12/4〜12/5 次走注目馬

12/4(土)
・中山9R
・阪神12R

12/5(日)
・阪神12R


12/5(土)

中山9R
③ボーンディスウェイ

今年もドイツ血統が活躍する中山冬開催が始まりましたね。その開幕週を飾る葉牡丹賞でいきなりドイツ産馬を母に持つボーンディスウェイが快勝と存在感を見せた訳だが、何より評価したいのがそのラップ。以下はレースラップである。
12.5-11.3-12.3-12.8-12.7-11.9-11.5-11.7-11.4-12.5
この時期の2歳馬で勝ち時計2:00.6は相当優秀。さらにこれを前後半で分けると61.6-59.0となるのだが、中山2000m以上のレースにおける2歳、3歳限定戦で前半5F62秒以内かつ後半5F59秒でまとめた馬は過去にこの馬含めて13頭しかおらず、その内訳が以下の通りとなる。

・ボーンディスウェイ
・ファインルージュ
・パッシングスルー
・サートゥルナーリア
・ノームコア
・ミッキースワロー
・ディアドラ
・アルアイン
・マイネルヴンシュ
・ドゥラメンテ
・フェノーメノ
・パリエノミチ
・ダイワメジャー

これを見ても絶対能力がなければ出せない水準であることが分かる。ちなみに2歳戦で該当するのはボーンディスウェイのみ。先の中山冬開催におけるドイツ血統の相性と合わせて考えれば、ホープフルSでも面白い存在。コマンドラインあたりに人気が行くなら楽しめそうだ。



阪神12R
⑨ヴァーチャリティ
⑩ロゼキルシュ
⑭ハニエル

土曜は向正面で追い風、直線で向かい風となった阪神。風速からもそれなりに影響は大きかったと推測される。それを踏まえた上でラップ面を見ると次走狙いたい馬が3頭浮上。以下はレースラップ。
12.3-11.1-11.6-11.7-12.0-12.3-12.9
前半3Fが35.0となっているが、これは最初のコーナーまでの距離が長い阪神14においては割と落ち着いたペース。おまけにこの日は前述の通り向正面追い風であり、それを踏まえるとドスローの水準と言っていい。それに加えて直線向かい風となれば当然後方勢はノーチャンスで、実際に前にいった3頭の順番が入れ替わっただけの決着。この流れで後方から抜けた上がり最速で追い込んだハニエル、4角で大外ぶん回しながら末脚を伸ばしてきたロゼキルシュは着順以上に評価できる内容。2頭ともタフな流れをバテ差ししてくるタイプであり、今回は適性的にも向かない展開であった。ともに展開一つで馬券になる力は持っており、次走以降狙いたいところ。
ここまでの説明で先行勢が優遇されたことを述べた。勝ち馬も当然その恩恵を受けた1頭ではあるのだが、それを差し引いてもヴァーチャリティに関しては高い評価が必要。その理由は勝ち時計とその内訳。このレースの時計は1:23.9だが、これは翌日のギャラクシーSと同タイム。そのギャラクシーSは前半3Fが34.1、対してこのレースは35.0とこちらの方が遅い流れで、それだけに勝ち時計に関してはより価値が高まる。おまけに前述の通り土曜は直線向かい風。前半スローからの直線向かい風はレースで勝つ上では先行したヴァーチャリティに有利に作用したものの、早い時計を出すという観点で見れば厳しいコンディションであることが分かる。それだけにここで翌日のオープンと同タイムというのは非常に価値の高いもので、この時計を出したヴァーチャリティは当然昇級しても楽しみな存在。この距離のダートではまだ底を見せておらず、将来的には重賞でも見たい1頭だ。



12/5(日)

阪神12R
⑩インフィナイト

Bコース替わりで先週までの馬場が嘘のように高速と化した阪神芝。土曜にはオヌールが33秒台前半の上がりで勝利し、日曜10Rでは18で1:45.0の超高速時計が記録された。
この馬場が合わなかったのが最終レースのインフィナイト。牝系はタフ馬場に強いでお馴染みのキャサリンパー一族、そこに父モーリスという配合ではやはりタフ馬場向きであり、実際この馬自身も道悪のサウジアラビアRCでの好走など時計が掛かる条件を得意としている。それだけに今回の馬場は適性外。前走内容を見ても能力的には現級通用の水準であり、次走以降適性舞台に出てきたら改めて狙いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?