1/21〜1/22 回顧

1/21(土)
・中山10R
・中京11R

1/22(日)
・小倉2R
・小倉11R
・中山11R


1/21(土)

中山10R
⑥シンティレーション

12.8-13.0-11.8-12.2-11.8-11.6-12.0-11.3-12.4
テンの入りが12.8-13.0と異常に遅く、1000mも61.8と明確にスロー。加えて4角向かい風とただでさえイン有利のバイアス下でコーナー区間11.6-12.0が刻まれては外負荷組ノーチャンス。終いには向かい風下でL2が11.3ではイン前決着も必然の結果と言える。
シンティレーションは若竹賞の内容などを見ても中盤からガンガンペースを上げて後続の脚を削る形でこそ生きるタイプであり、今回のようなドスローを工夫もなく控えて外4回してはキレ負けするのは当然と言ったところ。実際映像を見てもL2の高速ラップで一旦置かれた後にラストに盛り返しており、脚が無くなったというよりはトップスピードの限界値で敗れた印象。
スタニングローズより強い競馬をしていたフラワーCなどを見ても打点的には2勝Cを優に突破出来る水準だけに、この敗戦で少しでもオッズが下がるなら次走以降は積極的に狙って行きたい。



中京11R
⑨ディヴィーナ

12.8-11.8-12.1-12.0-11.5-11.2-11.1-11.6
先週から内も外も悪くなった影響で相対的にロスなく立ち回った組が恵まれていた中京芝。
その上で同レースはスローから後半に連れて高速ラップが刻まれた一戦。特に4角が強い向かい風になる風向きでL3が11.2というのはかなりの異常値で、当然ここで外を回した組はそれだけ大きな負荷を受ける事となる。
ディヴィーナは馬場の良いところを通そうとするあまり、当該区間での不利をまともに受ける形に。その上で直線でも2番手の馬が11.1-11.6を使う流れでは当然間に合うはずもなく、イン前決着を分かりやすく差し遅れる負けて強しの競馬。
近走は着順が安定しない同馬だが、VMは本質とズレる持続戦、関屋記念と今回はともに進路取りの不利といずれも敗因は明確。
瞬発力戦×スムーズな競馬ならジャスティンカフェ撃破など高い打点を有しているだけに、上がり勝負が想定される条件で改めて狙いたい。



1/22(日)

小倉2R
③スイープラン

11.7-10.3-11.2-11.7-11.7-12.1
同日古馬1勝Cを上回る時計が記録された一戦。しかもそれぞれのレース当時の風向きから2Rの方が時計の出にくい条件だっただけにより価値は高い。
その上で3着のスイープランを取り上げる。レース当時は弱風ではあるが向正面が向かい風になる風向きであり、馬場と合わせれば前半3F33.2はこの時期の3歳戦としては文句なしのハイペース。特に2F目の10.3は明らかにオーバーペースであり、ここをまともに追走した組の負荷はかなり大きかったと見て問題ない。
スイープランは当該ペースをまともについて行った上にコーナーで外を押し上げてきた組の影響で一列下げざるを得ない形に。そこから当時の外伸び馬場でインを通って再加速した内容は見た目以上に強く、スムーズなら未勝利は優に突破出来る印象。
2走前阪神で3着の内容も優秀だけに、さすがに次は順番だと思うが果たして。



小倉11R
⑤テイエムマグマ

6.9-10.8-11.9-13.1-12.3-12.0-12.1-12.1-12.6
メンバーに反してスローからの後半力勝負になった一戦。逃げ馬がL5〜L2まで12秒台前半を刻むラップでは後続ノーチャンスなのは言うまでもないだろう。
テイエムマグマは典型的な砂被りNGホースな上に、近走は加齢の影響かテンのスピードも落ちている1頭。それ故外枠勢にポジションを取られ、砂被りを避ける為に中団から終始外を回らされる形に。上記の後半区間で外4を回し続ける競馬は当然負荷が大きく、加えて高速上がりを使えるタイプでもないので逃げ馬に直線12.1-12.6で上がられてはなす術もなく。
それでもラストまでバテずにしぶとく伸びてきた内容は好感で、適性舞台なら巻き返しを期待出来る。ベタではあるが、外枠×上がりの掛かる条件で狙いたいところ。



中山11R
⑩ガイアフォース

12.2-11.4-12.7-12.5-12.5-12.0-12.6-12.4-11.9-11.3-12.0
レース前の見解で「中盤負荷+持続質になるレース」と述べたが、蓋を開けてみると19年に次ぐスローで直線11.3まで加速する上がり勝負に。ちなみに3区間比率でも33.4%-33.9%-32.6%と明らかに後半偏重のラップに。
ガイアフォースは国東特別の衝撃的パフォーマンスを見ても分かる通り高速馬場のハイペ巡行戦に抜群の適性を持つ馬で、今回のラップもといこの馬自身の競馬振りでは強みを全く活かせないだけに敗戦も致し方なし。
もっと言えばリミットレスビッドやエリザベスローズなどの短距離馬を多数輩出している牝系出身だけに、タフ馬場の2200mは本質的に長かった可能性が高い。これについては国東特別のパフォーマンスとも整合性が取れる。
諸々の要素を見ても今回は敗因がハッキリしており、絶対能力にケチを付ける必要はない。適性舞台に戻れば重賞はもちろん、G Iでも勝負になる1頭なので然るべきところで本命を打ちたい。
個人的には昨年のようなペース・馬場なら大阪杯で大勝負したい。

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