3/21(月)中央競馬

【勝負レース】
・中京1R

【重賞】
・中山11R(フラワーC)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中京1R 自信度D

◎⑨マリブパイン
○⑩イプノーズ

ここは前走内容が破格ながらも条件的に見過ごされやすそうなマリブパインを狙う。
その前走は笠松の交流戦で2着だが、ここの走破時計が極めて優秀。1:30.2というのは同日の他レースと比べてもずば抜けて早い水準。それどころか翌日の古馬オープン2着相当のタイムとこの時期の3歳馬としては圧巻の内容。勝ったピンクダイヤにこそ0.6秒離されたものの、3着以下には2秒以下の差をつけている点からも時計の信用度は高い。ピンクダイヤについては中央での内容から未勝利では明らかに格上の存在だったのでここに敗れたこと自体は悲観しなくてもいいだろう。
新馬戦はドスローを前受けして離された4着と正直強調できないパフォーマンスだったが、大型馬らしく叩いて馬体絞ったことで内容を大幅に良化させた点から前走が本来の能力と見て問題ないだろう。今回は前走から1Fの短縮となるが、以前どこかの記事でも触れた通りザファクターは産駒勝利数の半数以上が1200mというスプリント種牡馬なのでこれはプラス。また同産駒の1200m以下かつ短縮ローテでの回収率は単回値169%、複回値182.7%(サンプル数30)と驚異的な数字を叩き出しており、臨戦としても強調できる一戦。人気は無さそうだが突き抜けるシーンまで期待したい。
対抗にはダート戻りのイプノーズを据える。唯一のダート出走となった新馬戦は3着。良馬場阪神14で1:26.1という勝ち時計は2歳新馬とは優秀な水準で、ここで後続を8馬身千切った上3頭は素直に能力評価できる。近2走は芝で先行負荷の高いレースを前受けしてのダート戻り。新馬の内容からもこの時期の未勝利では格上の存在で、阪神14でハナ切った馬だけに12への出走というのも好感。軸としての信頼感は高いか。



【重賞】

中山11R 自信度C

◎③シンティレーション
○⑧ダイム

個人的な話だが、日曜の両重賞はそれぞれ持続戦で予想を組み立てたものの、どちらもドスローで想定とズレる展開に。この原因についてだが、どちらも騎手キャラを踏まることが出来ていなかった点に収束する。阪神大賞典はキングオブドラゴンが前傾質のラップを刻むと予想したが、そもそも同馬がそのようなラップを刻んだのは田辺騎手が乗った前走だけであり、それ以前のドスロー逃げをしてた時の坂井騎手に手が戻るとなれば今回の展開になることも十分考えられた。スプリングSはマイル組や持続戦を好む馬が多いことで前半から淀みないペースが刻まれると予想したが、そのペースの鍵を握る馬の鞍上が消極的な折り合い競馬ばかりする戸崎騎手と三浦となれば今回のようなスローも十分考えられた。
フラワーCと全く関係ない話をしてしまったが、要するに展開読みには騎手キャラの把握が必要不可欠だと言うことを伝えたかった。
それを踏まえると今回逃げると見られているパーソナルハイはおそらく控えるのではないか。藤岡弟は基本的に前半からガンガン飛ばすタイプではなく、実際この馬とコンビを組んだ2戦ではともに控える競馬を選択している。またユルベイユについては前走逃げ切り勝ちを収めているものの、低レベル戦のドスロー逃げということで重賞メンバーに入って果たして行けるだけのスピードがあるのかと言われると疑問である。
結論何が言いたいかというと、今回はスローからの後半力勝負になる可能性が高い。それも中山内回りという設定上、3Fでのトップスピードではなく4〜5F的な後半力が要求される。
このような展開になればシンティレーションが最上位か。
新馬戦は前半からタフな流れを刻まれたレースで2着。とはいえ勝ったトップキャストはその後の成績を見ても骨っぽい馬であり、かつ3着以下に大差をつけている点からもパフォーマンスとしては及第点。
2戦目は札幌18の未勝利で勝ち上がっているが、ここでのパフォーマンスが優秀。逃げて上がり最速を記録し2着に0.4差をつける快勝。しかもここで下した相手はポットボレットなのでその価値は高い。同レースは後半4Fが47.2となっているが、これは札幌の2歳戦としては極めて優秀な水準。過去にこのレベルの時計をクリアした中からオーソクレースやバスラットレオン、クラージュゲリエ、コントラチェック、ソウルスターリング、コディーノ、マツリダゴッホなど数多くの名馬が輩出されているが、同馬のレースはこれらの名馬と比較しても勝ち時計で大きく上回る秀逸な内容であった。
2走前は持続戦かつトップスピードも求められた東京マイル戦ということで条件としては全く異なる。それでも世代屈指のハイレベル戦で2歳女王から0.7差と格好はつけた形。
そして前走がこれまた優秀なパフォーマンス。今回と同条件で1:49.1という時計を記録したが、これは前日に行われた2勝クラスと0.4差のタイム。しかも同レースは1〜3着がスパイラルノヴァ、ガンダルフ、アオイゴールドということで2勝クラスの中でもレベルの高い1戦であった。
ハイレベルな時計が記録されたレースにおいて、特に高いパフォーマンスを見せたのがシンティレーション。同レースはL4区間で11.5と一気にラップが上がっているが、これは3コーナー区間でありここで外を回した馬は当然大きな負荷が掛かる。同馬はここで大外ぶん回して動く競馬をしており、その中で勝ち切ったというのは破格のパフォーマンス。今回は同レースでタイム差なし2着のデインティハートも出走するが、あちらはL4区間で内を立ち回って直線だけ馬場の良い外に持ち出す完璧な競馬をしており、それを前述の通り負荷の大きい形で差し切った点から内容的には着差以上の完勝であったと捉えられる。
これまでのパフォーマンスから今回のメンバーでは能力上位で、かつ中山内回りへの適性も高いレベルで示している同馬。この並びと鞍上のキャラを考えればハナに行く可能性もあり、土曜の馬場を見てもその形なら差されるシーンは考えづらい。ここは突き抜けるシーンを期待したいところ。
対抗には未勝利勝ちから臨むダイムを据える。
地味な臨戦故人気になっていないが、前走内容が秀逸。
12.5-10.8-12.0-13.3-12.4-12.3-12.6-12.3-12.3-12.4
重馬場の小倉20で2F目10.8が刻まれておりテン負荷は極めて高い。そこから一旦大きく緩んで再加速し、そこから淡々と締まったペースが刻まれた一戦。1000m通過61.0は同日の小倉大賞典と同じ水準で、しかもメイン時には稍重まで回復していたことを踏まえれば実際はそれ以上に速い流れ。未勝利としては超ハイペースの水準だろう。そこから4角では馬群が凝縮していることもあり、テンで負荷を受けた組はかなり不利な展開。ダイムはこの展開を前受けしてラストまでほとんどラップを落とさず勝ち切る破格のパフォーマンスを披露。勝ち時計も同日の古馬1勝クラスより早く、相当価値の高いレースだったことが分かる。
この内容を見せながらも地味な臨戦から人気にならないここは馬券的妙味が大きく、積極的に狙いたい1頭。冒頭で述べた後半力の部分に不安は残るものの、打点面からは十分通用のレベルだろう。

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