6/11(土)中央競馬

【勝負レース】
・函館7R
・函館10R
・東京11R


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

函館7R 自信度C

◎⑤ブルーゲート
○④マイネルデステリョ
▲③デルマアシュラ

夏の北海道シリーズ開幕。記念すべき最初の勝負レースは函館7Rに。
函館2000mはコース形態上テンからそれなりに流れ中盤も緩まない、いわゆる前傾持続質になりやすいコース。ペース次第では割と差しも決まるのだが、さすがに開幕週で洋芝と言えど高速馬場+インチーが予測されるだけにここはラチ取れる馬から狙いたい。
本命はブルーゲートとした。未勝利時代は小回りのタフな流れで結果を残してきた同馬。その中でも特に評価したいのは相当なテン負荷から中緩みするラップを前受けした3走前で、大敗した先行勢がその後軒並み巻き返すレースで4着以下を大きく離しての3着は立派過ぎる内容。走破時計の2:00.3はAコース初日で時計が出やすいコンディションであったことを差し引いても優秀であった。
前走は1.7差の最下位と負け過ぎ感はあるものの、相手が強かったことに加え、控えて良さ消した上に全てのコーナーで外々回してのものなので情状酌量の余地あり。また高いパフォーマンス(2〜4走前)を見せた3戦がいずれも52kg以下だったことから小柄牝馬らしく斤量泣きした可能性も高い。
今回はおそらく高速馬場+持続質と条件的には最も高いパフォーマンスを見せた3走前に酷似しており、加えてインチー想定で単騎逃げ濃厚のメンバーと並び、さらに49kgと何から何まで好走の下地が整っている印象。ここは逃げ切りを期待したい。
相手にもロスなく立ち回れそうな馬をピックアップ。対抗のマイネルデステリョは近走安定かつ先行力のある1頭。洋芝適性についても最後に函館で走った昨年のレースが直線強烈な向かい風の中大外回して上がり最速を記録しているように問題なく、スムーズに捌ければここも恥ずかしい競馬にはならないだろう。
デルマアシュラは戦歴通りの洋芝巧者。昨年の函館で今回出走するクロスザルビコンに先着されているが、410kg台しかなかった3歳当時で54kgだったのが、今回は減量騎手起用が要因とはいえ4歳ながら54kgと明らかに条件は恵まれた印象。近走もバイアスに逆行しながら僅差の競馬ができてるように展開一つでこのクラスは突破できる存在だけに、このオッズなら積極的に狙いたい。



函館10R 自信度C

◎①ルーツドール
○④アオイゴールド

アラモードバイオ、グレースオブナイル、ヴェルザスカ、ポールトゥウィンと骨っぽい先行馬が軒並み外枠に。初角までの距離が短い函館18でこれらの馬が無理やり位置を取りにくれば必然的にペースは上がる。前傾持続質を想定したい。
開幕週で持続質。そうなると食指が動くのは最内のルーツドールだろう。
この馬はフィエールマンなどを輩出したリュヌドール一族ということで、世間的にはスローからの上がり勝負向きと思われているのではないか。ただこの馬の兄弟を見ると世間的なイメージ通りの適性を持つのはフィエールマンとエクランドールぐらいでその他は割と持続質でも戦えている印象。上記2頭はともにディープ産駒ということで、リュヌドール一族自体が上がり特化という訳ではなく、ディープ×リュヌドールの配合が瞬発力向きに出るのではないかと推察することができる。
それを踏まえた上でルーツドール自身の戦績を見るとむしろ持続質でこそ高いパフォーマンスを発揮してきることが分かる。新馬戦は1000m通過59.0と初戦にしてはかなり速い流れを2番手で受けてラスト11.5-11.4-11.4と加速する破格の内容。1勝C勝ちのレースは後方待機勢が上位独占の中で好位から楽々押し切る独壇場。むしろ上がりの競馬ではキレ負けしている点から前半を問われた方が良いのだろう。
前走はハイペースを前受けした上に仕掛け遅れてコーナーで被される踏んだり蹴ったりの競馬。それでもラストはしぶとく伸び返して0.5差なら及第点。
今回は開幕週18で最内枠、さらに52kgとなかなかに条件は恵まれた印象。さらに早々に函館入りして滞在している点から勝負度合いも高そう。ここで3勝目を挙げたいところ。
対抗にはアオイゴールド。冒頭に述べた通り外の先行勢が主張してくる可能性が高いものの、この馬のテンの速さとコース形態を考えれば楽にハナを奪えるはず。
同馬の過去走で評価したいのは5走前1勝C勝ちの内容。このレースは1000m59.3と中山18としてはかなりのハイペースが刻まれており、この流れを自ら作って逃げ切った勝ち馬は文句なしで強い競馬であった。このレースの勝ち時計は同日の中山金杯2着相当。ペースが異なるので単純比較は出来ないが、2勝Cぐらいなら優に突破できる水準なのは言うまでもないだろう。
そこから4走は勝ちあぐねているが、いずれもスローに落としてキレ負けしたもの。近走で最も勝ちに近付いた2走前が一番道中のペースが早かったことを考えればやはりタフなペースでこそ良さが出るのだろう。
今回は外枠勢が被せに来きて必然的にペースは上がる想定なのでこの馬にはお誂え向きの展開が予測される。ここは巻き返し必至だろう。



東京11R 自信度C

◎⑩モクレレ
○⑨ヴェラアズール
▲⑥プリュムドール

基本的に後傾戦になりやすい東京24という条件。その中で逃げ候補のブレークアップが戸崎J騎乗となれば尚更ペースは落ち着きそう。スローからの瞬発力勝負で想定する。
道中のペースが緩くなるならばモクレレは一発あっても不思議ではない。近走の着順だけ見ると低評価も仕方ないように映るが、実はその中身は悪くない。
その中でも評価したいのが3走前の内容。今や中距離路線のトップ層に位置するジャックドールが勝利した一戦だが、このレースはJC当日ということもあり勝ち馬のみならずその他の出走馬もハイレベルであった。実際同レースは16頭中7頭がその後勝ち上がり、12頭が少なくとも現級4着以降に入っているという異例の巻き返し率。百歩譲って未勝利戦や新馬戦とかならそういうレースも多少はあるだろうが、3勝Cでここまで顕著なハイレベル戦はなかなかお目にかかれない。
その中でも特に評価したいのがコーナーで外を回した組。このレースに限らずジャックドールが出走すると大抵がL3最速ラップで外回し組が不利になる。このレースも例に漏れずL3が11.0と高速ラップになっており、そこに至るまでの推移と合わせてもやはりインを立ち回った組が断然有利。ここで3頭分以上外を回した馬はハーツイストワール、カイザーバローズ、プリマヴィスタ、モクレレ、エターナルヴィテスの5頭で、そのうち3頭は既に現級を勝ち上がっている。エターナルヴィテスはその後も大敗続きだが、この馬に関しては12着までの2:00.0ラインから大きく離されているので参考外。モクレレは上記3頭とも大きな差はなく、後方待機とはいえ外回しながら上がり3位でまとめている辺り能力的には巻き返しラインにいると考えて問題ない。
今回は東京戻りかつ距離延長の一戦となるが、近走は3走前含め加齢の影響で追走苦に陥るシーンが多々見受けられるだけに、この条件替わりはプラスに働く可能性が高い。そもそも中山3戦も「追走さえ出来れいれば」というレースだけに、今回の距離延長でそこが解消されれば一発あっても全く不思議ではない。裏の事情は分からないが、内田Jがアイブランコではなくこちらに乗るのも期待できるポイントではないか。
対抗にはヴェラアズールを。芝に替わってからの3戦がいずれも秀逸な同馬。3走前はプレイリードリームを向こうの得意舞台で完封。2走前は4角1,2番手の2頭がラスト2F11.5-11.6を刻むところを後方から猛追して勝負になる着差まで猛追。前走はそもそもハイレベルメンバーが揃っていた中で伸びないインを掬って0.1差3着。完全にインが死んでいた当時の馬場で伸びてきたのは衝撃的で、実際この進路取りで伸びたのは個人的に重賞を取れると見ているアルビージャとこの馬のみであった。今回も同条件となればやはり大崩れは考えづらい。限りなく本命に近い対抗の印を打つ。
単穴にはプリュムドール。元々戦ってきた相手関係を見ても能力の高さは疑いようのない同馬。その中でも衝撃的なのが完全前残りのラップを楽々差し切った4走前の内容で、この走りから上がりが求められる条件では無類の強さを誇ることが分かる。近走は3走前がコーナー区間が速いラップで大外ぶん回し、2走前がどん詰まり、前走がハイペースで位置取って脚溜まらずとどれも敗因明確。24でスロー想定のここなら能力全開だろう。

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