2/19〜2/20 次走注目馬

2/19(土)
・東京6R

2/20(日)
・東京4R
・東京9R
・阪神10R
・小倉11R


2/19(土)

東京6R
⑦モントブレッチア

雨の影響でインコースが死んでいた今週の東京芝。この傾向を如実に表していたのが土曜の5Rで、同レースは前半ドスロー+縦長隊列+L3(4角区間)がレース最速の11.1とフラットな馬場状態ならまず間違いなくインの先行馬が有利なバイアス。普通なら逃げたキーワードが危なげなく逃げ切るはずなのだが、ここでワンツーを決めたのは外をぶん回した2頭。もちろん他馬との能力差があっての結果だが、それでもラップ面からは違和感のある決着であった。この点からもインを通った馬には厳しいバイアスだったことが分かる。
前置きが長くなったが、これを踏まえれば6Rのモントブレッチアは見た目以上に強い内容。
12.7-11.7-12.5-12.9-12.8-11.3-11.0-11.6
直線までドスローで推移してのラスト3F勝負。これだけ早い上がりが求められたレースとなれば前述の馬場傾向からインを通った馬にはノーチャンス。モントブレッチアはここでラチ沿いを通る競馬となれば敗戦については言い訳が可能。それでも外の馬に大きく伸び負けせずしっかり上がりを使えている点は好感。この走りなら条件一つで未勝利は突破できる水準。
この馬が一番強いパフォーマンスを見せたのはワンペース持続ラップを大外から上がり最速で掲示板まで差し込んだ11/4のスリールサンセール戦であり、そもそも今回のような3F勝負は適性的に向かないレース質であった。個人的に中山マイルを使ってきたら勝負したい1頭。



2/20(日)

東京4R
②フォーグッド

12.9-11.3-11.7-12.8-13.2-12.7-11.5-11.4-11.5
全体的な推移としてはドスローだが、2,3F目は11秒台が記録されており、ここで前受けした馬は多少なりとも負荷があったレース。そこから中盤で極端に緩んでおり、隊列もここで一気に凝縮。前述の通り同週の東京はインが全く伸びないバイアスであり、競馬としては中盤で加速しながらポジションを押し上げた外枠勢が最も恵まれる形であった。
同レースで最も厳しい競馬だったのが3着のフォーグッド。同馬はテンの負荷を受けるポジション取りから中盤〜直線入口にかけてインで窮屈になる形。1,2着馬がスムーズに加速して抜け出し切った辺りからようやくスパートを開始する圧倒的不利競馬で、加えて直線でも伸びないインを通るという考え得る限り最悪の競馬。その中で3着を確保する辺りやはり能力が高く、未勝利突破は時間の問題。そもそも牝系に米国高速血統を詰め合わせた配合から時計が掛かる馬場もマイナス。
今回は諸々含めても全く力を出せるレースではなく、次走以降適性舞台に戻れば即勝ち上がれる1頭だろう。



東京9R
⑨クラウンプライド

日曜は大井もビックリの極端イン前有利馬場になっていた東京ダート。その上で同レースのラップを見ていく。
12.4-11.1-11.7-12.2-12.1-11.7-11.9-12.2
前半3F35.2は異常な高速馬場となっていたこの日の馬場を考えればスローの水準。そこから中盤はほとんど緩まず淡々と推移し、コーナー区間のL3では11.7と早い時計を記録。ラストでもほとんどラップが落ちず、ラスト3Fは35.8という高速上がりが刻まれた。
このようなラップ推移となれば当然インの好位勢が有利で、前述の馬場バイアスと併せても外を回した差し馬にはノーチャンスの一戦であった。
同レースで最も強い競馬をしたのは間違いなく6着のクラウンプライドだろう。中団から5〜6頭分外を回しながらラストまでしぶとく伸びる競馬。2連勝の内容が秀逸だった同馬だが、今回のパフォーマンスで改めて能力の高さを証明した。まだまだ世代最強の可能性を十分に残した1頭だろう。



阪神10R
⑧ソウルトレイン

こちらも極端なインチー馬場だった阪神芝。1日通してインベタ馬の好走が顕著で、対して外回し組は人気馬含めて軒並みふっ飛んでいた。
その中で取り上げたいのが阪神10Rのソウルトレイン。まずは同レースのラップを以下に示す。
13.2-11.7-12.4-12.2-12.0-11.2-10.7-11.9
前半は未勝利でもあまりないレベルのドスローで推移し、ラスト3Fは稍重で33.8と早い時計が記録された一戦。加えて外回りとはいえL3という時計が11.2が刻まれては、前述の馬場バイアスと併せても外回し組ノーチャンスの一戦。実際に同レースはインかつ前の馬から順番に決着した。
ソウルトレインはここで枠なりに外を回す形で、馬場的にもラップ的にもノーチャンスのレースだった。とはいえその中でも0.5差と大きくは負けておらず、能力はしっかり示したと言える。そもそもこの馬が過去に高いパフォーマンスを見せたのはいずれも持続戦であり、今回のような極端な上がり勝負は向かない条件だった。
次走以降得意条件なら十分勝ち上がりを期待できる1頭だろう。



小倉11R
④ノルカソルカ
⑨トップウィナー

向正面向かい風、直線追い風となる方角で強風が吹いていた日曜小倉。このような風向きとラップ推移から取り上げたいのが小倉記念でハナ争いをした2頭。まずはレースラップを以下に示す。
12.3-12.1-12.7-12.2-11.7-12.0-11.9-12.1-12.2
開催が進んでただでさえ時計が掛かる中で雨が降って稍重となっていた馬場を考えれば1000m61.0はそれなりに締まったペース。またその中でも特筆すべきは向かい風の向正面区間が全く緩まず、5F目でレース最速の11.7が記録されている点。実質的には数字以上に早い水準で、ここで壁を作れない形でこのペースを刻んだノルカソルカとトップウィナーはともに見た目以上に負荷の大きい競馬であった。
この形で前者は0.6秒差、後者は直線で伸びないインを通る不利付きで1秒差ならばどちらも悪くない内容であった。
ノルカソルカは立志Sの内容が優秀で、今回のパフォーマンスと併せれば本格化した印象。トップウィナーは大敗とはいえ日経新春杯も厳しい競馬で、恵まれる形かつこの辺の距離なら見限れない。





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