4/2(土)中央競馬

【勝負レース】
・阪神6R
・中山10R

【重賞】
・中山11R(ダービー卿CT)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

阪神6R 自信度D

◎⑫ユキノフラッシュ
○⑤メイショウホシアイ
▲④ビップランバン

混戦模様の一戦。ここはだいぶオッズ溜め込んでくれたユキノフラッシュから狙う。
この馬のレースで最も評価したいのは2着に入った5走前未勝利の内容。
12.6-10.5-11.6-12.2-12.1-11.2-11.2-12.1
ペースが流れた中でラストも11.2-11.2が刻まれたハイレベルな一戦。勝ち時計の1:33.5は同日の3勝Cに0.4差まで迫る破格の水準。ちなみに同レースが良馬場で最終に行われた3勝Cの方は稍重となっているが、これに関しては10Rの前に一時的に雨が降っただけであり、メインの前には既に止んでいたことを考えれば時計への影響はそれほどなかったと考えられる。話を未勝利に戻すが、同レースはテン早→中緩み→再加速というラップ推移を示しており、隊列もそれに伴って凝縮する形。当然展開としては差し勢有利であった。ユキノフラッシュはここでしっかりテン負荷を受ける不利な形ながら3着以下に0.3差を付けて2着と最も強い競馬を披露。同レースは既に1勝Cないし2勝Cも勝ち上がってる馬が複数いるおり、時計面と合わせても文句なしのハイレベル戦。その中で最も強い競馬を披露した同馬は当然高い能力の裏付けが取れたことになる。
次いで4走前の勝ち上がった内容も優秀。この時の1:34.0という勝ち時計は同日の1勝Cより0.7秒早い時計で、内容としても淀みない持続ラップでの勝利ということで今回の阪神14という条件への親和性も高い。
その後の3戦は足踏みをしているがどれも悪い内容ではない。
まず3走前は昨年6回中京でも屈指のハイレベル戦。ここから3連勝でオープン入りを果たしたソウルラッシュが勝利した同レースだが、勝ち時計の1:33.6は翌日の2勝Cより1.5秒早いタイム。もちろんペースが全然違うので一概に時計だけで比較はできないのだが、それを差し引いても破格の水準。ユキノフラッシュはここなら大きく離されているものの、1:34.6という走破時計も上記の2勝Cより0.5秒早いので時計的価値は十分。実際ここは2着馬が2勝Cまで突破、10,13着馬が1勝C勝ち上がり、3,4,7着馬が次走以降巻き返しのハイレベル戦で、ここの5着は高く評価できる。
続いて2走前だが、ここは着順こそ15着も着差は1.1秒に収まっており、加えてコーナー負荷の高いラップ+内の馬が大きくインを空けたところを大外回す形で情状酌量の余地あり。
前走は開幕週でイン前しか来ない馬場状態に加え、コーナーで早いラップ、さらにラストまで好位勢がほとんど止まらない流れを後方から大外回す物理的に間に合わない形。
今回は未勝利で破格のパフォーマンスを見せた阪神戻りで、加えて外もそれなりに使える馬場替わり。エイシンフラッシュ産駒らしく高速馬場<タフ馬場のタイプということで前走比では大きく条件好転の舞台。先に触れた未勝利2戦の内容から持続戦必至の阪神14なら能力全開で、打点面を考えてもここは突き抜けるシーンを期待したい。
相手には人気でも素直に能力上位かつ持続戦適性も持ち合わせている2頭を据える。



中山10R 自信度C

◎①イヤサカ
○⑤マベルロンジュ

前走も狙ったイヤサカを再度本命に。まずは前走時の見解を以下に引用。
“何と言っても秀逸だったのが前走内容。前半ドスローから後半5F57.8と優秀なラップが刻まれた一戦。先週の弥生賞の際にも触れたが、馬場改修後に中山18以上で後半5F57.9以内が記録されたレースは12例しかなく、その勝ち馬の内訳がナリノモンターニュ、セダブリランテス、ステイブラビッシモ、パッシングスルー、フローレスマジック、ノームコア、ネオリアリズム、ブラックムーン、ドゥラメンテ、クルーガー、オメガキングティー、アスクビクターモアとなる。
このレースはドスロー&高いレベルの後半ラップ&縦長隊列ということで展開としては1,3着馬に圧倒的有利。加えてコーナー区間でも11.2-11.4と早いラップが刻まれており、開幕週インチー馬場かつ内回りということを踏まえれば外回し組ノーチャンスの一戦。イヤサカはここで後方からコーナーでもしっかり外を回す形で圧倒的に展開恵まれた勝ち馬に0.1差まで迫る破格の内容。同レースは同じく展開不利で上がり2位の5着コーストラインの他、展開に恵まれた3着ブレークアップも次走で勝ち上がっており、ラップ通りのハイレベル戦であったことが分かる。ここで文句なしで1番強い競馬をしたイヤサカも当然即勝ち上がりの水準にあると言える。”
上記の通り後半性能では現級即突破水準にある同馬。
前走については前半から流れて異なる性質の能力を求められたレース。この馬自身も内回りで淀みない流れを終始外々回らされるかなり厳しい競馬。それでも勝ち馬から1.2秒差ならば着順ほど悪いイメージはないだろう。
今回は中山25かつ少頭数かつ先行勢手薄ということでほぼほぼスローが濃厚。そうなれば2走前に見せた後半性能からもここでは能力上位。頭数も頭数なので勝ち切ってもらいたいところ。
相手には昇級初戦のマベルロンジュを据える。やはりクラスを突破した前走内容が秀逸。2:38.9という勝ち時計は時計の出やすい馬場状態であったことを差し引いても優秀な水準。レース内容としてもインチー前残り馬場でロスなく立ち回った先行勢が残る流れを大外ぶん回して差し切る秀逸なパフォーマンスで、この内容なら昇級しても通用の水準。特に今回はかなりメンバーが手薄なこともあり、即勝ち負けが可能だろう。
今回と同条件については4走前に6着と敗れているが、これは先行勢に厳しい展開をまともに追いかける競馬なのである程度言い訳は可能。今回は2勝Cのレースといえどこの時よりメンバーが軽く、前走内容と合わせてもスムーズなら十分勝ち負けの資格を有した1頭だろう。
アイブランコは過去走を見ても中山内回りが合うようなタイプではないのは明らか。前走は不利な展開だったとはいえ勝ち馬以外かなり弱いメンバーの中で離された3着と明確にパフォーマンスを落とした。再び同条件で1番人気想定では全く食指が動かない。



【重賞】

中山11R 自信度C

◎⑪カイザーミノル
○⑦ザダル
▲⑤ギルデッドミラー

メンバーを見てもしっかりと主張したい馬が多く、中山マイルらしい淀みない持続戦が想定される。
本命はカイザーミノルとした。過去のnote(詳しくは京都金杯の記事参照)でも触れた通り昨年から一貫して高いパフォーマンスを見せている本馬だが、特に評価したいのは前走の京都金杯。個人的に持続戦の最高峰と呼んでいる同レースはまず何より勝ち時計が優秀。1:32.9という時計は1回中京で最速。まあマイルの古馬混合重賞が金杯のみなので最速であるのは当然なのだが、上記開催では金杯を除けば33秒台が記録されたレースすら一つもなく、32秒台を記録した同レースが如何にレベルの高い一戦であったかが分かるだろう。
実際ここの出走馬は、4着ダイアトニックが阪急杯1着、5着クリノプレミアムが中山牝馬S1着、6着エアロロノアが六甲S1着、9着バスラットレオンがゴドルフィンマイル1着とその後軒並み重賞を制覇しており、持続戦の最高峰の名に恥じないレースであった。今回出走するザダルとカイザーミノルはそこの1,3着馬ということで当然持続戦想定となれば高く評価すべき1頭となる。
その中でカイザーミノルを上に取った理由は2点。1点目は中山の馬場。今の中山はイン前有利が顕著であり、いくら前がやり合う展開とはいえ後方一気は狙いにくい。Bコース替わりでもその傾向に極端な変化が起こるとは考えにくい。カイザーミノルは中団やや前からの好位差しが出来るタイプであり、ザダルよりポジションの恩恵を期待できる。2点目はシンプルに斤量が前走から0.5kg開く点。特に大きな差異ではないかもしれないが、当然開けばそれはプラスになる。
とはいえここの2頭は京都金杯のパフォーマンスからどちらも持続戦なら現役トップクラスの存在で、特に不安要素の多いザダルはここで勝ち切るようなら安田記念でも本命級の評価を与えられる1頭。ここでの結果だけでなく、先に繋がるレースを期待したい。
最後に穴として持っておきたいのがギルデッドミラー。ターコイズSの記事でも言及したが、この馬は持続戦巧者だが14以下だと追走力の観点から間に合わないタイプで、それだけに中山マイルというのはベストに近い条件。2走前は冬馬場×稍重で1:33.1と文句なしで優秀な走破時計を記録。外負荷の高い一戦で枠なりに外回しながらこの水準は今回のメンバーに入っても見劣りしない。前走は開幕週の14重賞で前述の特徴通りの差し損ね。レース自体も翌週の阪急杯より勝ち時計が早いハイレベル戦で、加えて先行勢がラスト3F11.1-10.7-12.1を刻む流れでは後方勢ノーチャンス。ここで直線進路取りに苦労しながら0.8差6着。ここの勝ち馬は先週の高松宮記念でも2着に入っており、展開不利を含めてそこにこの着差なら及第点のパフォーマンスと言えるだろう。
今回は前述の通りベストの条件で、斤量も53kgとなかなか恵まれた形。相手も濃いが1枠に滑り込める資格は有している。
カテドラルやダーリントンホール、グラティアスにフォルコメンなど怖い馬も多いが、基本的に金杯組の打点には届いていないと見て今回はなくなく軽視。

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