働く母さんの読んだ本の記録 3.パリの空の下で、息子とぼくの300日 (辻 仁成著 マガジンハウス)
東洋経済Onlineで一部エッセイが掲載され、それに書いてあったレシピがとても美味しそうだったので読むことにした本である。
図書館予約で100人以上待ちであった。
実はレシピが見たくて読んだら、ジャンル「子育てエッセイ」であり、レシピはどうやら違う本で出版されているので、期待とは違ったが、面白かった。一つ一つのエピソードの終わり方がうまいのだ。(そりゃ、芥川賞作家でいらっしゃるから!)読後の味わいが良い。
息子さんが14歳から18歳までのエピソードが書かれている。日本より多様性が進んでいる(少なくても人種的に)フランスの文化で育っているからであろうか、息子さんが年齢にしてはものすごく深く物事を考えているのに驚く。日本の同世代の子供がこんな大人な発言できるだろうか?と何度も思う。あと、父子二人だけのためか、とてもよく会話する親子だ。
面白エピソードとかそんなものはないのだけど、父子の会話、息子君の思い、父ちゃんの思い、が胸にじんわりくる本であった。
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