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全部員共同作品、最高の立て看板に!

9月中旬、残暑が厳しい文教キャンパスの一角で、数枚のパネルにペンキで絵を描くいている集団があります。全学美術部のメンバーです。10月29日(土)、30日(日)に開催される学園祭に向けてメイン会場を彩る立て看板を描いています。

「33のパネルに分けてペイントしていて、合体させると縦5m、横10mになります。7〜8月にチョークで下書きをして、9月から彩色。ようやく全貌が見え始めてきました」。部長の西村さん(3年生)が話してくれました。

学園祭の象徴であり、催しを盛り上げる存在の立て看板。筆を握る部員の手にも熱がこもります。

作品はブルーをバックにロケットや飛行機、新幹線などのモビリティが行き交い、長崎をイメージさせる龍が顔を覗かせる壮大、かつ摩訶不思議なデザインです。

画材は水性ペンキ。サイズが大きいため、思っていた以上に材料費がかかったそう。

例年、学園祭の立て看板は美術部が担当してきました。しかし、新型コロナウィルスの影響を受け、今回が久しぶりの制作だと西村さんは話します。
「2年半前、僕らが入学した頃は社会がコロナに翻弄されている時期でした。部活動は中止を余儀なくされ、多くの部が形骸化。美術部も例外ではなく、部員のモチベーションが下がっているのを感じました。昨年は学内限定で学園祭は開催されたものの、行動制限があったために看板の制作はなく、やはり不完全燃焼でした。
今年、現役部員は初めて立て看板制作を経験しています。3年生にとっては12月の引退を前のギリギリのタイミング。最初で最後の部員全員の共同作品です。それだけに”妥協なしにいい作品にしよう”とみんなで励んでいます」

インタビューに応じてくれた西村部長(左)と亀之園副部長

美術部が手がけた立て看板は、10月8日文教キャンパスでお披露目されました。学園祭のシーズン到来を全長大生に伝え、出演者の士気を鼓舞しています。


長崎大学正門から入ってすぐの場所に設置されています(2022年10月30日まで)。


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