2/26(土)中央競馬

【勝負レース】
・小倉1R
・小倉3R
・阪神4R


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

小倉1R 自信度C

◎⑤テイエムシニスター
○⑮タイキスパルタン
▲③ルイナールカズマ
△⑫ジャスティンエース

各馬の近走成績を見ても分かるようにこの時期の未勝利としてはそれなりにメンバーが揃った一戦。
ここは圧倒的に人気の盲点になりそうなテイエムシニスターから狙う。
打点と近走内容の両面から推奨可能な同馬。まず打点面としては新馬戦の内容が高く評価できる。同レースは全日本2歳優駿でも人気を集めたアイスジャイアントが勝利した一戦だが、何より特筆すべきは1:52.9という勝ち時計。これは2歳中京18新馬最速の時計で、良馬場でこの時計を記録したのは破格と言える。テイエムシニスターはここから2.8秒離されているが、それでも1:55.7という走破タイムもこれまた優秀な水準。実際過去に良馬場の中京18新馬を1:55.9以内で走破した馬は12頭しかおらず、それがハンディーズピーク(現3勝C)、ショウナンアーチー(現2勝C)、フルヴォート(現3勝C)、パラディズム(現1勝C)、クリノクラール(現1勝C)、タイセイアーメット(現1勝C)、クラウンプライド(もちのき賞1着)とアイスジャイアント戦の上位6頭となっている。
このような水準故アイスジャイアント戦は大敗組も決して弱い訳ではなく、実際にビリのクリノミニスターを筆頭に下位に沈んだ馬もその後軒並み巻き返している。テイエムシニスターは同レースで中京タブーの4角大外ぶん回しながら55秒台で走破しており、パフォーマンスとしては字面以上に優秀なものであった。この点から打点面では今回のメンバーでも上位の存在だと考えられる。
続いて近走内容だが、まず2走前は4ヶ月振りのレースでプラス12kgということで成長分を含めても太め残りだった可能性が高い。実際にパドックを見ても腹回りにはかなり余裕があり、尚且つ前走時はそこから中2週ながらCW含めてかなりの本数追い切りを消化していた。それに伴いパフォーマンスを上げているのでやはり2走前は状態面に敗因を求めるのが妥当だろう。
その前走だが、着順こそ8着も時計を詰めて内容としても大きく良化。
6.7-11.5-12.7-13.9-12.7-12.9-12.8-12.4-13.1
同コースの未勝利平均ラップと照らし合わせると、初角まではそれなりに早い水準で流れており、ここで前受けした馬はある程度の負荷が掛かったレース。そこから中盤で大きく緩み、その区間で後続の捲りが入り馬群は凝縮。その後コーナーでもラップは上がらず緩い流れで推移し、直線では再加速が求められた。競馬の形としては道中でスムーズにポジションを押し上げながら直線時点で先団に取り付いた馬が最も恵まれた一戦。このようなレースにおいてテイエムシニスターはテン負荷を受けた後、中盤で詰まって終始ポジションを落とし続ける真逆の競馬。ようやく加速できたのは大勢が決した残り300辺りからと不完全燃焼のレースであった。このような中でもラストはしぶとく脚を使えているのを見てもスムーズなら通用の水準にあると思われ、この敗戦でおそらく人気が失墜するここは絶好の狙い目。先の打点と併せてもここは勝ち切るシーンまで期待したい。
対抗にはタイキスパルタンを据える。ここまで阪神1800m戦を使われ3着、4着、4着と安定した成績を残している同馬。特に2走前は時計の掛かる馬場で1000m通過62.5のハイペースを前受けして掲示板に残る優秀な内容。走破時計も今回のメンバーでは上位の存在となっている。
そんな同馬を評価したいポイントは血統面。この馬は父がザファクターという血統だが、先週の記事でも言及した通り同産駒は複勝圏の6割以上が1200m以下というスプリント種牡馬。そのような血統構成となれば中央ダートでも屈指のタフ条件である阪神18は本来適性とズレる舞台となる。今回はそこから短縮+短距離寄りの馬が走りやすい小倉17替わりということで血統的には大幅条件良化の舞台。近走内容からさらに上昇するならばここでは勝ち負けの水準にあると見て対抗の印を打つ。
単穴にはルイナールカズマを据える。近走の相手関係や時計面、パフォーマンスを見ればやはり人気でも評価すべき存在。前走はドスロー+コーナー負荷の高いレースを早め先頭のテイクザワールドに出し抜かれる形で敗れただけで、大外ぶん回しで詰め寄った同馬もパフォーマンスとしてはほとんど勝ちに等しい内容であった。再び同条件となれば崩れるシーンは考えづらい。
最後に初ダートのジャスティンエースを抑える。新馬から一貫してハイレベル戦かつ不利競馬が続いている同馬。その中でも最も評価できるのはイン死馬場かつ直線勝負となった中をラチ沿い通って3着に残した新馬戦の内容で、道悪での高いパフォーマンスからピッチ走法→ダート替わり○という推測が立つ。打点面からもこのレベルのレースなら拾っておきたい。



小倉3R 自信度D

◎⑨アイルビーザワン
○⑭ワルツフォーデビー
▲⑫デアリングウーマン

ここはおそらく人気薄のアイルビーザワンから狙う。砂を被るとアウトの同馬。近走も2番枠の4走前、3番枠の前走はインで分かりやすく道中の手応えが無くなって大敗。逆に砂を被らずにスムーズな競馬が叶えば高いパフォーマンスを発揮できるタイプで、5走前のJRA交流では8枠からハナを奪うと後続に1.1秒差をつける圧勝。浦和14で1:28.3という時計はB2やB1でも勝ち負けになる水準で、今回のメンバーにおいては抜けた打点の高さを示している1頭と言える。6枠を引いた3走前は中山12で前半3F33.6と1勝クラスとしてはハイペースの水準で逃げて4着。同レースでハナ争いをして同馬と0.1差だった3着スターリングワースが次走好タイムで即勝ち上がっている点からも高いパフォーマンスだったことが分かる。2走前は8枠で12着に沈んでいるものの、時計の掛かる馬場で33.7という超ハイペースを演出してのものなので情状酌量の余地あり。むしろ外枠時のテンスピードという意味では評価できる内容であった。
上記のように砂を被らない形なら高いパフォーマンスを見せている同馬。それだけに外枠確保が至上命題だったが、6枠ゲットということで一先ずこの点はクリア。今回は外に快速馬デアリングウーマンがいるものの、その他はこの馬よりテンが遅く、主張するにしてもデアリングウーマンを行かせるにしても砂を被る形は回避できそうな並び。スムーズな競馬で能力全開となればここでは勝ち負けの水準で、人気失墜のここは絶好の狙い目だろう。
対抗にはワルツフォーデビーを据える。今回は本命のアイルビーザワンや人気のデアリングウーマン、千直でテンの速さを見せたハクサンタマテバコなどがいるメンバー構成故、ハイペースになる可能性が高い。そのような展開となれば前走比で格段に差しやすくなるワルツフォーデビーには重い印を打ちたい。その前走は直線向かい風+ドスローということで展開としては先行勢圧倒的有利。同馬は中団後ろから外回す競馬で展開的にはノーチャンスだが、その中でも向かい風の中で35.6という上がりを使えている点は好感。直線に至るまでの進路取りを踏まえれば数字以上に評価できるパフォーマンスであった。今回は前述の通り前がそれなりに飛ばしそうなメンバー構成で、繰り返しになるが前走よりは格段に差しやすくなる。この馬も勝ち負けの水準にある1頭だろう。
単穴にはデアリングウーマンを。持ち時計や近走内容からもやはり評価はすべき1頭。ただ適性としては高速ダートにあるだけに、良馬場+展開不利が想定されるここは人気ほどの信用度はない印象。



阪神4R 自信度D

◎⑯オーダーナチュラル
○⑥ショウナンナダル
▲②スコールユニバンス

かなりの好メンバーが揃った一戦だが、ここは鞍上含めて人気の盲点になりそうなオーダーナチュラルから狙う。
キャリア1戦馬なので当然新馬戦が評価対象となるのだがこの内容が秀逸。
13.0-12.6-11.9-12.0-12.3-11.9-11.4-11.7
テンはゆっくり入るとそこから中盤はワンペースで推移し、ラストはしっかり加速が求められた一戦。同レースはラスト3Fが35.0となっているが、過去に中京マイルの新馬戦でこの水準をクリアしたレースは19例で、その中にはアドマイヤリード戦やアドマイヤマーズ戦、ピースワンパラディ戦、ギルデッドミラー戦などが含まれている。現3歳世代で言うとセリフォス戦、ナミュール戦、ショショローザ戦、そして同レースの4レースのみとなっている。さらに上記の19例を勝ち時計順に並べた際、同レースは6位タイにランクインしており、この点からもハイレベルな一戦だったことが読み取れる。この水準を開幕最終週+稍重と時計が掛かるコンディションで記録したのも強調できるポイントだろう。
本命のオーダーナチュラルはハイレベルな一戦においても特筆すべきパフォーマンスを披露。同レースは前述の通りスロー寄りのワンペースで流れており、展開的には先行勢有利。実際にレースも好位勢が1〜3着を独占した。そのような展開の中で後方から唯一差し込んできたのがオーダーナチュラル。さすがに好位から34.7の上がりで後続にしっかり差をつけた勝ち馬には及ばないものの、パフォーマンスとしては次点の存在で、上記のレースレベルと併せれば能力面を高く評価することができる。またこの日は前述の通り時計が掛かるコンディションであったが、同馬はcaroのクロスにIn Realityが入る典型的な高速馬場血統故、本質的には向かない条件であった。そのような中でもこれだけ高いパフォーマンスをする辺り未勝利は突破できる能力水準で、人気的に舐められそうなここは狙い目。ただ相手関係が強力なのと、インチー馬場が継続しそうな点で自信度はDとした。
対抗にはショウナンナダルを据える。これまで2戦走って3着、3着とまとめている同馬。新馬戦は3頭で後続を離しての決着で、勝ったレッドベルアームは東スポ杯5着、シンザン記念3着と重賞戦線でも活躍。2着アランヴェリテも勝ち上がり。また下位組も、当時が本来のパフォーマンスで無かったとはいえ5着のキラーアビリティがホープフルS制覇、9,11着馬もその後勝ち上がりとハイレベルな一戦であった。
2戦目は1,2,4,5,7,8,11着馬が既に勝ち上がっているハイレベル戦で3着とここでも高い能力を示した。
ここ2戦の内容や相手関係からも未勝利突破は時間の問題。イン前断然有利馬場で福永乗せて内の偶数枠確保となれば高い評価をすべき1頭だろう。
単穴にはスコールユニバンス。新馬は究極の上がり勝負となったレースで位置取りの差があったとはいえナミュールを凌ぐ上がり最速を記録し2着。その後スタティスティクス戦やモズタンジロウ戦などで前傾戦にも対応と異なるレース質で安定して高いパフォーマンスを見せている同馬。前走もハイペースかつ中緩みラップで先行勢に相当厳しいところを前受けして2着と秀逸なパフォーマンスを披露。イン前有利馬場で前走ハイペース前受けからの短縮+1枠2番と普通なら迷いなく本命打てる条件が揃っているのだが、何せ普通のことを要求できない鞍上に替わってしまっているのでここまで印を落とした。

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