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阪神部会レポート20170319

今回から、阪神部会定例会での内容をお伝えしていきます。

【午前 】

・各証別講義(今回は腎虚寒証)
・症例解説

症例解説では、池田政一先生の著書「鍼灸と湯液の症例100選」から、肩こり・頭痛、咽頭痛、登校拒否、難聴と耳鳴りを例にあげて、大上先生自身が普段行う治療内容を交えながら解説されました。
この講義では、病症から証を推察し、診断・治療レベルを底上げすることを目的としています。

診断・治療をする際に大切なことは、病気がどの部位に属しているかということです。
それには、三焦、五蔵、経絡がどのようにバランスを崩して病気に至ったか、考える必要があります。
上記のような症例を通して、脈診や腹診で確かめた身体の中の状態と、病理病症がどのように関わり合っているかを学びました。
これらを心掛け治療に当たれば、自信を持って患者の身体に即した負担の少ない治療が出来るようになると思います。

【午後】

・実技練習(初級・中級・上級に班分け)
・古典の輪読解説(類経の陰陽類【天精地形気通於人】)
・長崎学術大会プレ発表「ストレスによる耳の閉塞感の一症例」

実技練習では、初級クラスで指導を行なっています。
今回は木戸正雄先生の編著「脈診習得法(MAM)」を参考に、三段階での圧の設定を中心に練習しています。
初めの頃は、皆一様に指を置いた時点から力んでしまい、施術者間で確認しあっても全然違う結果になりました。
しかし、脈図の書き方と正しい圧の設定を各班で指導することで、この頃では徐々に実感を掴めているようです。
ポイントとしては、①正しい指の当て方、②陽池穴から押し上げるように検脈する、③寸関尺でそれぞれ沈める幅が違う、④指を置いただけの状態〜骨につくほどまで沈める、⑤前記の上下からちょうど真ん中を見つける、などを中心に指導しています。

こちらでは、自身が所属している部会とは違った雰囲気や質問などがあり勉強になります。

また次回指導の際には、この経験を生かしていきたいと思います。


阪神部会では、一年間のカリキュラムを通して指導しております。

年間スケジュールや内容については以下のURLを参照してください。

http://keiraku-hanshin.jp

http://ameblo.jp/keiraku-hanshin/

また、入会問い合わせは下記事項をご記入の上、<keiraku-hanshinbukai@gmail.com>までメールでご連絡ください。
お名前
生年月日
E-mail
TEL
学校または卒業校
鍼灸臨床年数

〈その他問い合わせ〉阪神部会事務局まで 
京都府宇治市小倉町蓮池175-23
小倉接骨院 高島
0774-20-0665

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