1/8(土)中央競馬

【勝負レース】
・中京7R
・中山11R


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中京7R 自信度C

◎⑨フォーチュンテラー
○④デシエルト

1勝クラスにしては勿体なさ過ぎるメンバーが揃った一戦。おそらく人気はジュタロウに集まると思うが、ここはそれを負かせる可能性がある2頭をピックアップ。その中でも本命はフォーチュンテラーに打つ。
何と言っても秀逸なのは前走のパフォーマンス。これまでのレースとは一変してハナを奪う競馬。1000m通過は63.4と当時の馬場水準ならば平均〜やや早いぐらいのペースでの逃げだが、何と言っても優秀なのはラスト2Fの時計。ラストに急坂のある阪神18において良馬場の中12.0-12.1というのはなかなか見れない水準で、前半も極端に遅くない中でのこの時計は絶対能力の高さを証明する走りと言えるだろう。
3走前、2走前から一変してハナを切れたのは高速馬場のレコード決着を2戦続けて経験したのが大きな要因だと考えられ、今回もある程度位置を取って競馬が出来る可能性が高い。横の比較で言えばおそらく好位3〜4番手辺りは取れるはずで、その位置からなら前走の2F時計を考えても勝ち負けの水準。直線でのギアチェンジが問われる中京へのコース替わりについても、前走L3→L2で0.9秒の加速を見せている点から今なら全く問題がないと考えられる。それどころか前走通りならこのコースでこそ真価を発揮する可能性も高い。相手もなかなか強力だが、ここは突き抜けるシーンを期待したいところ。
対抗にはデシエルトを。この馬はやはり前走の時計が優秀。新馬戦で1:53.7という時計はなかなかお目にかかれず、今回人気を集めるジュタロウとも遜色ない水準。さらに時計の出し方という点で、ジュタロウが前半から早い流れで好時計を出しているのに対し、こちらは後半力の高さで同レベルの水準を記録。特にL3→L2で0.7秒の加速をしており、中京への適性という意味ではこちらの方が上。枠の並びを考えてもこちらの方がロスの少ない競馬をできる可能性は極めて高く、オッズを踏まえてもこちらを評価する方が期待値は高いだろう。
ジュタロウは前走の時計はもちろん優秀で、ハイペースを自分から動いて完封したレース内容も秀逸。しかし道中でほとんどラップが緩まずワンペースで推移したレースだったことから中京への適性には疑問符が付く。それに加えて中京18で鬼門の8枠。それでいて断然人気になるなら嫌いたいところ。



中山11R 自信度C

◎⑧ショックアクション
○③スマートリアン
▲④トライン
△①エメラルファイト
△⑫ボンセルヴィーソ

まず展開面だが、ここはテンのスピードからもボンセルヴィーソが逃げる可能性が高い。この馬自身、瞬発力勝負では味が出ないタイプだけに外枠からでもハナを奪い切って来るだろう。ただ中山16はご存知の通り最初のコーナーまでの距離が短く、加えて2コーナー過ぎから下り坂に入る。そうなるとこの馬が外から勢いよくハナを取ればそのままペースは上がりこの条件らしく早い流れになるだろう。ここは前傾戦に適性を持つ馬から狙いたい。
本命はショックアクションとした。この馬を推したい理由は2点。
1点目は血統面。この馬は母父にFastnet Rockが入る血統だが、同様の血統にこの舞台で重賞を制覇したプリモシーンなどがいる他、父としてもフィアーノロマーノやメラグラーナなどを輩出しており、タフなレース質、とりわけ中山での前傾戦に高い適性を示す。ちなみに母父Fastnet Rockの冬の中山1600mでの成績は、母数こそ少ないものの(2.1.0.2)と高い好走率を示しており、今回の舞台への血統的適性の高さを読み取ることが出来る。そもそも母父にダンチヒ系種牡馬の入る配合が中山マイルに強い(カテドラル、テルツェットなど)ので、この傾向にも合点が行く。
2点目は能力面。デビューから新潟2歳Sまでの3戦が一貫して秀逸なパフォーマンスの本馬。新馬戦は開催最終週の時計が掛かる馬場で前半3F35.1と2歳7月としてはかなりのハイペースで、この流れをハナ争いして先行勢最先着の3着と好内容。2戦目は雨の影響でこれまた時計が掛かるコンディションの中で1000m通過59.9というタフな流れを前受けしながら上がり最速で後続に4馬身差をつける快勝。3戦目の新潟2歳Sは良馬場発表だったものの、これも開催終盤で時計が掛かる馬場状態。その中で1000m通過59.5、さらに前半3F34.6と極めて前傾に偏ったレースを前受けして後続を完封。とりわけこれだけ早いペースで先行しながら、L2の11.3の区間で前の馬をあっという間に捉えている点からも絶対能力の高さが窺える。この3戦の前傾戦での高いパフォーマンスは前述の血統面と整合性が取れている。
それ以降の3戦は得意の前傾戦にも関わらず良いところなく大敗しているが、これはどれも馬場の速さに敗因を求めることが可能。この馬は父がガリレオ直系種牡馬のGleneaglesであり、高速馬場への適性は皆無と言っていい。実際にこの父の現役産駒は3頭いるのだが、いずれも時計の掛かるレースで好走をひており、やはり血統通りタフな馬場に高い適性を示すと考えていい。それを踏まえれば、超高速馬場の朝日杯とNHKマイル、高速馬場かつ14のファルコンSでスピード負けをしたのにも合点が行く。
今回は冬の中山かつ雪の影響で先週までより時計が掛かりそうな馬場状態。加えて冒頭の展開予想で述べた通り前傾戦になる可能性が高く、さらに血統面からベストオブベストの中山マイルとまさにこの馬にとってらお誂え向きの舞台。おそらく近走の敗戦で人気もないだろうここは絶好の狙い目だろう。
対抗には血統面から時計の掛かる馬場への適性が高く、今回と同舞台の京成杯AH、ターコイズSでともに展開的にもバイアス的にも厳しい競馬をしたスマートリアン。
以下、前傾戦に高い適性を持ち、今回と馬場状態含め近い適性を問われた東風S好走のトラインとボンセルヴィーソ、エメラルファイトを。特に強烈な向かい風の中で後方から前を猛追したエメラルファイトはオッズ的にも楽しみな存在。屈腱炎明けというのが大きな懸念材料だが、最終追い切りではウッドで追われているので一応走れる態勢にはあると見て。



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