2/12〜2/13 次走注目馬

2/12(土)
・東京10R

2/13(日)
・小倉11R
・阪神11R


2/12(土)

東京10R
⑦ランドオブリバティ

12.2-11.1-11.6-11.7-10.8-11.7-12.0
初角までの距離が短い東京14において前半3F34.9なら3勝クラスとしては流れた水準。また特筆すべきはL3の10.8という水準で、コーナー区間でこのラップが踏まれてはいくら東京といえど外回し組は不利。土曜の東京は外を回した人気の差し馬が壊滅しており、そのような馬場バイアスと併せればインを通った馬が圧倒的有利な一戦だったことが分かる。実際に同レースはラチ沿い通った2頭がワンツー、3着カルリーノもインをタイトに回る競馬を選択していた。
このレースにおいて最も強かったのは間違いなく4着のランドオブリバティだろう。中団後ろから4角で大外を回す競馬は馬場的にもラップ的にもNGで、その中で0.2差4着まで差し込んでいる辺り能力的には抜けていた印象。同馬は近親にフランス2000ギニー覇者のメイクビリーヴなどがいるバリバリの仏牝系で、その血統通り緩い流れからの上がり勝負に滅法強い。それだけに今回のような淀みない流れは適性とズレる舞台。先のバイアス不利と併せても今回は最悪に近い展開であり、その中でこれだけ走れるならばこのクラス突破は秒読みだろう。



2/13(日)

小倉11R
⑯ラヴィングアンサー

11.9-10.6-11.1-11.3-11.6-12.2
前半3F33.6はオープンのこの条件としてはスローの水準。加えてL3で11.3と早いラップを記録。稍重かつ内を大きく空けるコース取りを踏まえれば字面以上に外回し組には負荷の大きい競馬だった。ここで評価したいのは4角で外を回した差し馬となる。
その組の中でも抜けて強い競馬だったのが6着のラヴィングアンサー。外回し+後方追走の不利競馬で0.3差6着。上がりは34.4で3位だが、最速のビリーバーがイン→アウトの完璧に近い進路取り、2位のアスコルターレが最後方からギリギリまで外に出すのを我慢していたことを踏まえれば、実質的には抜けて早い上がりを使っていたと評価することができる。
今回は展開が向かず敗れたが、59kg背負ってこの競馬が出来るならパフォーマンス的には最上位と評価することができる。次走以降オッズと展開次第で積極的に狙いたい1頭だろう。



阪神11R
⑨ジェラルディーナ

後半5Fが57.5と非常に優秀な後半ラップが踏まれた同レース。もちろん1000m通過61.7とドスローで推移したのが大きな要因だが、それを差し引いても稍重でこの時計は極めて優秀な水準。阪神20及び22の中距離内回りレースで後半57.5というのは歴代で2位タイの記録。1位がスワーヴリチャードの大阪杯で57.1、2位が同レースとオルフェーヴルの大阪杯、3位が57.8で4レース並んでいるが、それがステイインシアトルの鳴尾記念、トゥザグローリーの鳴尾記念、キングカメハメハの神戸新聞杯、ディープインパクトの新馬戦となる。2歳新馬でこれを記録するバケモンは置いといて、このメンバーを見ても優秀な水準であることが分かるだろう。
この基準からシンプルに上位馬は評価できるのだが、その中でも特筆すべきパフォーマンスを見せたのが4着のジェラルディーナ。同レースは前述の通り優秀な後半ラップが踏まれたレース。まずは下記に後半5Fの推移を載せる。
11.6-11.4-11.4-11.0-12.1
前半ドスローからこれだけ優秀な後半ラップが踏まれたとなれば当然先行勢有利で、実際に逃げたアフリカンゴールド、イン3のタガノディアマンテの穴馬2頭がワンツーを決めた。さらにコーナー区間でも早いラップが踏まれており、当時のインチー馬場を踏まえても外回し組はノーチャンス。その中でジェラルディーナは後方+4角で4〜5頭分外をぶん回す競馬。並の馬なら全く伸びずに終わる形で、上がり最速を記録して0.3差4着というのは破格のパフォーマンス。この内容なら競馬の形次第ではあるが普通に大阪杯でも通用の水準。おそらく賞金的に出走は叶わないが、現時点で既にG I級の能力を示している同馬。今後の大レースに向けて楽しみが広がる1頭だろう。

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