11/20〜11/21 次走注目馬

11/20(土)
・東京7R

11/21(日)
・阪神11R


11/20(土)

東京7R
④アポロティアモ
⑮アキノスマート

土日ともにカラッカラに乾いて時計が掛かっていた東京ダート。その中でこのレースの前半3F34.4というのは相当速い水準で、実際に前後半に分けると34.4-38.4と実に4秒の前傾ラップ。こうなると当然先行勢には厳しく、実際に2〜6着は4角を2桁番手で通過した馬が占めた。その中でこの流れを前受けして押し切ったアポロティアモは際立つパフォーマンス。これまで中距離をハイペースで逃げて垂れる競馬が続いていたが、今回は短縮で一変を見せた。今回の内容からも引き続き14ならば昇級しても即通用のレベルだろう。適性的にはやはりタフな流れがベターか。
もう1頭取り上げたいのが7着のアキノスマート。この馬も道中の隊列を見るとある程度位置を取っていたので展開的に厳しい競馬。さらにこの馬自身の適性を見ると、好走したのは1600m戦や同じ1400戦でも前半がある程度落ち着いたレース、対して1200m戦ではともに大敗と緩い流れを得意としていることが分かる。今回のような極端な前傾戦は当然苦手な部類であり、前述の展開面と合わせて考えればこの馬にとってはかなり厳しいレースだったことが分かる。それでも先行集団ではアポロティアモに次ぐ着順であり、高く評価できる内容。次走以降得意展開のレースになれば巻き返してくる可能性が高い1頭だろう。



11/21(日)

阪神11R
⑥ケイデンスコール
⑪カテドラル

12.5-11.2-11.9-12.0-11.7-11.1-10.7-11.5
高速馬場に戻った馬場状態に加え、G Iなのか疑いたくなる温いペースにより究極の上がり勝負となった一戦。戦前にも言った通りこの流れならばグランアレグリアを逆転するのはほぼほぼ不可能で、実際に圧巻のパフォーマンスで有終の美を飾った。
この流れが向かなかった馬は多々いるのだが、その中でも特に取り上げたいのが9着カテドラルと10着ケイデンスコール。まず前者についてだが、この馬は基本的に前傾戦に高い適性を示す馬。今年に入って強い競馬をしたダービー卿CT、京成杯AHはともに前傾質のレースであった。それだけに今回の上がり勝負ではそもそも分が悪い上に、出遅れをしてしまう踏んだり蹴ったりの競馬。前傾戦ならもう少し上位争い出来た可能性が高いと見ている。
続いて後者だが、この馬は父ロードカナロアという血統。カナロア産駒を一つの特徴にまとめて論ずるのはさすがに分類として適切ではないのだが、多くの産駒に当てはまる傾向として、高速馬場のハイペース戦でスピードを持続させる能力に長けているという特徴が挙げられる。代表的なところで言えばJCのアーモンドアイや小倉記念のアールスター、京成杯AHのトロワゼトワルなんかはこれに該当する。そしてケイデンスコール自身も中山記念、マイラーズCと高速馬場のハイペース戦で連続好走、対してスローとなった安田記念、毎日王冠とともに大敗。スローでの2戦は単純に相手が強かったという見方もあるが、上位勢はともなく少なくとも掲示板外の馬たちに負けたのは能力ではなく適性によるところが大きいと見ている。
思えばこの2頭がともに馬券になりグランアレグリアに先着したNHKマイルはハッキリとした前傾戦であった。2頭とも次走以降得意展開になれば重賞でも侮れない1頭となるだろう。

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