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多重録音で二重の苦悩
ここ何年か「ニューアルバム作ります詐欺」を着々と進めてます。 前作は即興演奏ピアノソロ「Vinden(2018年)」だったのでもう5年も経ちます。 新しいアルバムは、多重録音による1人デュエット作品にしたいと思い、曲や楽器の組み合わせなどを模索してきました。 ピアノ+ピアノ ピアノ+エレピ エレピ+グロッケン ピアノ+鍵盤リコーダー 2人の永見行崇が同時に存在し、呼吸して、アンサンブルしてるような作品が作りたいのです。 で、問題があります。 結論から言うと、ずっと取り組んできたのですがなかなかうまく行かなかったのですね… メトロノームを使って最初の1人分を録音した後、それを聴きながらもう1人分を録音するって方法だと、割と簡単です。 でも、それだといろんなタイミングがあちこちで合ってしまって面白くないのです。 相手の出す音を聴きながら微妙なノリを合わせて音をつむいでいったり、メロディーとか間を自由に伸び縮みさせるような人間味とか、1人が弾いた即興部分にもう1人が即座に反応したりして起こるハプニングが圧倒的に少なくなってしまうのです。 実はメトロノームに合わせて弾くようなプレイが好きではないので、僕が2人で演奏している感じを出すためにはこのやり方は良くないと思いました。 (ちなみにメトロノームに合わせて弾くのは割と得意です…) ということで、まずはメトロノームを使うのをやめて一人目は自由に弾いて、それに合わせて2人目を弾いてみたのですが、これがまた難しい。 自分がいかに自由にハチャメチャに弾いていたか痛感しました。 だから、とにかく緻密に計算できる部分は納得いくまで何度も弾き直して、でも、計算し過ぎるとこれまたつまらなく思えるので、やり直しのたびにもう1人の自分の演奏を初めて聴くかのようにフレッシュな気持ちで演奏を重ねて… その上で、ツギハギ録音のように聴こえないように、流れが止まらないように… てことをしてたら、すごーく時間がかかってしまったのです。 まるで録音終了したかの如く書いてますが、まだ終わってません。 コロナ禍もありずっとほったらかしにしてて、でも時々思い出したように録音したりしてたのですがうまく行かないことの繰り返しでしたが、やっと録音方法が確立できたのでこれから本格的に完成に向けて録音していきます!! これに似たような録音方法もしてますが(内容は全く異なります)ここまで細切れにしてません。 「Hermeto Pascoal's Aura Sound of Yves Montand」 https://youtu.be/SrgveUpwCnM?t=29 自分にとって音楽的だと思える長さを保ちつつ一気に録音してます。 さらにちなみに、コロナ禍に入ってすぐに、福岡の老舗ライブハウス「New COMBO」がミュージシャン紹介の動画を作るとのことで、自分のおしゃべりにピアノで伴奏するってのをやってみたのですが、難解過ぎたのかほとんど気づいてもらえませんでした… 結構面白いことしてると思うんだけどな・・・ https://youtu.be/uDu448WGcWI そんなガッカリな思い出もなんのその!! アルバム制作が詐欺のままで終わらぬよう、なんとかやる気を出して、きちんと制作を進めていきますので、ご期待ください!!
- 再生
ファーブル
子供の頃からキノコが好きだったのは言うまでもないけれど、昆虫や植物なども大好きだった。 ファーブルみたいな人になりたいと思ったりもしていた。 そんな頃の思い出は誰にでもあると思うけど、その頃の純粋な気持ちは大人になるにつれ、いつしか薄れていってしまったように思う。 でも、なくなったわけでもない。 いつも忘れずにいれば、この世はもっともっと平和でシンプルになるような気がする。 20年以上前からライブなどでお世話になっている福岡のカフェ・アリワには猫が何匹もいて、平和な雰囲気に満ちている。 その大好きな空間で猫達に聴かせるつもりでほのぼのとピアノを弾いてみました。 Fabre ~ 少年の日の思い出 ~ piano & composed by Nagami Yukitaka