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介護で未来を作ろう

2月末、まだコロナウイルス が今の様に拡大するとは思われていなかった頃に出した動画です。今の改めて見返して、未来があっという間に来てしまったと思うことがあります。そのため全文公開をしてみます。

「介護で未来をつくろう!」


こんにちはケアマネジャーの藤川です
先日進路に迷う高校生の娘が私に言いました
「パパはなんで介護職になろうと思ったん?」
実は言葉に詰まって答えることができなかったんです。

自分が介護をしなければいけない漠然とした理由はあるんです。
でもそれを言葉にできなかった。
今日は愛する子供達へ伝えたい話をする動画です。
大切なメッセージが込められています、ぜひ最後までご覧ください。

今日は「介護職こそ最重要の仕事となる」
という話をしていきます

①今後の日本の歩く道のり〜2025年問題、2040年問題

まずは今後の日本の歩く道のりをお話しします。
少し暗い話が続きますが大切な前提となります
少しお付き合い下さい

みなさんは2025年問題、はご存知ですか?
2025年には、一番人数の多い団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となます。日本の高齢化問題がいよいよ大詰めを迎えるため様々な問題が起こります。例えば医療保険、介護保険の破綻やシステムが稼働しにくくなったり
年金が破綻し、全国に空き家が増えるといった風にです。

25年以降は高齢者人口数の増加は落ち着きます。代わっての課題は現役生産年齢人口の急減に移ります。つまり働ける人が少なくなる。

2040年には現役世代が6000万人、対して高齢者4000万人になります
1人の高齢者を1.5人の現役世代で支えることになります
これが2040年問題です

首都では人口はあまり減らず、同時に高齢者が激増します。
首都圏では、高齢者人口はおよそ1000万人にも達するでしょう
あと数年で、首都圏の介護施設は足りなくなります。

加えて
未婚率の増加や、核家族化の影響を受けて、単独世帯が増加しています
2040年には単独世帯の割合は約40%に達すると予測されている。
特に、65歳以上の世帯が非常に多くなるとのことです。

どうですか?
つまり首都圏を中心として全国で一人暮らしの要介護者が急増し、介護施設はパンクしてしまう、介護保険も医療保険も持続できなくなるため、自宅で介護を受けられなくなり外に出られない一人暮らしの高齢者が放置され自宅で亡くなるケースが急増する。

その2025年問題、2040年問題ですが
実は医療業界、介護業界だけの問題ではありません

単独高齢者の世帯が増え、新しい戸建てのニーズは下がり建設業界は冷え込む。自分で移動が困難となるため、飲食業や町の小売店に人は集まらなくなり倒産する。とにかく人が移動できなくなるため、サービス業なども大打撃となります。

とても恐ろしい事態ですが実はすぐ目の前にまで迫っています。

現時点で政府はその打開策として、介護予防や地域包括ケアシステムなど様々な政策を打ち出しましたがどれも効果の出る状態ではありません

暗い未来の話をしました
ではこれから未来に対する私の提案の話にうつります


日本の若者の現状について


次に若者の現状の話をします

先ほどまで2025年以降の絶望する日本社会の話をしましたが
それは10年前とおなじ道を歩み続けた、私たちの世代の話です

今の日本社会は良くも悪くも団塊の世代が作りあげた
強固な資本主義ピラミッドで構築されています。

年功序列で綺麗に並んだピラミッドの頂点は経営者をはじめとする年配の方々。動かずに采配をしていくマネジメント担当者は今までの社会では最も価値のある仕事とされてきました。
そう今までの社会では

今はどうでしょう
ネット環境や様々なアプリケーションで一人で多くの事業を管理したり、チェックをすることができるようになりました。仕事はリモートで管理され、その場にいなくても適宜指示や内容確認が行える。システム化された業務で多くの方が高度なサービスを行えるようになっているところもあります。

例えばウーバーイーツやキッズライン、私が応援するスケッターなど
ワークシェアリングで雇用の形が変わったのと同じように、マネジメントの方法も変わりました

優秀な若手経営者とプログラミングの力で
カンや経験に頼らず一人で千人以上の業務管理が行えます。
広告や拡散、営業はSNSを使った口コミです。
一度も声を発する必要すらありません。

私は昨年何回も東京に足を運びましたが
東京のIT関係で代表をしている若者とたくさん話をして感じたことは
「私が叶うはずもない」ということです

インターネットネイティブで、生まれながらにスマホを持って生きてきた彼らは私たちがイメージのできないようなスピードで
新しい価値を生み出して拡散していきます

それは従来の会社の資本主義ピラミッドと
全くちがうスピード感です

私が何が言いたいかというと
今まで話した2025年問題は若者には関係ありません!!

団塊の世代が作りあげた資本主義ピラミッドのおかげで
今までの日本は世界第2位の経済大国となることができました
しかしその栄光は終わったのです
日本はもはや未来を失った衰退する後進国です

私は信じています
きっと若者が新しい日本を作り直してくれると。
そして社会問題を糧に新しいビジネスを構築し、若者たち自身やその子供たちが幸せになる日本を作ってくれると。


③介護職こそ最重要の仕事となる


なぜ私は
「介護職こそ最重要の仕事となる」
と思っているのか?について解説をしていきます

2025年以降は高齢者がたくさん世の中に溢れます。
医療保険や介護保険は破綻してしまうので
今のように少ない負担で満足するケアを受けること難しくなります。あ

外出が難しくなった方は地域と断絶されますし
飲食店やスーパー、デパートなどの小売店に行くことも
なんとか運営の続いている病院に行くこともできなくなります。
若者が新しいイメージで作り上げたビジネスにも顧客が流れない。
日本中のビジネスが成り立たなくなります。

そこでどうしたらいいのか?
アンサーは
未来の介護職は、高齢者と地域や若者のつくるビジネスを結ぶ手段となる
です

それはつまり訪問介護の新しい形であると思います。

資本主義ピラミッドの最高峰であった高齢者がたくさんお金を持っていても
タワーマンションの中から一人で外出は難しくてできませんし
その日々は幸せとは言えません

介護職がそれぞれの自宅を訪問し
希望するサービスまで車椅子を押したり同行見守りをしたり
移動の補助を行います。
必要に応じて食事や排泄のケアも行います。

現在の介護保険では買い物や通院以外の同行サービスは認められていませんので、算定できないサービスは基本自費サービスとなります。
排泄などは利用できるかもしれませんが
未来の介護や医療の保険は割引制度的な解釈に変わっていくのではないかと思います。

自費サービスには保険の制度外ですから
市場価値を作れるサービスが提供できたスタッフや会社は
高額で提供できる可能性が飛躍的に上がります。

介護職が未来の様々なところで活躍し
若者が作り上げた斬新で豊かなサービスを利用したい方を連れていく
若者も豊かになり、高齢者も生きがいをもち、介護職も豊かになる

これが今後注目されて確実に必要とされていく介護です
私は訪問介護こそ未来の介護の主役となると考えました。

ではお金を持たない方は自宅から出ることが難しくなるんじゃないか?
それはそうかもしれません、その場合は介護保険を使いサービスを受けたり
施設入所をすることになると思います。
税金や保険は一番利用しないといけない人に限って利用ができるようになるのです。

誰もが安心できる人生を送ることができますが
より選択の自由が与えられるのは、介護職を自費で利用することができる方々になります。

在宅で質がよい介護職はどんどん年収が上がります
質の良いサービス事業所はリモートでどんどん事業を成長させることができます。

私はいつかそこに立ちたいと思っています

だから
未来の日本では介護職こそが最重要の仕事となるのです

最後に私の愛する子供たちへ伝えたいことです


④子供達に伝えたいこと


私が介護を愛しているのは
「人助け」をしたいからです。
介護は「人助け」ではないと誰に言われても構いません

どんな仕事よりも今辛い思いをしている人に寄り添い
笑顔を届けることができる介護。

人の最後、階段を降りる過程をともに歩むことのできる介護は
素晴らしい仕事です。

私はその仕事に誇りを持っています。

見ていて下さい
きっとこれからの社会では介護職は大きな役割を果たすことになると思います

残念ながらこれからの日本は誰もが簡単に生きていける時代ではなくなりました。そんな日本にしてしまったのは私たち大人のせいです。

でもあなたたち若者は私たちよりずっとずっと賢いので
きっとうまくやってくれると思います。

私たち大人は、自分たちが作ってしまった残念な状況を
少しでも改善できるよう、精一杯あなた等の手となり足となり動いていくつもりです。

今までもこれからも未来は常に若者たちの手の中にあります
介護で未来を作ろう!

ながいきチャンネル藤川でした
みなさんさようなら

動画でご覧になりたい方はこちら
https://youtu.be/90w17bx9vFo

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