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新人STさんに伝えたい事(聴覚分野)

前回は騒音暴露と難聴をテーマに共有しました。今回は、私が聴覚分野のSTとして経験し感じた事をベースに、4月からSTとして働く方や、聴覚分野にはあまり縁がない方にお伝えしたい事を書いていきます!

「聴覚分野は興味ないからいいや('ω')ノポイッ」と言わずにお付き合いくださいませ。

 ・高齢の難聴者心理(補聴器の観点から)

加齢性の難聴によって、補聴器を使い始めようとする方には「よっしゃ補聴器使うで!使いたいんやで!!!」となる方は少なく感じます。STとしては、難聴があるならば補聴器などで生活の質(QOL)を上げるように対応する事が最善策と思うかもしれません。しかし「できるなら使いたくない、使わなくても不便はあるけどなんとか生活できる」と訴える患者さんの気持ちは理解するべき事の1つです。

また、補聴器に対して消極的な場合では、その気持ちの理解とともに補聴器を使わずに生活を続ける事のデメリットも同時に説明することが必要と考えます。

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国内外11人の言語聴覚士を中心に執筆。このmagazineを購読すると、言語聴覚士の専門領域(嚥下、失語、小児、聴覚、吃音など)に関する記事や、言語聴覚士の関連学会に関する記事を読むことができます。皆さんからの体験談など、様々な記事も集めて、養成校で学生に読んでもらえるような本にすることが目標の一つです。

国内外の多くの言語聴覚士で執筆しているので、言語聴覚士が関わる幅広い領域についての記事を提供することが実現しました。卒前卒後の継続した学習…

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