5/14(土)中央競馬

【勝負レース】
・東京9R

【重賞】
・東京11R(京王杯SC)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

東京9R 自信度C

◎⑫ナンヨーアイボリー
○⑨キタノエクスプレス

高速馬場確定の東京ダート。この設定なら昇級初戦のナンヨーアイボリーを狙う。
キャリア15戦目にして初のダートとなった前走内容が秀逸。
12.3-10.8-11.2-11.8-12.2-12.3-12.3
脚抜きの良い馬場でテンからラストまでハイレベルなラップ推移。ペース的には先行勢も楽ではないが、それを差し引いてもこのラップを悠々差し切って後続を3馬身半千切った同馬のパフォーマンスは抜けていた。勝ち時計の1:22.9は1勝Cとしては破格の水準。同日ではないので参考程度になってしまうが、同じく高速馬場で行われた翌週の名鉄杯(勝ち馬ケイアイターコイズ)より早い時計というのは文句なしで強く、それでいてラストまで全くラップを落としていないのは驚きだろう。
もちろん小柄牝馬なので高速ダートという条件が向いたのは間違いないし、初ダートで大外枠だったことから砂を被った際に脆さが出る可能性は否定できない。ただ今回は高速ダート+外枠と再び条件に恵まれており、ここなら前走の打点を額面通り評価して勝負できる。まだ世間が半信半疑のここでしっかり回収し、次走以降弱点が露呈するタイミングでしっかり嫌いたい。
対抗にはキタノエクスプレスを。打点面で評価したいのは2走前。2〜5着馬が既に勝ち上がっているハイレベル戦を優秀な時計で危なげなく快勝。同週にこれより上のクラスのレースがなかったので単純比較はできないが、この付近の週の時計感を見ると既に2勝Cでも勝ち上がれるだけのパフォーマンスを見せていた計算になる。
前走は含水率の低いタフ馬場でハイペ逃げ+コーナー区間で中緩みして直線再加速を求められる厳しい展開なので情状酌量の余地あり。ここの前受け勢はその後軒並み勝ち上がっているのでこの馬も見直しが必要だろう。
この馬は父がアジアエクスプレスだが、同産駒は14以下に良績が集中しており、その中でも回収率で見れば12以下に適性を見出すことが可能。同じ14でもタフ馬場でより長い距離の適性が求められた前走から、高速ダートで12寄りの距離適性でこなせる今回の舞台に替わるのは大きなプラス。
今回はメンバーを見てもそれほど速い馬はおらず、外2ないし主張すればハナまで奪えそう。高速ダートだけに単純にコースロス抑えられる利は大きく、前走の大敗でオッズが急落するなら強めに狙いたい。



【重賞】

東京11R 自信度C

◎②リフレイム
○⑥ワールドバローズ

雨の影響がどこまで残るかは不明だが、少なくとも高速馬場にはならなそうな東京芝。そうなれば距離短縮組を狙いたい。
元々東京14はコース形態からそこまでペースは上がらず、それでいて直線スピードが求められやすいので短縮組が圧倒的有利なコース。ただ京王杯の時期は基本的に超高速馬場で施行されることもあり、相対的に延長組の台頭が目立っていた。以下は過去10年の京王杯のうち勝ち時計1:20.0を切った6年の前走距離別成績である。

過去10年の京王杯うち勝ち時計1:19.9を切った年の前走距離別成績

これを見ると延長組と短縮組はほぼ互角の成績であることが分かる。
では対照的に時計が1:20.0以上掛かった年はどうなっているのか。それをまとめたのが以下の評価である。

過去10年の京王杯のうち勝ち時計1:20.0以上の年の前走距離別成績

過去10年で時計が1:20.0以上掛かった年は4度。勝ち馬こそ延長組、短縮組で2対2のイーブンだが、延長組で馬券になったのはその2頭のみ。馬券内のほとんどを短縮組が占めていることが分かる。
ここで延長ローテから勝利したのはレッドファルクスとサクラゴスペルだが、前者は同年のGI制覇、後者も同年のGI2着とGI級かつ全盛期の馬であり、逆にそれだけしか馬券になれない厳しいローテだということが分かる。
これを最も綺麗に表したのがダイワマッジョーレで、同馬は短縮ローテで臨んだ13年(勝ち時計1:20.6)に見事勝利した一方、延長ローテで臨んだ15年(勝ち時計1:21.6)では1番人気を裏切り10着に沈んでいる。これは単にピークを過ぎていただけという可能性もあるが、どちらにせよ時計が掛かると短縮ローテが圧倒的に優勢であることは頭に入れておきたい。
明日のレースは馬場的にもほぼほぼ1:20.0以上での決着が予測される。ここはセオリー通り短縮組を狙う。
そうなった時に真っ先に本命を打ちたいのがリフレイム。これまで4勝全てを左回りで挙げてきた同馬。父系も母系もアメリカ血統の米国産馬だけにこれは自然な傾向と言えるだろう(アメリカの競馬場は全て左回り)。
2歳時から派手な走りで注目を集めていた同馬だが、評価したいのは休養明けのここ4戦で、馬体を増やしてから安定して高いパフォーマンスを見せ続けている。4走前は展開の恩恵があったにせよイルーシヴパンサーと東京マイルで0.1差2着。3走前はBコース最終週で高速馬場ではない中で1:33.3とかなり優秀な時計水準での勝利。2走前はスローで着差が付きにくい中2馬身半差をつける快勝と東京3戦で一貫して好内容を見せた。前走は苦手な右回り、差し決着誘発の超ハイペース逃げ、イン死馬場とどうやっても走れない条件が揃っていたので大敗も致し方なし。
今回はそこから短縮かつペースダウン臨戦、左回り戻り、上がり問われる舞台と条件的には何から何まで好転。前走よりは間違いなくパフォーマンスを上げてくるだろうし、東京3戦での打点からこの条件なら十分勝ち負けの水準。巻き返しを期待したい。
ちなみに明日は雨の影響が残る馬場でレースが行われる関係で、レースが進むにつれて外が伸びる傾向になる可能性が高い。そうなればこの馬の外への逃避癖もプラスに働く。
対抗には東京新聞杯からの短縮ローテとなるワールドバローズを据える。その前走は速い流れを先団で追走して直線伸びないインに突っ込む苦しい競馬。それでも大崩れせずラストまで伸びていた点は好感で、相手関係を考えても上々のパフォーマンスと見て問題ない。こちらも本命馬同様今回は短縮ローテ+ペースダウン臨戦と絶好の狙い目。相手弱化も含めて勝ち負けまで期待できるだろう。
馬場はどこまで悪化するか不明だが、仮に重くなってもアーリントンCの先行負荷5着の内容から全く苦にしないだろう。

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