2/6(日)中央競馬

【勝負レース】
・東京5R

【重賞】
・中京11R(きさらぎ賞)
・東京11R(東京新聞杯)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

東京5R 自信度D

◎⑨ココリヴァルキリー
○④ライラスター
▲⑪カヨウネンカ

このレースを予想するポイントは2点。1点目はコース設定。東京マイルは形態上中盤も緩まず持続戦になりやすい舞台であることを頭に入れておきたい。2点目は馬場状態。今開催の東京芝はDコース開催ながら例年に比べて明らかに外差し有利の傾向が見て取れる。この2点から持続戦でしっかり脚を使える差し馬を狙いたい。
ココリヴァルキリーに本命を打つ。一貫して高いパフォーマンスを見せている本馬だが、特に評価したいのは今回と同条件で行われた2走前の内容。これに関しては前走時の予想記事で言及しているのでその文を引用する。
“12.4-11.0-11.7-12.0-12.4-11.5-11.6-11.9
テン〜ラストまでほとんど緩む区間がないラップ。1000m通過59.5はこの時期の2歳馬としてはタフな流れなのだが、このペースを刻みながらラスト3Fも11.5-11.6-11.9でまとめているのは極めて優秀なパフォーマンスと言える。当然1:34.5という勝ち時計も特筆すべきもので、これは前週に行われたアルテミスS5着に相当する水準。総合的に見ても未勝利戦としては極めて高いレベルだったことが分かる。
 このラップで単純に前受けしたチューウィーも当然高く評価できるのだが、それ以上に強く推したいのが同レース6着のココリヴァルキリー。道中は中団後ろから運んだ同馬だが、かかり気味だったこともありL4辺りから大外を回しての早仕掛けで先団へ。そこから直線では一時前を飲み込む手応えを見せた。とはいえ直線でのトップスピードが問われる東京マイルかつ中盤も緩まないレースで早仕掛けの競馬ではさすがにラストまで伸び切れず。とはいえこれだけ大味な競馬をしながら0.9差6着なら上々で、走破時計も優秀な水準。”
前走は同様に持続質のレースになったが、縦長隊列の後方で直線まで抑えるというこの馬の良さを消す競馬で4着。とはいえ持続戦でしっかり上がり最速の脚を使えている点は今回のレースに向けても好感で、尚且つ物理的に届かない位置から4着まで持ってきたパフォーマンスも秀逸。ライラスターは強敵だが、この条件なら倒せると見て本命に。ちなみに出遅れ癖については今の馬場なら気にならない。
対抗にはそのライラスターを。やはり前走は時計面優秀で、かつレース質も今回求められるものに近かった。このレースはテン早→中盤緩む→ラスト再加速というラップ推移故先行勢不利で、ここで前受けしてニシノラブウインクとタイム差なしならやはり現級突破は時間の問題。人気でも評価せざるを得ない一頭だろう。
単穴にはカヨウネンカを据える。デビューから全てハイレベル戦を経由してきた同馬。今回と同じく持続戦となったサークルオブライフ戦と前走でともに終いの脚を使えている点から今回の条件への適性も問題なし。この馬も上位争い必至の存在だろう。



【重賞】

中京11R 自信度B

◎⑦フォースクエア
○③ダンテスビュー

重賞経由組に人気が集まりそうな一戦。ここは正直1強だと思っているフォースクエアから勝負する。
1戦1勝なので当然評価するのは新馬戦なのだが、この内容がとにかく秀逸。
同レースを評価するポイントとしては3点。
まず1点目はラスト2Fの時計。以前ジャマンを本命にした際も説明したが、14以上の阪神新馬でラスト2F22.5以内という基準はある程度能力を評価する上で有効な指標と言える。毎年この条件に該当するのは大体5頭前後で、過去にこの条件をクリアした例としてはコントレイルやサートゥルナーリアなどが挙げられる。現3歳世代で言えばフォースクエア、ジャマン、エンタングルントの3例のみ。今回はメンバー的にもコース傾向的にも上がりを求められる可能性が高く、そういう意味では高水準の瞬発力を示しているのは強調材料となる。
2点目はラップ推移。同レースは前半-後半という区切り方をすれば単なるスローペースで一見先行勢有利にも映るが、これを前半-中盤-後半で分けると見え方が違ってくる。同レースはテンの3Fが35.8で推移した後、中盤が38.6と大きく緩んでいる。テンもスロー寄りではあるが、それでも2歳新馬としてはある程度流れており、先行勢はここでポジションを取るのに脚を使ったこととなる。そこから中盤38.6と大きく緩んだ区間で後方勢が一気に詰めて馬群が凝縮。これでは先行勢はテンで脚を使ったにも関わらずポジション的な優位性をほとんど得られないこととなる。そこからラスト3Fは34.4と早い数字が刻まれているが、ほとんど馬群が凝縮して点と脚を温存していた点から後方勢に有利な展開であったことが分かる。実際にここで前受けした組では、3着サクセスドレーク、6着リカンカブールが未勝利を突破している。フォースクエアはここで出遅れから押して先行馬群に取り付いており、負荷としてはラップの数字以上に大きい。その競馬で上がり2位の脚を使って勝利したパフォーマンスは極めて優秀であった。
3点目は今回求められる適性とリンクする内容だった点。前述の通り今回はメンバーや条件的にもスローからの瞬発力勝負が濃厚で、中京でそのような展開となれば必然的に高いギアチェンジ性能が求められる。フォースクエアの新馬戦はL4→L3、L3→L2でそれぞれ1.2秒加速しており、この点についても高いレベルで持ち合わせている。
以上の3点から高い能力と今回の舞台への適性を読み取ることができる。このメンバーなら優に勝ち負けの水準で、ある程度オッズがつきそうなら単勝メインで勝負したい。
相手にはダンテスビューを据える。今回の舞台については2走前好時計勝ちの内容から不安なし。前走東スポ杯は中盤から締まったラップになっているがこれはアルナシームが飛ばした為で、後続馬群は序盤〜中盤にかけてスロー寄りのワンペースで推移していた。このようなラップ推移では当然その馬群で前にいた組が有利となる。3着から3馬身離されてるとはいえ、ここで後方2番手から4着まで差し込んで来た内容は十分評価に値するだろう。ここで展開に恵まれて3着のテンダンスが次走今回よりややメンバーが強い京成杯で不利な競馬ながら5着、同じく展開利を受けて5着のレッドベルアームがシンザン3着と重賞でもそれなりに好走しており、単純計算なら厳しい展開で4着の同馬も今回のメンバーでは普通に足りる存在。前述の舞台適性と併せてもやはり崩れるシーンは考えづらいだろう。



東京11R 自信度C

◎⑭カテドラル
○⑨カラテ
▲⑦ケイデンスコール

東京5Rの見解でも述べたが、今の馬場でマイル戦となれば狙うべきは持続戦で脚を使える差し馬となる。求められる適性としては昨年の同レースに近い。ただ昨年と異なるのは、より馬場が速いことと、ディアンドルやホウオウアマゾンといった快速馬が揃っていること。より時計勝負かつ前傾寄りの持続戦に強い馬から狙いたい。
そうなるとやはりカテドラルを真っ先に評価したい。昨年の同レース2着だが、そこから時計勝負寄りかつ前傾寄りになるのはプラス。同様の条件ではダービーCT及び京成杯AHでどちらも高いパフォーマンスを見せており、まさにドンピシャの条件と言える。前走はそもそもハイレベルメンバーだったことに加え、ドスローから高速上がりを求められる苦手な展開で度外視可能。むしろその条件で上がり勝負に滅法強いグランアレグリアから0.6差なら優秀なパフォーマンスと言える。そこから大幅相手弱化かつ条件好転ながら15倍前後付きそうとなれば馬券的には絶好の狙い目。外枠についても内が死んでいる今の馬場なら特に不安はないだろう。
対抗には前年覇者のカラテを。この馬も持続戦に滅法強い馬で、同様の展開ではほとんど崩れていない。近走でも大きく負けたのは中盤緩んで18寄りの適性が問われた安田記念ぐらいで、得意展開のここはやはり高い評価が必要な1頭。時計勝負かつ前傾寄りという観点で昨年よりは多少適性が落ちると思うが、それでも同様の適性が問われた京成杯AHでインチー馬場大外ぶん回し5着と強い競馬をした実績があるので特に問題なし。人気馬で最も評価すべきはこの馬だろう。
単穴にはケイデンスコールを据える。この馬は高速馬場のハイペースでスピードを持続させられるタイプのカナロア産駒で、そのような条件では中山記念、マイラーズCと強い競馬を見せてきた。ここ4戦は2〜4走前が中盤緩むラップ構成、前走がタフ馬場とどれも適性とズレる舞台。今回は久々にベストの舞台で、ここなら能力を出し切れるだろう。とはいえ470kg台の馬に59kgはさすがにキツいと思うので単穴までとした。
人気どころの評価として、ファインルージュはフェアリーSや桜花賞で持続戦好走実績があるものの、この2戦のパフォーマンスだと今回のメンバーでは劣る印象。この馬が真に強いパフォーマンスを見せたのは後半4〜5Fで高い水準を出した紫苑S及び秋華賞であり、やはり今回の舞台とは異なる条件に適性があると考えられる。理想としてはここで負けて人気を落とした状態での大阪杯出走か。ホウオウアマゾンは前傾質での好走はあるが、前半に飛ばしてその差分で後続の追い上げを凌ぐタイプなので今回の適性とはズレる。マイルCSの掲示板に関しては単純にドスロー逃げのポジション利で残った感があるので特段評価できる内容ではないだろう。イルーシヴパンサーは馬キャラだけなら持続戦で末脚が問われる今回の条件は合っているが、シンプルにここ3走の内容から今回問われるレベルの水準には達していない印象。それでいて上位人気になるようなら全く食指は動かない。

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