1/30(日)中央競馬

【勝負レース】
・東京8R
・東京9R

【重賞】
・中京11R(シルクロードS)
・東京11R(根岸S)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

東京8R 自信度D

◎⑯バーンパッション
○⑪ミツカネプリンス
▲⑥レモンポップ

1番人気想定のレモンポップはハイペースで後続の脚を削るタイプ、2番人気想定のノーリスは1200m戦においてもハイペース逃げで結果を残してきた馬。ここは前傾戦でしっかり脚を使える差し馬から狙いたい。
本命は大外のバーンパッションとした。評価したいのは2走前の内容。このレースは含水率が低く時計の掛かるタフ馬場かつハイペース前傾戦と今回に限りなく近い適性が求められたレース。展開的に後方勢に利があったのは間違い無いのだが、それでもここで3着のディスモーメントと4着の同馬は上がり時計で他の差し馬と比較しても優秀な数字を記録しており、前傾戦において末脚を伸ばす能力はしっかり証明した。またディスモーメントが次走で即勝ち上がっている点も評価できるポイントだろう。前走は高速馬場ドスロー瞬発力戦と今回と真逆の適性が問われたレース。当時は前有利が顕著な馬場状態で、それに加えてラスト3F11.8-11.8-12.4というラップが踏まれたのでは後方勢ノーチャンス。その中でも4角2桁番手から0.6差まで猛追しているあたり能力は高く、現級は突破できる水準と見て問題ないだろう。レモンポップは強いが、展開利込みなら逆転まであっても。
相手には前述のアポロティアモ戦で差し込んできたミツカネプリンスと能力的には間違いなく最上位のレモンポップを据える。



東京9R 自信度A

◎⑦ドゥラドーレス

第89代ダービー馬ドゥラドーレス&ダービージョッキー戸崎圭太の勇姿を見届ける一戦。
まず私が勝手に2021東京18新馬四天王と呼んでいる4レースがあるのだが、それがジオグリフ戦、モカフラワー戦、サリエラ戦、そして今回本命のドゥラドーレス戦である。これらはいずれも「勝ち時計1:48.9以内かつレース上がり3F34.5以内」に該当したレースで、この数値をクリアしているか否かは能力面での一つの評価基準となる。過去に2歳でこの水準をクリアしたレースはドゥラドーレス戦を含めて6例しかなく、それが上記の4レースとグレートマジシャン戦、ラブユアマン戦(2着ドゥラメンテ)である。この点からもこの基準をクリアする価値の高さが読み取れるだろう。
またこれらのレースは後半3F34.5以内という基準を満たしていることもあり、基本的にはどれも後傾色が強くなっている。1:48.9以内という基準で極端なドスローを除いているとはいえ、それでも全体的にはスローが多く、ラップ推移的にも先行勢に有利なレースがほとんど。このような中で真に評価すべきはそれぞれのレースで中団から差し損ねた(もしくは差し切った)上がり最速馬となる。一番分かりやすいのはラブユアマン戦で、このレースは早め抜け出しの勝ち馬よりも、差し損ねたものの上がり最速を記録したドゥラメンテがその後大きく出世している。これに関しては極端な例だが、基本的に後半ラップが優秀な水準である上では上がりの順位は純粋に能力の評価基準となり得るのだ。今年の4レースで言えば、モカフラワー戦がこの基準で2着のインダストリアを上と評価することができる。実際に同馬はその後未勝利、ジュニアCとともに秀逸な内容で連勝した。
だいぶ話が脱線したが、この基準を踏まえればドゥラドーレスは破格のパフォーマンスを見せたことが分かるだろう。
12.8-11.5-12.2-12.7-12.9-12.5-11.5-11.2-11.6
このラップを10番手から2位に0.4差をつける上がり最速で、しかも直線で進路取りに手間取るシーンがありながらまとめて差し切ったパフォーマンスは圧巻の一言。過去の6例の中でも最も高いパフォーマンスを見せたと言っても過言ではない。
今回はウィズグレイスを筆頭にかなり骨っぽいメンバーが相手となるが、上記のパフォーマンスからは全く問題にしない可能性が高い。第89代ダービー馬がその能力を府中で解き放つ。



【重賞】

中京11R 自信度D

◎⑦ショウナンバビアナ
○⑨カレンモエ
▲⑰ジャンダルム
△③メイケイエール

中京12は初角までの距離が短く、加えてスタート後すぐに下り坂となる。このようなコース形態の中で外に逃げたいビアンフェがいる並びとなればテンからある程度流れる可能性が高い。ここはハイペースで想定する。
ハイペースと言っても中京のスプリント戦となれば後方大外ぶん回しタイプに食指は動かない。狙うならば前傾耐性があってインで我慢できる好位差しタイプか。ここは大穴ショウナンバビアナに白羽の矢を立てる。スプリント戦に主戦場を移したここ4戦がどれも好内容、もしくは敗因が明確。まず初スプリントとなった4走前は距離短縮でもいきなりから好位を取っての勝利。インチー馬場でラチ沿いを綺麗に抜けてきた点は考慮しなければならないが、勝ち時計の1:07.4というのはかなり優秀な水準。続いて3走前オパールSだが、このレースは前半3F34.2と初角までの距離が中京12以上に短い阪神12としてはなかなかのハイペースを外枠から前受け+コーナー外4の形。着順だけ見ると14着と大敗に映るが、着差は0.9差と競馬内容を考えればそこまで悪くない。2走前は同じく初角までの距離が短い東京14で前半3Fが34.2とかなり速い水準で、そこから中盤で一旦緩んでL3から再加速するという先行勢にはかなり厳しいラップ構成で情状酌量の余地あり。実際に上位は差し勢が独占しており、ここで前受けしたサンライズオネスト、ダディーズビビットが次走ともにかなり強い競馬で巻き返している。前走は抜群の手応えで直線に入るも絵に描いたようなドン詰まりで度外視可能。近走は恵まれないレースが続いていながらも着順的には大きく負けておらず、上位人気馬と比較してもそこまで極端な能力の開きはない。4走前の打点と併せても綺麗に抜けてくれば大穴を開けるシーンがあっても。
対抗にはカレンモエを。近年のこの条件で一番レベルが高かったのは間違いなく昨年のセントウルSな訳だが、ハイペースかつコーナーも全く緩まなかった同レースにおいて一番厳しい競馬だったのが前受けかつ外を回した馬。カレンモエは2頭分外を回しただけなので極端な外回し組と定義することはできないのだが、それでもラチ沿いを通った馬に比べれば負荷が大きかったのは事実。個人的な感覚だが、これだけコーナー区間のラップが速くなると通ったコースが1頭分違うだけでも負荷の差は増幅されると考えている。ここで前受け+外2の形のカレンモエは当然評価すべきで、同レースのレベルと併せても今回のメンバーでは最上位の存在。スプリントの名血が待望の重賞制覇を果たせるか。
単穴にはそのセントウルSで3頭分外を回したジャンダルムを。今回も前が速くなる可能性が高いとなればやはりこの馬の差し込みは警戒しておきたい。ただ斤量やその他諸々を考えてもほぼほぼカレンモエに先着することはないと思っているので、あくまで紐としての扱いに留める。
後は能力の絶対値だけなら最上位のメイケイエールを抑えておく。分かりやすくインを通った馬に利があったスプリンターズSで大外ぶん回して4着に入ったのを見てもやはり能力は高い。とはいえ内枠でまともにレースできるのかは甚だ疑問だが。



東京11R 自信度D

◎⑧タガノビューティー
○⑫タイムフライヤー

天邪鬼な性格なので世間の見方に反して緩い流れで推移する可能性を考えたが、やはりメンバー的にも並び的にもハイペースになりそうな一戦。またこのレースは過去10年で上がり3位以内の馬が全勝、うち上がり1位が5勝とやはり東京らしく末脚性能が重要になる。以上の2点から前傾戦で脚を使える差し馬に狙いが立つ。 
前傾戦での末脚性能となればやはりタガノビューティーを真っ先に評価したい。特に評価したいのが4走前及び3走前の内容。まず4走前だが、同レースは過去に回顧を載せているのでその際の文章から一部引用。
“まず勝ち時計の1:35.2というのが秀逸。昨年のフェブラリーS時に触れたが、良馬場の東京マイルで35秒を切って勝利した馬はクロフネ、ワンダーリーデル、トランセンド、カネヒキリ、エスポワールシチーの5頭のみ。今年のフェブラリーSでカフェファラオが34秒台を記録したので6頭となったが、いずれもGI級の馬たち。今回は34秒台こそ出なかったものの1:35.2という時計も相当優秀。”
同レースは時計からも推測できるように前半から早いラップが刻まれたのだが、ここでキッチリ上がり最速を記録して勝利している点から今回の舞台への適性を認められる。
続いて今回と同条件で行われた3走前だが、このレースもまた勝ち時計が優秀で、東京ダ14で1:21.9を切ったレースは過去に7例しか存在しない。その7レースの中でも勝ち馬が上がり最速を記録したのはタガノビューティーを除くと3例で、その内訳はノンコノユメ、タールタン、フェラーリピサとなりいずれも根岸Sで連対している(ノンコは根岸で記録したものだが)。この点からも同レースのパフォーマンスの高さと今回の舞台への適性を見出す事ができる。その後の2戦についてだが、武蔵野Sは直線詰まって外に切り替えた分の差し遅れで度外視可能。前走は阪神14と適性と真逆の舞台でトップハンデ背負わされながら0.1差と好内容。3,4走前の内容から適性舞台に戻るここは勝ち負け必至だろう。含水率の低い馬場についても、過去に同時期のヒヤシンスSで34.9という上がりを使った経験から全く問題ないだろう。
相手には東京の前傾戦では安定して高いパフォーマンスを見せており、昨年より斤量が軽くなるタイムフライヤーを据える。
基本的に単勝メインで狙いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?