1/29(土)中央競馬

【勝負レース】
・小倉2R
・東京4R
・東京11R


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

小倉2R 自信度D

◎③チョッピー
○②ヒシハイドラ
▲⑨ルージュアルル

 混戦模様の一戦。放牧で成長を促した後の3戦が優秀なチョッピーから狙う。
 まず3走前だが、同レースは4角区間のL3が最速ラップとなっており単純にコーナーで外を回した馬に不利。ここで枠なりに外回しながら勝ち馬と0.4差なら及第点で、同じく外を回して11着に沈んだクレスコジョケツがダートとはいえその後巻き返している点も好材料だろう。外を回した組以外でも3着馬が勝ち上がり、4,5,8,14着馬が現級馬券内とその後軒並み巻き返しておりある程度レースレベルは担保されていると見て問題ない。続いて2走前だが、同レースは前半〜中盤まで一貫して緩い流れでポジションで言えば単純に先行勢に利があったレース。ここで4角2桁番手から差し込んだ内容は素直に評価できる。前走は回顧記事でも取り上げたが、スロー+縦長+4角区間で早いラップと後方勢ノーチャンスのレース。ここで4角13番手から大外回して掲示板まで差し込んだこの馬のパフォーマンスは特筆すべきもので、未勝利は突破できる水準と考えられる。位置を取れないタイプで展開の助けが欲しいだけに、コース形態上極端な先行有利が起きにくい小倉2000mというのはベストに近い条件。想定より人気しそうなので頭が欲しいところ。
 対抗にはヒシハイドラを。前走は冬馬場+稍重で後半5F59.8とこの時期の3歳馬としては優秀な水準。加えてこの馬自身は4角区間11.4で外3を回す厳しい競馬をしており、着順以上に評価できる内容であった。同レースで一番展開に恵まれた2着レイヴンズコーが次走ハイレベル戦かつ楽じゃない展開で2着に入ったのも同馬の能力を裏付ける材料となるだろう。ここは人気でも素直に信頼したい。
 単穴にはルージュアルルを据える。まず新馬戦は典型的なドスロー前残りを差し損ねたレース。そもそも新馬戦で仕上げない国枝厩舎でそこまで気にする必要もないか。2戦目は実際に追い切りの動きも良化していたが、ハイレベル戦かつインチー馬場で終始大外を回す競馬で7着敗戦。とはいえ前述の点からパフォーマンスとしては悪くなく、次走以降に期待を持てる走りであった。今回は当時から大幅相手弱化の一戦で、同じだけ走れば十分圏内の水準だろう。



東京4R 自信度D

◎①ワールドコネクター
○③フルオール
▲⑯ヴァルツァーシャル

 ダート転向後の2戦がともに優秀なワールドコネクターから狙う。 
 特に評価したいのが2走前。今回と同条件で行われた同レースだが、前半3F34.9とこの時期の2歳戦としてはなかなかのハイペースで推移。そこから中盤が大きく緩んで直線では再加速が求められており、展開としては先行勢にかなり苦しい一戦であった。ここで前受けして0.5差4着ならパフォーマンスとしては相当優秀。前走はそもそも適性的に疑問符が付く中京14で前半3F33.6の超ハイペースを前受け。同レースの先行勢は軒並み崩れており、ここで2番手追走+4角外3の形で掲示板に残したパフォーマンスはこれまた秀逸なものであった。今回はなかなか濃いメンバーが揃った一戦だが、この2戦の内容通りならここでも能力は上位。個人的にもフランス人と和解したいので突き抜けるシーンを期待したい。
 対抗にはフルオールを。やはり評価したいのは3走前プラタナス賞。同レースは前半〜中盤まで緩い流れで推移し、ラスト3Fは36.6と早い上がりが出たレース。1〜5着馬の上がりが0.1差以内に収まっているように単純にポジション取りの差が出たレースで、ここで前2頭を捉えられなかったこと自体は悲観する内容ではない。むしろ中団から3着まで差し込んだ内容は高く評価することができる。同レースは出走馬のその後を見ても分かるようにハイレベルな一戦であり、ここで一番強い競馬をした同馬は一定の能力を有していると考えられる。同条件かつ極端なスローも考えづらいここなら上位争い必至だろう。
 単穴には新馬、プラタナス賞ともに優秀なパフォーマンスを見せたヴァルツァーシャルを。特に前走の上がり35.6は前半の通過タイムを考えても相当優秀。もちろん位置取りを放棄していた点は考慮すべきだが、それを差し引いても高い能力の証明となる。前走内容と鞍上キャラから後方一気で3,4着臭がすごいので頭はどうかも、確実に差し込んでくるイメージは出来るだろう。



東京11R 自信度D

◎⑦フランツ
○⑫ラインベック
▲④ジャックドール
△⑭グラティアス

 楽しみなメンバーが揃った東京開幕週のメインレース。ここは人気の盲点になりそうなフランツから狙う。
 近走はオープンでも馬券になっていない同馬だが、右回りの履歴を黒く塗りつぶせば一貫して高いパフォーマンスを見せていることが分かる。3走前関越Sはスローで馬群が凝縮しており純粋にトップスピード性能の高い馬が優位に働いたレース。フランツ自身上がり勝負が極端に苦手な訳ではないが、極限のキレ勝負で目標にされる形ではさすがに厳しく、加えて新潟外回りとはいえコーナーで外4を回した点も脚を溜める重要度が高かった同レースにおいては痛手となった。その中で0.1差5着なら悪くない走りと言える。2走前ケフェウスSは愛知杯の記事でも取り上げたように後半5Fが極めて優秀な水準だったことに加え、前半がドスローで推移しており展開としては単純に先行勢に有利な一戦。同レースで差しに回った馬は、3着マリアエレーナが愛知杯2着、6着レクセランスがアル共4着&万葉S2着、9着アフリカンゴールドが中日新聞杯2着、10着ラーゴムがアンドロメダS1着と軒並み巻き返しており、この点からも前残りレースであったことが分かる。フランツはここで差しに回ったのに加え、4角区間が重馬場で11.6と早い中を4頭分外回しとかなり厳しい競馬。ここで掲示板を確保したパフォーマンスは極めて優秀だろう。今回は東京2000mへのコース替わりとなるが、この条件では昨年の同レースでポタジェ、サンレイポケットのGII上位クラスと差のない競馬が出来ており、舞台設定としては申し分ない。加えてメンバー構成から昨年と似たようなペースで推移する可能性が高く、そうなればここでは優に勝ち負けの水準。馬柱と他馬のネームバリューで良い感じに人気がカモフラージュされており、馬券的には絶好の狙い目。突き抜けるシーンまで期待したい1頭だ。
 対抗にはこれまた左回りに限れば一貫して高いパフォーマンスを見せているラインベックを据える。3走前はドスロー逃げと展開は嵌まったものの、それでも最終週の馬場でラスト3F11.1-10.8-11.1というのは優秀な水準。2,3着馬がその後勝ち上がっている点からレースレベルもある程度担保されていたと見て問題ない。続いて特に評価したい2走前だが、同レースは前半早→中盤緩→後半再加速と先行勢には厳しい形。完全に外差しに傾いていた当時の馬場も相まって上位は差し馬が独占した。ここで2番手追走から先行勢最先着の5着は立派で、重賞でも通用する水準であることを証明した。過去走からも分かりやすくサウスポーなだけに、左回りに戻るここは改めて期待したい。
 単穴には3連勝で臨むジャックドールを。この馬に関しては前走後に回顧を載せているのでその文章から一部引用する。
“12.7-11.5-11.7-11.8-12.2-12.3-11.9-11.0-11.3-12.0(1:58.4) 前半1000m59.9-後半5F58.5
馬場を考えればそこまでタフな流れではないが、それでも前半59.9で逃げて後半58.5でまとめるのはなかなか優秀な水準。このペースを刻みながら上がり最速で後続を千切った辺り能力面は上のクラスでも即通用の水準。”
上記の通り前走内容は極めて優秀で、まだまだ先を見据えられる馬。今回はかなり相手が強化されるのでさすがに本命は打てないものの、ポテンシャル的には一気に通過してもおかしくない一頭。イメージ的にはエアウィンザーの本格化タイミングとダブるだけに、ここを突破すれば一気に視界が開けるだろう。
 あとはスロー寄りのレースなら一貫して高いパフォーマンスを見せているグラティアスまで。ダービーは東京24歴代最速の後半5Fが記録されたレースであり、ここの6着は同じく後半力が問われやすい東京2000mを走る上で評価できるポイント。2走前は前傾戦、前走は長距離持続戦と適性皆無のレースで度外視可能性。転厩初戦でどこまで仕上げられるかという問題はあるが、能力的には軽視しづらい1頭だろう。

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