話器を手にグルグル巻にしたまま、電話のコードを切って来た(当時の電話は受話器と本体がコードで繋がっていたんです)そうで、それがすぐキレる伊藤輝夫とセンスの良いIVSの演出陣って感じで、笑いの為なら何でもする集団と捉えてました。(いつかこのエピソードも本当かどうか確かめたいけど、このまま面白い逸話としてここに残しておこう)

R-7 間

『熊野前商店街企画』誕生のきっかけについて尋ねる土屋敏男の「これはなんですか?」と聞いた後の間。
「なんか…」そしてまた間。
そして飛び出た「タレントいらないじゃん」!
キチガイだな。すみません敢えて放送禁止用語。
ってか唯一無二だな。この人。
一般人がこの発想真似すると大火傷を負ってしまいます。
憧れますけどね。
ま、発想もすごいんですけど、この間。
リアルっすねえ。編集入ってるからどこまで本当かは分かりかねますが、中空を見ながら次の言葉を考える伊藤輝夫がカッコよすぎます。

R-8 俺たちが帰った後にみなさんは日常がある

「俺たちは異常だ」
「みなさんには日常がある」
ここの『みなさん』というワードセンスね。
学びたいです。

R-9 『一人のタレントを追いかけたってエネルギーが消えちゃう』

優しい。タレントさんを見る目が。
BUZZってる人。フォロワーの多い人に乗っかって利用しようって考えがこれっぽっちもない。「伊藤輝夫率いるIVSが通った後はぺんぺん草も生えない」と全てを食い尽くす演出家だと思っていましたが、間違ってました。だから無尽蔵に面白い企画が湯水のように湧いてくるんですね。
この言葉の重み、少しは分かるけど、僕自身多分理解し切れては居ないし、これから何度も噛みしめることになると思います。

R-10 『クリント・イーストウッドの映画って全部そうじゃないですか』

入れてくるなあ。古典。
テリーさんやっぱ古典に詳しいんですよね。
この方のnoteにも出てくるんですが

「新しいものを作りたかったら歴史に学べ」なんだよなあ
ここでサラッと引用される映画のタイトルでセンスが図られちゃいますよね。

R-11 『テレビは力あると思ったから』

ま、問答無用ですな。自分のやってる仕事、メディアの力を信じている。またそういうところで働けているって幸せなことだし、反対に自分の働いているメディアの力を信じたいとも思います。

R-12 『自分の中の弱さだね』


この流れで出た言葉なんですね
自慢じゃないんだ、あの頃の逸話。
じーんとしました。

今回も短めに解説してみました