4/2〜4/3 次走注目馬

4/2(土)
・中山7R

4/3(日)
・阪神9R
・阪神10R
・阪神11R


4/2(土) 

中山7R
①ハッピープリベイル

12.5-11.3-11.6-11.7-11.8-12.1-11.7-11.5
稍重で1:34.1の勝ち時計はこの時期の3歳戦としては優秀な水準。その中で4着のハッピープリベイルを取り上げる。
このレースは1000m通過58.9とミドルペースで推移しているが、前が飛ばしての縦長隊列だったことを考えれば実質スロー。馬場自体は外伸びで、かつ4角で馬群が凝縮していたことを考えれば1〜3着馬にとってはそれほど不利な展開ではなかったと思うが、4着ハッピープリベイルに関してはさすがに物理的に間に合わない形。後方からの競馬はいつも通りなので問題ないとして、馬群が詰まった4角区間でも抜群の手応えのところを手綱引いて離れた後方のまま。そこから直線に入って追い出すも当然間に合わず4着。上がり33.3は馬場と条件を考えればほぼほぼ限界値であった。
とはいえ未勝利戦以来に高いパフォーマンスが見れたのは収穫。その未勝利時は470kgでの勝利。その後しばらく煮え切らないレースが続いていたが、大きく馬体を絞った今回でパフォーマンスを跳ね上げたことを考えればこの辺が適正体重なのだろう。またこれはあくまで仮説だが、冬に480kg台で凡走を続けて暖かくなったこの時期に一気に絞れてパフォーマンスを良化させた点から夏馬という推測もできる。
何はともあれ次走以降も馬体重に注視して追いかけたい1頭だ。



4/3(日)

阪神9R
⑧ポールトゥウィン

12.5-11.5-12.1-12.1-12.3-12.2-11.7-11.3-11.7-11.8
阪神20で1000m通過60.5はそれなりに速いペースで、加えて向正面向かい風のコンディションだったことを考えれば先行勢、とりわけ壁を作れない形で運んだ組には厳しいレースであった。
ポールトゥウィンはここで前受け+外3で壁を作れない形。このレースは前述のペース&風負荷に加えて4角区間のL3でレース最速の11.3が踏まれており、内回り+インチー馬場だったことを踏まえれば外回し組はセオリー通り不利な競馬であった。
今回は余りにも回顧ポイントが多い一戦だったので敗戦も致し方なし。近走は展開やらバイアスやらの不利が続いて目立たない着順が続いているものの、能力的には巻き返せる存在。次走辺りで溜め込んだオッズを放出してもらいたいところ。



阪神10R
⑫ロードマックス

おそらく次は昇級初戦でも人気してしまうんですよね...以下にラップを。
12.4-10.8-10.9-11.2-11.4-11.8-11.8
ラップや風向き、上位入着馬の位置取りを見ればこの馬もある程度展開には恵まれた印象。ただそれを差しい引いても時計や自身の上がりは秀逸。
阪神14で1:20.5以内かつ自身の上がり33.5以内を記録して勝利した馬は過去にスマートレイアー、スマートオーディン、グランアレグリアしかおらず、そこに名を連ねるパフォーマンスを見せたというのは高く評価できる。もちろん直線追い風だった点には留意すべきだが。
元々ハイレベルなNHKマイルで掲示板に入ったように打点は重賞クラスの当馬。オープンに上がっても楽しみな1頭だろう。



阪神11R
⑩ヒシイグアス

12.3-10.3-12.0-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-11.8-12.5
ジャックドールとアフリカンゴールドのハナ争いによってハイペースとなった一戦。持続戦巧者のポタジェ、タフなペースで昨年の大阪杯を制したレイパパレ、前傾質小倉で4戦4勝のアリーヴォとラップ通りの適性を持った馬がワンツースリーを独占した一戦。
この中で特筆すべきパフォーマンスを見せたのは4着のヒシイグアスだろう。この馬は昨年の中山記念こそハイレベルな持続戦で勝利しているものの、秋天や香港Cのハイパフォーマンスを見ても本質的には緩い流れからの後半力勝負に適性がある印象で、それだけに今回のようなペースでも対応できたのは驚き。またこのレースはコーナー区間でもしっかり速いラップが踏まれており、インチー馬場かつ内回りであることを考えれば外負荷は極めて大きかった。ヒシイグアスはここで一番外をぶん回す競馬。
諸々踏まえても上位3頭と遜色ないどころかそれらを凌駕するパフォーマンスを見せていた。レース前に述べた通りまだまだハーツの覚醒曲線を辿っており、このまま順調に行けばGI制覇は当確レベル。適性的な面で言えば香港Cがベストだろうが、想像以上の成長を見せているだけに、これなら秋天でも勝ち負けの器かもしれない。

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